前回からの変化

前回(2026-10-27付、26日の取引)との比較である。今回は27日(火)の取引を扱う。本土・香港とも開場した。

変わったこと(変化・新規)

  • 上海総合指数は前回の3,697.52から3,648.30へ49.22ポイント(1.33%)下落し、小幅続伸から一転して3日ぶりの反落となった。終値は2025年8月11日以来の安値水準だった(OANDA ラボ: 中国株サマリー)
  • 深セン成分指数は前回の11,534.38から11,245.73へ2.50%下落し、前回の1.19%安から下げが拡大した(同上)
  • ハンセン指数は23,211.81から23,041.32へ170.49ポイント(0.73%)下落し、一時は節目とされる23,000を割り込んだ。ハンセンテック指数は3,857.53から3,800.43へ1.48%下落した(OANDA ラボ: 香港株サマリー)
  • 前回は買われた石油大手に代わり、今回は銀行株が逆行高となった。半導体・ソフトウエアなどハイテク株は本土・香港で売られた(同上、OANDA 中国株サマリー)

昨日と同じこと(継続)

  • 中東情勢の不透明感と、FOMC(28日まで開催)を前にした様子見は、前回に続いて上値を抑えた(財経新聞)
  • 深センとハンセンテックの下落、つまり本土・香港のハイテク株が弱い構図は、前回に続いて確認された(OANDA ラボ: 香港株サマリー)

要因の連続性

  • 継続要因: 中東情勢の緊迫とFOMC前の様子見。前回に続いて売り手の根拠になった
  • 新規要因: EUが中国製品への輸入制限を検討しているとの報道、企業決算の本格化を前にした見極め姿勢、HSBCの決算が市場予想を下回ったことによる香港市場への重しが加わった(財経新聞)
  • 解消した要因: 前回の支えだった「前回の急落を受けた値ごろ感の買い戻し」は、今回は目立たなかった

市況サマリー

27日(火)は本土・香港とも開場した。

指数 終値 騰落率 前回の終値
上海総合指数 3,648.30(人民元建て) 1.33%安 3,697.52
ハンセン指数 23,041.32(香港ドル建て) 0.73%安 23,211.81
ハンセン中国企業指数(H株) 7,766.91 0.45%安 7,802.09
ハンセンテック指数 3,800.43 1.48%安 3,857.53

CSI300の終値は確認できなかった。上海・深セン両市場の売買代金は約1兆4609億元だった(OANDA ラボ: 中国株サマリー)。

指数別動向

本土(上海・CSI300)

上海総合指数は朝方に買われた半導体株が売りに転じ、反落した。軍需関連、ソフトウエア開発、半導体、ITサービスが売られ、ほぼ全セクターが下落した一方、銀行は逆行高となった。興業銀行、上海銀行、上海浦東発展銀行、万華化学集団が買われた。北京燕京ビールと紫光国芯微電子はストップ安となり、北方華創科技集団、三安光電(6.1%安)、曙光信息産業、用友網絡科技も大きく下げた(OANDA ラボ: 中国株サマリー、財経新聞)。

香港(ハンセン・ハンセンテック)

ハンセン指数は3日ぶりに反落し、一時は心理的節目の23,000を割り込んだ。決算が予想を下回ったHSBCが5%超下落して指数を押し下げ、龍湖集団、小米集団も下げた。一方、特別配当の実施を予定する李寧が6%近く上昇し、レノボグループ、中国神華能源、保険株(AIA、中国人寿)が上昇した(OANDA ラボ: 香港株サマリー)。

本土と香港の方向: 上海総合・ハンセンはともに下落し、割れなかった。本土は半導体・IT、香港は金融(HSBC)と不動産・自動車・医薬など個別の売りが目立った点で、下げの内訳は異なる(財経新聞)。

当局・政策の動き

27日の人民銀行(PBOC)の公開市場操作の詳細と人民元基準値、CSRCの新たな措置、国家隊による買い支えの公表・観測は、一次情報では確認できなかった(検索結果の要約には数値の記載があったが、日付と出所を確認できず採用しない)。

経済指標

国家統計局が発表した9月の工業企業利益は前年同月比14.4%増となり、8月の4.2%増から伸びが加速した(財経新聞)。香港株の要約記事では15.5%増(成長率は減速傾向)と記載され、媒体間で数値が異なるため、ここでは本土市場の記事の値を採用し、集計期間の違いは未確認とする(OANDA ラボ: 香港株サマリー)。市場予想との差は確認できなかった。指標は景気悪化懸念をやわらげる材料となったが、株価の下落は止められなかった。

米中関係と注目銘柄

米中間の新たな規制措置と、中国ADRの27日の動きは確認できなかった。EUが中国製品への輸入制限を検討しているとの報道が出て、通商関係の不透明感が意識された。注目銘柄では、買われた側が李寧(H株、特別配当の予定を受けて6%近く上昇)、中国神華能源、売られた側がHSBC(5%超下落)、北方華創科技集団(A株)、三安光電(A株、6.1%安)だった(OANDA ラボ: 香港株サマリー、財経新聞)。

強気派 vs 弱気派

氏名と所属が明示された強気・弱気の主張は、今回の出典では確認できなかった。報道ベースでは、強気側の材料は9月の工業企業利益の伸びが加速したこと、弱気側の材料はEUの輸入制限検討の報道、中東情勢、FOMC前の様子見である(財経新聞)。バリュエーションと政策リスクの議論は確認できなかった。3サイト以上の調査には至っていない。

テクニカル分析(上海総合・ハンセン指数)

上海総合指数は3,648.30で、前回は届かなかった節目の3,700をさらに下回り、約1年2カ月ぶりの安値圏となった。ハンセン指数は一時23,000を割り込んで戻した形で、この水準が支持線として意識されているとされる。50日・200日移動平均線とRSIの数値、南向き資金、AH株プレミアム指数の最新値は取得できなかった。売買の推奨ではない。

本日の注目点

28日は、FOMCの結果と、アルファベット、マイクロソフトの決算を控えた米国市場の動向が市場心理を左右するとみられる。中国企業の7〜9月期決算の発表の本格化(個別の日程は未確認)、EUの対中輸入制限に関する続報、中東情勢と原油の動きにも注目したい。具体的な経済指標の発表予定は、今回の出典では確認できなかった。