前回からの変化

前回(2026-10-25、1週間前)との比較である。毎週日曜の週報のため、前回は1週間前になる。

変わったこと(変化・新規)

  • 前回の山場は、FOMC・ECB・日銀の3つの政策会合と米大手テックの決算だった。今週は、主要国の政策会合はBOEとRBA(オーストラリア準備銀行)が中心で、FOMCやECB、日銀の会合はない。代わりに、米中間選挙と米雇用統計が山場になる(みんかぶFX: 来週の主な予定)
  • 前回予告した日銀会合は30日に政策金利を1.25%で据え置いた。ドル円は26〜30日の週に156円65銭〜158円35銭で動いた(みんかぶFX: 為替相場まとめ)
  • 前回は決算の中心がアルファベット、マイクロソフト、アマゾンだった。今週は、アップル、パランティア、AMDに移る(財経新聞: 米国株式市場見通し)
  • 前回は「確認できていない」としたBOEとRBAの日付が確認できた。RBAは3日、BOEは5日である

昨日と同じこと(継続)

  • AI投資の収益性への不安が続いている。30日の日経平均は1369円安の6万3290円で引け、アマゾンとインテルの決算への失望が背景にある(外為どっとコム: 来週の日経平均見通し)
  • 中東情勢と原油の動向が、相場の不確実要因として続く。財経新聞は、中間選挙後も中東情勢の変化がリスクとして残ると伝えている(財経新聞: 米国株式市場見通し)
  • 米中関税休戦(2027年1月10日まで)とつなぎ予算(12月11日まで確保済み)は前回から変わらず、今週に新たな期限は確認できない(前回レポートの記載)

要因の連続性

  • 継続要因: AI関連企業の巨額の設備投資への懸念と、中東情勢による原油高。12月の日銀とFRBの追加利上げをめぐる観測も前回から続く
  • 新規要因: 米中間選挙が週の中心に加わった。外為どっとコムは、ドル円の予想レンジを155円00銭〜159円50銭とし、選挙を受けた動きに警戒している(外為どっとコム: 週間為替展望(ドル/ユーロ))
  • 解消した要因: 前回の山場だったFOMC、ECB、日銀の結果待ちと、アルファベット・マイクロソフト・アマゾンの決算は通過した

1. 今週の要点

  • 山場は3日(火)から6日(金)に集中する。3日に米中間選挙とRBAの政策金利発表、5日(木)に日本時間21時のBOEの政策金利発表、6日(金)に日本時間22時30分の米国の10月雇用統計がある。いずれも日本時間の換算で、米国の時刻は冬時間への移行後の値である(みんかぶFX: 来週の主な予定)
  • 2日(月)はアップルとパランティア、3日(火)はAMD(日本時間4日の早朝)の決算が続く。AI関連株の下落が続くか、半導体需要の裏づけが確認できるかが焦点である(外為どっとコム: 来週の日経平均見通し)
  • 3日(火)は文化の日で東証が休場する。日本の市場は4日(水)から再開するため、米中間選挙の結果への反応が一気に出る可能性がある(筆者の整理)
  • 1日(日)にはOPECプラスの有志国の会合と、米国の冬時間への移行がある。6日(金)には、植田日銀総裁がIMFの講演会に出席し、12月の利上げについての発言が注目される

2. 曜日別カレンダー

日時はすべて日本時間。時刻が確認できなかったものは「時刻未確認」と書く。市場予想と前回値は、今回の出典では確認できなかったため、載せていない。米国の指標の時刻は、現地時間を冬時間(日本時間との差14時間)で換算した筆者の値を含む。

日付(JST) 国・地域 イベント 前回/予想 注目度
11/1(日) 産油国 OPECプラス有志7か国の会合 確認できず 中
11/2(月) 米・中 米ISM製造業景況指数(10月)、中国RatingDog製造業PMI(10月) 時刻未確認 中
11/3(火) 米国 中間選挙、JOLTS求人件数(9月) 時刻未確認 高
11/3(火) 豪州 RBAの政策金利発表 利上げの可能性が焦点 中
11/4(水) 米国 ADP雇用統計(10月)、ISM非製造業景況指数(10月)、貿易収支(9月) 時刻未確認 中
11/4(水) ユーロ圏 消費者物価(CPI)速報(10月) 伸びの上昇が見込まれると整理 中
11/5(木) 英国 BOEの政策金利発表(21時の予定)、ベイリー総裁の記者会見 利上げ観測がある 高
11/5(木) 日本 10年国債入札(約2.6兆円)、日銀の9月会合の議事要旨 時刻未確認 中
11/6(金) 米国 10月雇用統計(22時30分の見込み)、ミシガン大学消費者信頼感指数(11月) 予想値は確認できず 高
11/6(金) 日本・カナダ 日本の実質賃金(9月)、カナダの雇用統計(10月) 時刻未確認 中
11/6(金) 日本 植田日銀総裁のIMF講演 - 高
11/7(土) NZ 総選挙 - 低

出所: みんかぶFX、財経新聞(来週の相場)、外為どっとコム(ポンド/加ドル)、外為どっとコム(豪ドル/ZAR)。ユーロ圏CPIの「伸びの上昇が見込まれる」は外為どっとコムの整理による(外為どっとコム(ドル/ユーロ))。

