前回からの変化

前回(2026-10-13付、10月12日の取引)との比較である。13日(火)は本土・香港とも通常どおり開場した。

変わったこと(変化・新規)

  • 上海総合指数は前回の3,797.24から3,800.87へ3.63ポイント(0.10%)上昇し、前回割り込んだ3,800を回復した。約2カ月半ぶりの安値圏から小反発した(財経新聞)
  • ハンセン指数は前回の2万4271.20から2万4345.22へ74.02ポイント(0.30%)上昇した。中国企業指数(旧H株指数)も前回の8,168.57から8,174.72(0.08%高)へ上昇した(Fisco)
  • 前回は本土が下落、香港が上昇と割れたが、今回は本土・香港とも小幅高となった
  • 前回は銀行が買われたが、13日の本土は航空機メーカーとレジャー関連が上昇し、保険株が下落した。香港では銀行と貴金属が上昇し、半導体と農業関連が下落した

昨日と同じこと(継続)

  • 14日のCPI・PPI・貿易統計の発表を待つ様子見ムードは継続した
  • 香港の半導体関連の弱さは前回に続いた(前回は小米集団・華虹宏力半導体が下落、今回は奕斯偉計算が10.3%安)
  • 人民銀行・CSRCの新たな政策決定は今回も確認できていない

要因の連続性

  • 継続要因: 14日の指標発表前の様子見と、中東情勢への警戒は前回から続いた(Fisco)
  • 新規要因: 財政部が地方債の未使用発行枠5,500億元の活用を発表したとの報道が加わった。節目3,800付近での値ごろ感に着目した買いも新たに入った。米半導体株安がハイテク株の重しとして加わった
  • 解消した要因: 前回の重しだった3,800割れの警戒感は、終値で節目を回復して一服した

市況サマリー

13日(火)は本土・香港とも通常どおり開場した。

指数 終値 騰落率 前回(12日)終値
上海総合指数 3,800.87(人民元建て) 0.10%高 3,797.24
ハンセン指数 24,345.22(香港ドル建て) 0.30%高 24,271.20
中国企業指数(H株) 8,174.72 0.08%高 8,168.57

CSI300、深セン成分指数、ハンセンテック指数の13日終値は今回の出典から確認できなかった。上海総合の終値は、みんかぶFX/為替が3,800.86、財経新聞が3,800.87と伝えており、本稿は後者に従う(みんかぶFX/為替)。

指数別動向

本土(上海・CSI300)

上海総合指数は小反発した。売りが先行したものの、年初来安値圏に近づいたことによる値ごろ感に着目した買い戻しが優勢となり、3,800台を回復した。米半導体株安と中東情勢の緊迫化が重しだったが、財政部が地方債の未使用発行枠5,500億元を地方の財政支援と有効投資の拡大に充てると発表したことが相場を支えた(財経新聞)。

セクター別では、航空機メーカーが堅調で、航発航空科技が10.0%高、洪都航空工業が9.7%高となった。レジャー関連の長白山旅游と大連聖亜はともに10.0%高だった。原油高を背景に、中国石油天然気(ペトロチャイナ)など石油関連株も上昇した。一方、保険株は下落し、中国太平洋保険が4.7%安、中国人寿保険が3.3%安、中国平安保険が2.9%安だった(財経新聞)。

香港(ハンセン・ハンセンテック)

ハンセン指数は3日続伸した。資源価格の上昇を受けた石油・非鉄株の買いが支えとなった。心理的節目の2万4,000を割り込む場面では押し目買いが入り、米10年債利回りの低下も支えとされる。一方、中東情勢の緊迫化と米半導体株安を背景としたハイテク株への売りが上値を抑えた(Fisco)。

銀行・金融ではBOC香港が3.3%高、貴金属では勝龍国際が6.8%高、教育関連の東方大学城控股が10.0%高だった。下落では半導体関連の奕斯偉計算が10.3%安、農業関連の従玉智農が12.9%安だった(Fisco)。ハンセンテック指数の終値は確認できなかった。香港ではコンピューターメーカーとEコマース企業が売られたと伝えられている(みんかぶFX/為替)。

本土と香港の方向: 今回は両市場とも小幅高で、方向は割れなかった。ただし、本土は財政支援策と値ごろ感の買い、香港は資源株と銀行株が主導した。

当局・政策の動き

13日に確認できた政策は、財政部による地方債の未使用発行枠5,500億元の活用の発表である。地方の財政支援と有効投資の拡大が目的とされ、相場の支えとなった(財経新聞)。出典は市況記事であり、財政部の一次発表は今回確認できていない。人民銀行・CSRCの新たな措置と、国家隊(国有系ファンドによる買い支え)の公表や観測は確認できなかった。

経済指標

13日に発表された中国の主要統計は確認できなかった。14日に9月のCPI、PPI、貿易統計の発表が予定されている。DBSは、CPIが8月の前年比0.8%から9月は1.0%へ上昇し、輸出は前年比25.7%増になると予想している。ただしDBSは、国内需要の弱さが消費者物価の上昇を抑えるとも指摘する(TMGM(DBS))。PMIの公式と財新の乖離は今回確認できなかった。

不動産・地方債務

不動産企業の個別の動きは13日分では確認できなかった。地方債務の面では、財政部の未使用発行枠5,500億元の活用が、地方財政の下支え策として注目される。融資平台など隠れ債務への直接の言及は出典になく、効果が数字に出たかは今後の確認が必要である。

米中関係と注目銘柄

米中間の新たな規制措置は今回確認できなかった。米半導体株安が中国のハイテク株の重しになったと伝えられている。

注目銘柄は、本土で航発航空科技が10.0%高、中国石油天然気が原油高を背景に上昇、中国平安保険が2.9%安、香港でBOC香港が3.3%高、奕斯偉計算が10.3%安だった(財経新聞、Fisco)。テンセント、アリババ、中国ADRの13日の値動きは確認できなかった。

強気派 vs 弱気派

発言者と根拠が明示された強気・弱気の主張は、今回も確認できなかった。報道の構図としては、強気側は節目3,800付近の値ごろ感、財政部の地方債枠活用、14日の輸出・物価の改善期待(DBSの予想)を挙げる。弱気側は、米半導体株安に伴うハイテク株の弱さ、中東情勢の緊迫化、国内需要の弱さを重しに挙げる。バリュエーションと政策リスクの議論は個別には確認できなかった。

テクニカル分析(上海総合・ハンセン指数)

上海総合指数は、意識される3,800を終値で回復したが、その差は0.87ポイントにすぎず、節目の上に戻したばかりの水準である。ハンセン指数は2万4,000を割り込む場面で押し目買いが入り、2万4,000が下値の支えとして意識されたとされる。移動平均線(50日・200日)とRSIの数値、南向き資金、AH株プレミアム指数の最新値は取得できなかった。売買の推奨ではない。

本日の注目点

14日(水)は本土・香港とも通常どおり開場の見込みである。中国の9月CPI、PPI、貿易統計の発表が最大の焦点で、結果次第で追加緩和期待の強弱が変わりうる。上海総合が3,800台を維持できるかも焦点である。