前回からの変化
前回(2026-11-03付、2日の取引)との比較である。3日(火)は文化の日で東京市場が休場だったため、本日は新たな終値がない。休場中の海外市場と為替の動きを中心に扱う。
変わったこと(変化・新規)
- 日経平均の終値は前回と同じ6万3081円86銭のままで、更新されていない。シカゴ日経平均先物は4日朝に6万3055円(みんかぶFXの表記で205円安、0.33%安)で、2日終値の6万3081円86銭を27円ほど下回る水準にある(みんかぶFX: NY各市場 5時台)
- ドル円は前回の2日NY終値157円93銭から、3日のNYで158円77銭の高値まで上昇し、10月14日以来の円安・ドル高水準になった。米9月の求人件数(JOLT)が752万3千件と予想の716万4千件を上回り、米長期金利が上昇したためである(財経新聞: 米経済指標が予想超過、財経新聞: NY為替概況)
- 前回は2日のNYダウが213.67ドル高の5万1983ドル98セントで引けたが、3日のNYは4日5時過ぎの時点でダウが234.74ドル安の5万1749ドル24セント、ナスダックが185.50ポイント高の2万5349ドル86セントと割れている。引け値は本稿作成時点で確認できなかった(みんかぶFX)
昨日と同じこと(継続)
- AI関連への巨額投資をめぐる警戒が、半導体株を中心に市場の論点であり続けている。2日のNYでは、ナスダックが272.68ポイント安と続落した(財経新聞: NY株式)
- 米中間選挙の結果待ちという構図は変わらない。前回の「注目点」で予告した、休場明けの4日に結果へ反応する展開がそのまま本日の焦点になる(世界一やさしい投資の学校)
要因の連続性
- 継続要因: AI投資の採算への警戒、米中間選挙を控えた様子見。長期金利は2日に2.770%へ上昇しており、物価の上振れ警戒が続いている
- 新規要因: 米国の求人件数が予想を上回ったことによるドル高・円安の進行と、4日に集中する商社4社・NTTの決算
- 解消した要因: 前回の焦点だったキオクシア決算への反応は一巡し、本日の材料ではなくなった
市況サマリー
3日(火)は文化の日で東京市場は休場だった。直近の取引日である2日(月)の終値と、休場中に動いた先物・為替は次のとおり。
| 指標 | 水準 | 時点 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 日経平均株価 | 63,081.86円 | 2日終値 | 前回と同じ。3日は休場 |
| シカゴ日経平均先物 | 63,055円 | 4日朝(NY取引中) | 205円安、0.33%安と表記 |
| ドル円 | 158円77銭(高値) | 3日NY | 10月14日以来の円安・ドル高 |
| 長期金利(新発10年債) | 2.770% | 2日終値 | 3日は休場で更新なし |
TOPIXとグロース市場250指数の終値も2日から更新されていない(TOPIX 3,930.28、グロース市場250指数 773.70。前回レポートに記載)。休場日のため、本稿では2日の終値を参照するにとどめる(日本経済新聞: 東証大引け、日本経済新聞: 債券15時)。
指数別動向
日経225
東京市場は休場だったため、日経平均の値動きはない。休場明けの方向感を占う材料は、海外の動きである。3日のNYは、ダウが原油安と長期金利の低下を好感して底堅く推移した一方、ハイテク株は売られる場面があり、ナスダックは方向感に欠けた。NYの取引中の数字(4日5時過ぎ)ではダウが0.45%安、ナスダックが0.74%高と割れ、シカゴ日経平均先物は6万3055円だった(みんかぶFX、財経新聞: 米国株見通し)。
同じく2日夜のシカゴ日経平均先物は6万2780円(大阪日中比180円高)で、ADR(米国預託証券)の日本株はファーストリテイリング、リクルートホールディングス、ソフトバンクグループなどが上昇してやや買い優勢だった(財経新聞: ADR日本株ランキング)。
東証グロース市場
休場のため新たな値動きはない。グロース市場250指数は2日に3日続落の773.70で終えた(前回レポート参照)。4日は、米中間選挙の結果と長期金利の動きに新興株が反応するかが焦点になる。出典で確認できた具体的な材料は他にない(未確認)。