3. 中央銀行

  • BOE: 5日(木)に政策金利を発表する。ベイリー総裁が会見する。外為どっとコムは、ポンドは英中銀の政策決定が焦点で、みんかぶFXの見出しは利上げ観測を伝える。結果の予想は、出所により異なる可能性がある(外為どっとコム: 週間為替展望(ポンド/加ドル))
  • RBA: 3日(火)に政策金利を発表する。外為どっとコムは、豪CPIの上振れを受けて、利上げの可能性があるかが焦点だと整理している(外為どっとコム: 週間為替展望(豪ドル/ZAR))
  • 日銀: 5日(木)に9月会合の議事要旨が公表される。6日(金)には植田総裁がIMFの講演会に出席する。30日の会合で政策金利は1.25%に据え置かれ、12月会合の利上げの織り込みは約75〜8割と報じられている(みんかぶFX: 来週の主な予定)
  • FRB・ECB: 今週は政策会合がない。次のFOMCは12月8〜9日である(前回までの記載)。メキシコ中央銀行も5日に政策金利を決める予定である(財経新聞: 来週の相場で注目すべき3つのポイント)

4. 主要決算

日付は米国現地の日付で、発表が寄り前か引け後かは確認できていない。日本企業は日本時間の日付である。各社のIRでの確認が必要である(財経新聞: 米国株式市場見通し、財経新聞: 来週の相場で注目すべき3つのポイント)。

企業 発表日 寄り前・引け後 注目点
アップル、パランティア 11/2(月)米国 時刻未確認 AI投資への警戒が強い中での見通し
AMD 11/3(火)米国(日本時間4日早朝) 時刻未確認 半導体需要の裏づけになるか
アムジェン、ファイザー、アリスタネットワークス 11/3(火)米国 時刻未確認 業績見通し
マクドナルド、クアルコム、ウーバー 11/4(水)米国 時刻未確認 業績見通し
トヨタ自動車、任天堂、日本製鉄、花王 11/5(木)日本 時刻未確認 為替や関税の影響を含む通期見通し
三菱重工業、三井不動産 11/6(金)日本 時刻未確認 業績見通し

AMDの発表が日本時間4日の早朝になる点は、外為どっとコムが伝えている(外為どっとコム: 来週の日経平均見通し)。

5. 政治・政策の日程と期限

  • 米中間選挙(3日): 上下両院の議席が争われる。外為どっとコムは、結果が米国債利回りや政策運営への見方を通じてドル円を動かしうると整理している。生活費の高さや燃料高が争点とされる(外為どっとコム: 週間為替展望(ドル/ユーロ))
  • NZ総選挙(7日): 週末の土曜日に投開票される(みんかぶFX: 来週の主な予定)
  • 米国とイラン: 仲介外交と軍事的な緊張が同時に進んでいる(国際政治経済レポート参照)。日程とは別の不確実要因である
  • 期限もの: 今週に期限を迎える関税や予算の期限は、確認できた範囲では見当たらない。米中関税休戦は2027年1月10日まで、つなぎ予算は12月11日まで確保済みである(前回レポートの記載)。G20首脳会議は12月14〜15日にマイアミで開かれる予定である

6. 需給・市場イベント

  • OPECプラス: 有志7か国の会合が1日(日)に予定されている。10月4日の会合では11月の生産水準の据え置きを決めた経緯がある(OPEC)。今回の結論は、会合後に確認が必要である
  • 国債入札: 5日(木)に日本の10年国債の入札(約2.6兆円)がある(みんかぶFX: 来週の主な予定)。米国債の入札日程は、今回確認できなかった
  • 在庫統計: 米週間石油在庫統計は水曜(4日)に出るのが通例だが、今回の日付は確認できていない
  • IPO・トークンアンロック・SQ: 今週の主要な日米IPO、大型トークンアンロック、日本のSQは、確認できた範囲では見当たらない

7. 休場日

  • 3日(火)は文化の日で、東証が休場する。日経平均先物など夜間取引の扱いは確認できていない。米国、中国、欧州の主要市場は今週は休場がなく、米国の選挙日(3日)も市場は通常どおり開く見込みである。次のNYSEの短縮取引は11月27日(感謝祭の翌日)である(NYSE)
  • 時差の変更: 米国は1日に夏時間から冬時間へ移り、米国の指標の日本時間での発表時刻は1時間遅くなる。たとえば米雇用統計は22時30分(夏時間は21時30分)になる。欧州は先週25日に冬時間へ移っている(みんかぶFX: 来週の主な予定)

8. 先週からの持ち越し論点

  • AI投資の収益性への不安: アマゾンとインテルの決算への失望から、30日のナスダックは2.1%下げ、日経平均は1369円安の6万3290円で引けた。今週のアップル、パランティア、AMDの決算で、投資効率が確認できるかが持ち越された(外為どっとコム: 来週の日経平均見通し)
  • 円相場: ドル円は先週156円65銭〜158円35銭で動き、157円台後半で終えた。12月の日銀の利上げ観測と日米金利差のせめぎ合いが続く。IMMの円は27日時点で10万1591枚の買い越しである(みんかぶFX: 為替相場まとめ)
  • 中東情勢と原油: 米国とイランの仲介外交と軍事的な緊張が並行している。週末の原油価格の新しい数値は確認できていない
  • 欧州の財政・景気: フランスのGDPがマイナスとなり、ユーロドルは週の中で1.1113ドルまで下げた。ECBは12月の利上げの可能性に触れており、4日のユーロ圏CPIが材料になりうる(みんかぶFX: 為替相場まとめ)
  • 前回予告した、29日のFOMCとECB、30日の日銀会合は実施された。ブラジル大統領選とイスラエル総選挙の結果は、国際政治経済レポートで扱い済みである