前回からの変化

前回(2026-10-13、10月12日の取引)との比較である。前日の取引日(13日)にあたる。

変わったこと(変化・新規)

  • NYダウは前回の5万1,850.55ドルから5万1,670.10ドルへ180.45ドル(0.3%)下落し、3日続伸が止まった。ナスダック総合も前回の2万7,245.90から2万7,204.38へ41.52ポイント(0.15%)下げ、2日続けて下落した(AP通信)
  • S&P500は前回の7,807.24から7,805.45へ1.79ポイントの小幅な下落(0.02%安)で、ほぼ横ばいだった。ラッセル2000は2,794.48から2,783.37へ0.4%下落した
  • 前回は警戒材料だった米10年債利回りは、債券市場が再開し5.223%(前日比0.021ポイント低下)となった。ドル指数は前回の102.59から102.20へ低下した(Investrade)
  • ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が、年内にあと1回の利上げが適切かもしれないが2027年の追加利上げは不要との見方を示し、引けにかけて相場を支えたと伝わった(Investrade)

昨日と同じこと(継続)

  • S&P500は史上最高値をわずかに下回る水準での小幅な動きが続く。年初来では3指数とも上昇を保つ(S&P500は14%高、ナスダック総合は17%高)(AP通信)
  • 半導体株の弱さが続き、マイクロン・テクノロジーなどメモリー関連が出遅れた

要因の連続性

  • 継続要因: 半導体株の売りと、インフレ指標を控えた様子見姿勢は前回に続いて上値を抑えた
  • 新規要因: 大手銀行の予想を上回る決算、ウィリアムズ総裁の発言、原油安を受けた金利の低下が加わった
  • 解消した要因: 前回は債券市場の休場で新たな金利の終値がなかったが、13日は金利水準が確認できた

市況サマリー

指数 終値 騰落率 前回終値
S&P500 7,805.45 マイナス0.02% 7,807.24
NASDAQ総合 27,204.38 マイナス0.15% 27,245.90
NYダウ 51,670.10 マイナス0.3% 51,850.55
ラッセル2000 2,783.37 マイナス0.4% 2,794.48

取得時点は2026年10月13日のNY市場引け値(AP通信: 10/13 指数)。ナスダック100の終値は確認できなかったため、ナスダック総合を記載する。

指数別動向

S&P500

S&P500はほぼ変わらずで引け、史上最高値(前週に記録)をわずかに下回る水準にとどまった。AP通信は、決算が予想を上回っても、銘柄ごとの上げ下げが相殺したと伝えている(AP通信)。

ナスダック総合・ナスダック100

ナスダック総合は0.15%安だった。半導体株が弱く、マイクロン・テクノロジー、サンディスク、ウエスタンデジタルといったメモリー関連が出遅れた。データセンター関連の暗号資産マイニング銘柄も規制への懸念で売られた(Investrade)。ナスダック100の騰落率は確認できなかった。

NYダウ

NYダウは180.45ドル安(0.3%)の5万1,670.10ドルで、3日続伸が止まった。ゴールドマン・サックスが決算で予想を上回る内容を示したものの、指数全体は下落した(AP通信)。

強気派 vs 弱気派

強気派: 今回の出典では、発言者を特定できる強気の主張は確認できなかった。ただし大手銀行の決算が予想を上回ったことは、決算シーズンの出だしとして好材料と受け止められた(AP通信)。

弱気派・警戒派: ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、年内にあと1回の利上げが適切かもしれないとの見方を示した。一方で2027年の追加利上げは不要とも述べ、相場には引けにかけて支えになったとされる(Investrade)。連銀総裁の発言はストラテジストの相場観とは性格が異なる。強気・弱気とも3サイト以上の網羅はできていない。

経済ニュース

13日は米国の主要な経済指標の発表はなく、大手銀行とヘルスケア大手の決算が中心だった。ゴールドマン・サックスは予想を上回る決算を発表した(AP通信)。

個別では、ペイパルとビザが上昇基調を続け、製油会社も軽油の利ざや拡大を背景に買われた。非公開化の合意が伝わったバンブルも急伸した。一方、メモリー関連のマイクロン・テクノロジーなどは競争への懸念から出遅れた(Investrade)。

金利・為替が株に効いた分

米10年債利回りは5.223%と、前日比0.021ポイント低下した。AP通信は、原油が下落したことを受けて金利が低下したと伝えている。高水準の長期金利はグロース株や金融株の重しになりやすいが、13日は低下が株価の下支えになった(Investrade、AP通信)。

ドル指数は102.20と0.4%低下した。ドル安は多国籍企業の海外収益にとって追い風になりうるが、今回の出典で株価への具体的な影響は確認できなかった(詳細はfxを参照)。原油は出典によって方向感が分かれ、Investradeはウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)が1バレル94.14ドルで0.40%高と伝えている。VIXの終値は確認できなかった。

テクニカル分析(S&P500・ナスダック100・NYダウ)

移動平均線やRSI、VIXの数値は、今回の出典では確認できなかった(未確認)。確認できる範囲では、S&P500の終値7,805.45は前回の7,807.24とほぼ同水準で、史上最高値のすぐ下での持ち合いが続いている。値幅が狭い動きは、インフレ指標の結果を待つ様子見姿勢の表れとされる。一方で、半導体株の調整が続けばナスダックの上値が重くなるとの見方もできる(推測)。断定はできず、高値圏では指標の結果次第で値動きが大きくなりやすい点に注意が必要である。

今夜の注目イベント

14日(水)には9月の米CPIが発表される(日本時間では夜の予定)。市場予想は総合が前月比0.6%上昇(前回0.4%)、コアが0.2%上昇(前回0.3%)とされる。結果が予想から大きく外れた場合、金利と株価が動く可能性がある(Investrade)。前回レポートでは、15日(木)に小売売上高と生産者物価の発表が続くとされている。引き続き中東情勢と原油の動きにも注意が必要である。