強気派 vs 弱気派
氏名と所属が明示されたアナリストの発言は、今回の出典では確認できなかった。報道ベースの見方は次のとおり。
強気・建設的な見方:
- 世界一やさしい投資の学校は、4日の日経平均の想定レンジを6万1500円から6万4500円とし、休場明けに材料が集中する日だと位置づけた。商社、輸送用機器、海運のセクターに注目するとしている(世界一やさしい投資の学校)
- 財経新聞は、米国で原油安と長期金利の低下が株式の支えになり、ダウは反発したと伝えた(財経新聞: NY株式)
弱気・慎重な見方:
- 世界一やさしい投資の学校は、10月30日に大きく下げた電気機器、建設、非鉄金属に弱さが残る点に警戒を示した(世界一やさしい投資の学校)
- 財経新聞は、米国でAIの巨額投資への懸念が再燃し、半導体株が売られたと伝えた。米国株は中間選挙の結果待ちで、値幅が限られるとの見通しも示された(財経新聞: NY株式、財経新聞: 米国株見通し)
いずれも相場観であり、事実ではない。
経済ニュース
日本の主要経済指標は、3日が祝日のため発表がなかった(確認できた範囲)。
個別では、4日に決算が集中する。世界一やさしい投資の学校によると、三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、丸紅の商社4社とNTTが決算を発表する予定で、同日の米10月ADP雇用統計と米ISM非製造業景況指数も、為替と株価に影響しうる。2日にはキオクシアホールディングスが15%安、SCREENホールディングスが決算で売られたが、その後の値動きは休場のため確認できない(世界一やさしい投資の学校、日本経済新聞: 東証大引け)。
日銀・金利・為替
日銀は10月30日の会合で政策金利を1.25%に据え置いた(前回レポート記載)。3日は休場で、日銀の新たな決定や総裁発言は確認できなかった。6日に植田総裁の講演が予定されている(前回レポート記載)。
長期金利は2日に2.770%へ上昇した。中東情勢の悪化懸念で原油が高止まりし、物価の上振れリスクを意識した売りが出たためである。3日は休場で更新されていない(日本経済新聞: 債券15時)。なお3日のNYでは、イランとの外交的解決への期待を背景にWTI原油が6.32ドル(6.18%)安の95.97ドルまで急落している(財経新聞: ADR日本株ランキング)。ただしこれは2日のNY終値で、4日朝のWTIは96.71ドルへ戻っている(みんかぶFX)。
ドル円は3日のNYで157円98銭から158円77銭まで上昇し、10月14日以来の円安・ドル高になった。米9月のJOLT求人件数、製造業受注(前月比1.8%増)、耐久財受注(1.9%増)がそろって強く、米長期金利の上昇とともにドル買いが加速した。円安は輸出株の追い風になりやすい一方、輸入コスト増で内需株には重しとなる文脈がある。為替の詳細はfxを参照(財経新聞: 米経済指標が予想超過、財経新聞: NY為替概況)。
テクニカル分析(日経225・グロース市場250指数)
日経平均は2日終値6万3081円86銭で、3日は休場のため新しい足がない。25日・75日・200日移動平均線、RSI、日経VI、騰落レシオの値は、今回の出典では確認できなかった(未確認)。世界一やさしい投資の学校の想定レンジ(6万1500円から6万4500円)に対し、2日終値とシカゴ先物の6万3055円はその中央付近にあり、休場明けは大きな方向感を示していないとされる(世界一やさしい投資の学校、みんかぶFX)。グロース市場250指数についても、節目の水準は確認できなかった。売買の推奨ではない。
本日の注目点
4日(水)は、東京市場が休場明けとなる。米中間選挙の結果が日本時間の日中に判明する見込みで、商社4社(三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、丸紅)とNTTの決算発表、米10月ADP雇用統計、米ISM非製造業景況指数が重なる。為替は158円台後半の円安・ドル高の水準で迎える。5日にはBOE(イングランド銀行)の政策金利発表、6日には米雇用統計と植田日銀総裁の講演が控えている(世界一やさしい投資の学校、財経新聞: 米国株見通し)。

