前回からの変化

前回(2026-10-30付、29日の取引)との比較である。今回は30日(金)の取引を扱う。本土・香港とも開場した。31日(土)は両市場とも週末休場のため、30日が直近の営業日となる。

変わったこと(変化・新規)

  • 上海総合指数は前回の3,651.43から3,599.02へ52.41ポイント(1.44%)下落し、前回意識された3,650付近の下値を割り込んだ。3,600も割り、昨年8月4日以来、約1年3カ月ぶりの安値となった。深セン成分指数は11,138.20から10,833.78へ2.73%下落した(OANDA ラボ: 中国株サマリー)
  • ハンセン指数は前回の22,958.65から23,294.42へ335.77ポイント(1.46%)上昇し、前回割り込んだ2万3000を回復した。H株指数(香港上場の中国本土企業で構成)は7,755.66から7,862.22へ1.37%上昇した(OANDA ラボ: 香港株サマリー)
  • 前回は本土と香港がそろって下落したが、今回は本土が下落、香港が上昇と方向が割れた

昨日と同じこと(継続)

  • 半導体・AI関連株の売りは続いた。前回売られた半導体株は今回も軟調で、SMICとレノボグループが大幅続落した
  • 米国市場のハイテク株の動きに左右される構図は続いた

要因の連続性

  • 継続要因: 前日の米ハイテク株安の波及。前回はアルファベットの時間外安が引き金で、今回もNY市場でのハイテク株売りが本土市場に広がった
  • 新規要因: 米国とイランの戦闘終結に向けた交渉再開への期待が、香港の買い材料に加わった。本土では、週末の中国製造業PMI(購買担当者景気指数)の発表を控えた様子見も新たに重しとなった(OANDA ラボ: 中国株サマリー)
  • 解消した要因: 前回の重しだった原油高は、アジア時間では米原油先物の反落で一服した(ただしその後のNY市場では原油は上昇した)

市況サマリー

30日(金)は本土・香港とも開場した。

指数 終値 騰落率 前回の終値
上海総合指数 3,599.02(人民元建て) 1.44%安 3,651.43
深セン成分指数 10,833.78 2.73%安 11,138.20
ハンセン指数 23,294.42(香港ドル建て) 1.46%高 22,958.65
H株指数 7,862.22 1.37%高 7,755.66

CSI300とハンセンテック指数の終値は確認できなかった(未確認)。本土の売買代金は1兆6,744億6,800万元だった。

指数別動向

本土(上海・CSI300)

上海総合指数は、中盤に一時プラス圏に浮上したが、大引けにかけて下げ幅が拡大した。前日のNY市場でハイテク株が売られた流れが波及し、デジタルメディア、映画関連、ゲーム、ソフトウェア開発が下落した。ゲーム大手の三七互娯網絡科技集団はストップ安(値幅制限の下限)となった。一方、白酒、航空・空港運営、海運・港湾が上昇した。内需刺激策への期待が背景とされる。宜賓五糧液(A株)、瀘州老窖が大きく上昇した(OANDA ラボ: 中国株サマリー)。

香港(ハンセン・ハンセンテック)

ハンセン指数は反発した。米国とイランの戦闘終結に向けた交渉再開への期待から、米原油先物が反落し、米長期金利も低下したため、投資家がリスク資産に積極的になった。必需消費財とエネルギーが堅調で、石油株のシノペックと中国石油天然気、保険のAIAグループが買われた。中国蒙牛乳業は9.42%高と続伸した。一方、半導体・AI関連は前日の米株安を引き継いで売られ、SMICとレノボグループが大幅続落した(OANDA ラボ: 香港株サマリー)。ハンセンテック指数の終値は未確認。

本土と香港の方向: 本土が下落し香港が上昇した理由として、出典は、香港では原油と米金利の低下がリスク選好を促した一方、本土では米ハイテク株安の波及とPMI発表前の様子見が強かったことを挙げている。ただし、両市場の動きを分けた要因そのものの分析は、出典では確認できなかった。

当局・政策の動き

30日の人民銀行(PBOC)の公開市場操作、CSRCの新たな措置、国務院の景気対策、国家隊(国有系ファンド)による買い支えの公表や観測は、一次情報では確認できなかったため採用しない。内需刺激策への期待が白酒や空運の買いにつながったとされるが、具体的な政策の発表は確認できていない(未確認)。

経済指標

30日に発表された主要な中国の経済指標は、今回の出典では確認できなかった。週末(31日)には中国の製造業PMIが発表される予定と伝えられていたが、結果は確認できなかった(未確認)。国家統計局(公式)と財新(民間)のPMIの乖離も未確認。

米中関係と注目銘柄

米中間の新たな規制措置と中国ADRの30日の動きは、確認できなかった(未確認)。注目銘柄では、売られた側がSMIC、レノボグループ、三七互娯網絡科技集団、買われた側が中国蒙牛乳業(9.42%高)、中国石油天然気、AIAグループ、京東健康、農夫山泉だった(OANDA ラボ: 香港株サマリー)。

強気派 vs 弱気派

氏名と所属が明示された強気・弱気の主張は、今回の出典では確認できなかった。報道ベースでは、強気側の材料は、香港で米イラン交渉再開への期待から原油と金利が低下したことと、本土で内需刺激策への期待から白酒や空運が買われたことである(OANDA ラボ)。弱気側の材料は、米ハイテク株の急落(NY市場でナスダック総合が2.86%安)に伴う半導体・AI関連の売りと、上海総合指数が約1年3カ月ぶりの安値に沈んだことである(共同通信)。バリュエーションと政策リスクの議論は確認できなかった。3サイト以上の調査には至っていない。

テクニカル分析(上海総合・ハンセン指数)

上海総合指数は3,599.02と、前回下値の目安とされた3,650付近を割り込み、3,600も下回った。昨年8月以来の安値圏で、下げ止まるかが焦点とされる。ハンセン指数は23,294.42と、前回割り込んだ2万3000を回復した。50日・200日移動平均線とRSIの数値、南向き資金(香港ストックコネクトを通じた本土からの資金流入)、AH株プレミアム指数(同一企業のA株とH株の価格差を示す指数)の最新値は取得できなかった(未確認)。売買の推奨ではない。

本日の注目点

31日(土)は本土・香港とも休場で、次の取引は11月2日(月)になる。注目点は、31日発表予定の中国製造業PMI(結果は未確認)を受けた月曜の寄り付きの反応と、金曜のNY市場の急落(NYダウは572.25ドル安、S&P500は1.82%安)の影響である(Yahoo Finance)。中国の個別の経済指標や決算の日程は、今回の出典では確認できなかった。