前回からの変化
前回(2026-10-22付、21日の取引)との比較である。今回は22日(木)の取引を扱う。本土・香港とも開場した。
変わったこと(変化・新規)
- 上海総合指数は前回の3713.03から3658.03へ55.00ポイント(1.48%)下落し、前回の0.60%安から下げ幅が拡大した。節目の3700を割り込み、約1年2カ月ぶりの安値となった(財経新聞(Fisco)、みんかぶ)
- ハンセン指数は前回の2万3651.87から2万2934.68へ717.19ポイント(3.03%)下落し、前回の0.90%安から大きく悪化した。H株指数は7943.41から7689.19へ3.20%下落した(財経新聞(Fisco))
- ハンセンテック指数は前回の1.26%安に対し、今回は5.03%安の3793.93と下げ幅が急拡大した。アリババが6%超、テンセントとメイトゥアンも下落し、レノボは10%超、半導体のHuahong Semiconductorも急落した(OANDA証券)
- 前回は電池のCATLが主役だったが、今回は日韓の半導体株安と中東情勢が加わり、半導体・ネット・不動産へ売りが広がった
昨日と同じこと(継続)
- 決算への警戒が続き、中国移動とCATLの決算の失望が引き続き重しとされた(OANDA証券)
- 本土より香港の下げ幅が大きい構図は前回と同じで、本土と香港が割れることなく、そろって下落した
要因の連続性
- 継続要因: 国内企業の決算への警戒と国内需要の弱さ。本土では低調な決算が相次ぎ、今後の決算発表への警戒も重しとされた(財経新聞(Fisco))
- 新規要因: 中東情勢の悪化(イエメンのフーシ派によるサウジアラビアへの攻撃の強まり、イスラエルの軍事演習の計画)と、日本・韓国の半導体関連株の急落。PHPのソースコードの脆弱性が経済インフラに影響するとの懸念も売りを促したとされる(財経新聞(Fisco))
- 解消した要因: 前回の支えだった原油の一服と米長期金利の低下は、原油が再び上昇して後退した。前回の日本株・韓国株の反発も、この日は反落に転じた
市況サマリー
22日(木)は本土・香港とも開場した。
| 指数 | 終値 | 騰落率 | 前回の終値 |
|---|---|---|---|
| 上海総合指数 | 3,658.03(人民元建て) | 1.48%安 | 3,713.03(21日) |
| ハンセン指数 | 22,934.68(香港ドル建て) | 3.03%安 | 23,651.87(21日) |
| ハンセン中国企業指数(H株) | 7,689.19 | 3.20%安 | 7,943.41(21日) |
| ハンセンテック指数 | 3,793.93 | 5.03%安 | 騰落率は前回1.26%安 |
CSI300と深セン成分指数の終値は確認できなかった(財経新聞(Fisco)、財経新聞(Fisco)、OANDA証券)。
指数別動向
本土(上海・CSI300)
上海総合指数は続落した。中東情勢の不透明感と日韓の半導体株安、低調な決算が続く状況が重しとなった。業種別では、情報産業の下げが大きく、複数の銘柄が5〜10%下落した。不動産も6〜9%下落する銘柄があり、機械も売られた(財経新聞(Fisco))。日本経済新聞も、中東混迷と日韓株安、半導体株の売りを下落の理由に挙げている(日本経済新聞)。
香港(ハンセン・ハンセンテック)
ハンセン指数は3日続落し、2026年6月30日以来、約3カ月半ぶりの安値を付けた。半導体は12〜16%下げた銘柄があり、バイオ・製薬と自動車も売られた。通信株には18〜22%上昇した銘柄があった。指数の構成銘柄では、家電の美的集団だけが上昇した(財経新聞(Fisco)、OANDA証券)。生成AI企業のMiniMaxは、1月の上場以来で初めて公開価格の165香港ドルを下回った(同上)。
本土と香港の方向: 本土・香港とも下落し、割れなかった。ただし下げ幅は香港のほうが大きく、ネット・ハイテク株の比重が高い香港のハンセンテックが5.03%安と最も弱かった。
当局・政策の動き
22日の人民銀行(PBOC)の公開市場操作の規模と人民元基準値は、今回の出典では確認できなかった。前回伝えた翌日物リバースレポの毎日実施(11月2日まで)の2日目の結果も、確認できていない。CSRCの新たな措置や、国家隊による買い支えの公表・観測も、今回の出典では確認できなかった。
経済指標
22日に中国の主要な経済指標の発表は、確認できた範囲では見当たらない。決算では、中国移動とCATLの7〜9月期の内容が市場予想を下回ったと受け止められ、企業業績全体への懸念が強まった(OANDA証券)。
米中関係と注目銘柄
米中間の新たな規制措置は確認できなかった。注目銘柄は次のとおり。
アリババは6%超下落し、メイトゥアンとテンセントも下落した。レノボは10%超、Huahong Semiconductorも大きく下落した。一方、美的集団はハンセン指数の構成銘柄で唯一上昇した(OANDA証券)。中国ADRの22日の動きは確認できなかった。
強気派 vs 弱気派
氏名と所属が明示された中国株全体への強気・弱気の主張は、今回の出典では確認できなかった。報道ベースで整理する。
弱気側は、中東情勢の悪化によるリスク回避、日韓の半導体株安の波及、決算の失望を挙げる(財経新聞(Fisco))。強気側の材料は、今回の出典では確認できなかった。バリュエーションの議論と政策リスクの議論も確認できなかった。3サイトでの調査には至っていない。
テクニカル分析(上海総合・ハンセン指数)
上海総合指数は3658.03と、前回意識された節目の3700を割り込み、約1年2カ月ぶりの安値圏に入った。次の下値の目安は、今回の出典では確認できなかった。ハンセン指数は2万2934.68と約3カ月半ぶりの安値圏で、3日連続の下落で下値を探る形である。50日・200日移動平均線とRSIの数値、南向き資金、AH株プレミアム指数の最新値は取得できなかった。売買の推奨ではない。
本日の注目点
23日(金)は、前日の米ナスダックの2.6%安と半導体株指数の6.7%安を受けた、ハイテク・半導体株の動きが焦点となる。人民銀行の翌日物リバースレポの供給規模と、他の企業の決算発表への反応にも注意したい。中東情勢による原油の動きも、市場心理を左右する可能性がある。

