前回からの変化

前回(2026-10-29付、28日の取引)との比較である。今回は29日(木)の取引を扱う。本土・香港とも開場した。

変わったこと(変化・新規)

  • 上海総合指数は前回の3,681.47から3,651.43へ30.04ポイント(0.82%)下落し、前回の反発から反落に転じた。深セン成分指数は11,473.18から11,138.20へ2.92%下落した(OANDA ラボ: 中国株サマリー)
  • ハンセン指数は23,094.83から22,958.65へ0.59%下落し、2万3000を割り込んだ。H株指数は7,791.63から7,755.66へ0.46%、ハンセンテック指数は3,853.72から3,744.14へ2.84%下落した(OANDA ラボ: 香港株サマリー)
  • 前回買い戻された半導体株が、今回は利益確定売りの対象になった。前回売られた銀行株は買われ、風力発電設備・軍需関連も堅調だった(同上)

昨日と同じこと(継続)

  • 半導体・AI関連株が相場の中心にある構図は続いた(売買の方向は前回と逆)
  • 3,650ポイント付近で下値が堅いとされ、上海総合指数が約1年2カ月ぶりの安値圏にある地合いは続いた

要因の連続性

  • 継続要因: AI・半導体株への売買の偏りと、海外市場の動きに左右される構図。前回も米国市場のハイテク株高が買い戻しを支えていた
  • 新規要因: 米アルファベットの時間外下落が、テンセント、アリババ、美団などのハンセンテック構成銘柄への売りを誘った。中東情勢の緊張を背景にした原油価格の上昇も新たに重しとなった(OANDA ラボ: 香港株サマリー)
  • 解消した要因: 前回の支えだった「原油安」は、原油高に転じて解消した。FOMCの結果待ちによる様子見も結果公表で一巡した

市況サマリー

29日(木)は本土・香港とも開場した。

指数 終値 騰落率 前回の終値
上海総合指数 3,651.43(人民元建て) 0.82%安 3,681.47
深セン成分指数 11,138.20 2.92%安 11,473.18
ハンセン指数 22,958.65(香港ドル建て) 0.59%安 23,094.83
ハンセンテック指数 3,744.14 2.84%安 3,853.72

CSI300の終値は確認できなかった。H株指数は7,755.66(0.46%安)。香港市場の売買代金は約1,894億香港ドルだった。

指数別動向

本土(上海・CSI300)

上海総合指数は反落した。前日に上昇したAI関連株(半導体など)に利益確定売りが出て、相場を押し下げた。中東情勢を背景にした原油高も重荷となった。セクター別では半導体や電子部品が売られた一方、銀行、風力発電設備、軍需関連が買われた(OANDA ラボ: 中国株サマリー)。

香港(ハンセン・ハンセンテック)

ハンセン指数は心理的節目の2万3000を割り込んだ。米アルファベットの時間外安を受けてテック株が広く売られ、アリババ、テンセント、美団が下落した。新東方教育科技集団は決算を受けて14%安となった。吉利汽車も決算後に売られた。恒瑞医薬と中国石油天然気(ペトロチャイナ)は上昇した。貴州茅台は1.7%高だった(OANDA ラボ: 香港株サマリー)。

本土と香港の方向: 上海総合・ハンセンともに下落し、いずれも半導体・テック株の下げが主因となった。下落率は本土の深セン成分指数(2.92%安)と香港のハンセンテック指数(2.84%安)でほぼそろった。

当局・政策の動き

29日の人民銀行(PBOC)の公開市場操作の詳細、CSRCの新たな措置、国家隊による買い支えの公表・観測は、一次情報では確認できなかったため採用しない。

経済指標

29日に発表された主要な中国の経済指標は、今回の出典では確認できなかった。相場は海外のハイテク株や原油の動きに左右された。

米中関係と注目銘柄

米中間の新たな規制措置と中国ADRの29日の動きは確認できなかった。注目銘柄では、売られた側が新東方教育科技集団(14%安)、吉利汽車、アリババ、テンセント、美団、買われた側が恒瑞医薬、中国石油天然気、貴州茅台(1.7%高)だった(OANDA ラボ: 香港株サマリー)。

強気派 vs 弱気派

氏名と所属が明示された強気・弱気の主張は、今回の出典では確認できなかった。報道ベースでは、強気側の材料は上海総合指数が3,650ポイント付近で下値が堅かったこと、弱気側の材料は米アルファベットの時間外安によるテックセクター全体の調整と原油高である(OANDA ラボ: 中国株サマリー)。バリュエーションと政策リスクの議論は確認できなかった。3サイト以上の調査には至っていない。

テクニカル分析(上海総合・ハンセン指数)

上海総合指数は3,651.43で、3,650ポイント付近が下値の目安として意識されたとされる。前回目標とされた3,700には届かなかった。ハンセン指数は2万3000を割り込んで引け、この水準を明確に回復できるかが焦点とされる。50日・200日移動平均線とRSIの数値、南向き資金、AH株プレミアム指数の最新値は取得できなかった(未確認)。売買の推奨ではない。

本日の注目点

30日は、日銀金融政策決定会合の結果と、米国市場でのテック株の動きが本土・香港の寄り付きに影響するとみられる。中国企業の7〜9月期決算の発表の本格化(個別の日程は未確認)、半導体株の下げが続くかどうかにも注目したい。具体的な中国の経済指標の発表予定は、今回の出典では確認できなかった。