前回からの変化
前回(2026-10-24)との比較である。前回は日本の9月全国CPIを扱い、今回は前回の「次の注目イベント」の先頭に挙げたFOMCの結果を扱う。
変わったこと(変化・新規)
- 前回は据え置きの織り込みが92.8%と報じられていた。結果は据え置きで、織り込みどおりだった(FRB)
- 票決は9月の12対0(利上げ)から、今回は10対2に割れた。クック理事とハマック総裁が0.25ポイントの利上げを主張して反対した(FRB)
- 声明の景気判断は「堅調(solid)」から「力強い(strong)」ペースへ引き上げられた(Yahoo Finance)
昨日と同じこと(継続)
- 政策金利は9月に引き上げた3.75〜4.00%の水準のまま動いていない
- 日銀の29〜30日会合は据え置きとの見方が多く、結果の発表は30日である点は前回から変わらない
要因の連続性
- 継続要因: インフレが高止まりしている点は前回までと同じで、声明も「インフレは高い(elevated)」とした(FRB)
- 新規要因: 景気判断の上方修正と、利上げ派2人の反対票が新たに加わり、12月利上げへの見方を強めた(Yahoo Finance)
- 解消した要因: なし
イベントサマリー
| 項目 | 結果 | 市場予想 | 前回値 |
|---|---|---|---|
| FOMC 政策金利(誘導目標レンジ) | 3.75〜4.00%で据え置き | 据え置き | 3.75〜4.00%(9月に0.25ポイント引き上げ) |
| 票決 | 10対2 | 全会一致の据え置きかは未確認 | 12対0(利上げ) |
発表は米国時間10月28日14時(日本時間29日3時)。据え置きの織り込みは前回レポートで92.8%と報じられていた。
政策金利の決定
FOMC
FOMC(米連邦公開市場委員会)は、政策金利であるフェデラルファンド金利の誘導目標を3.75〜4.00%に据え置いた。賛成10、反対2で、反対したクック理事とハマック・クリーブランド連銀総裁は、この会合での0.25ポイントの利上げを主張した(FRB)。反対の詳しい理由は、今回確認した記事からは得られなかった。
声明は経済活動が「力強いペースで拡大している」とし、支出は底堅く生産性の伸びも強いと述べた。インフレは高い水準にあるとした。政策判断の書きぶりも変わり、「今回の措置がインフレの回復を支える」から「情報の蓄積が助ける」という表現になった、と伝えられている(Yahoo Finance)。今回は経済見通し(SEP)の会合ではなく、新しいドットプロット(参加者の金利予想の分布)は出ていない。
ウォーシュ議長は記者会見で「経済は力強い」と述べ、中間選挙を前にした決定への政治の影響を問われて「政治は役割を果たしていない」と否定した(Yahoo Finance)。12月8〜9日の会合での利上げは、先物市場で約85%織り込まれていると報じられている。複数のアナリストは12月の利上げを「ほぼ既定路線」とみているが、これは民間の見方であり、FRBが決めたことではない(Yahoo Finance)。
市場の反応
報道によると、会見後の取得で次のように動いた(時点は日本時間29日未明。正確な発表前後の差ではなく、会見後の水準と変化として示す)(Yahoo Finance)。
| 指標 | 水準 | 変化 |
|---|---|---|
| 米2年債利回り | 4.70% | 3.8bp低下 |
| 米10年債利回り | 5.042% | 5bp上昇 |
| 米30年債利回り | 5.367% | 6bp上昇 |
| ドル指数 | 水準は未確認 | 0.2%下落 |
S&P500とナスダックはともに0.2%程度の上昇と伝えられ、株価は会見中に上下した。短期債が買われ長期債が売られたため、2年債と10年債の利回り差は広がった。ドル円の発表前後の変化は、信頼できる出典で確認できなかったため載せない。
次の注目イベント
- ECBの政策金利決定(10月29日22時15分〈日本時間〉の予定): 現地時間14時15分に公表される予定である(Admiral Markets)
- 日銀の金融政策決定会合(10月29〜30日、結果は30日): 政策金利は1.25%で、据え置きの見方が多い。物価見通しの引き上げと12月の利上げに向けた総裁会見の表現が焦点である
- FOMC(12月8〜9日): 利上げの織り込みが約85%と報じられており、今回反対した2人に賛同者が増えるかが焦点になる(Yahoo Finance)

