前回からの変化

前日(2026-10-13)との比較である。前回は12日のNY時間の158円68銭前後を最新値とし、200日移動平均線を上回った状態が維持できるかを焦点としていた。

変わったこと(変化・新規)

  • ドル円は158円68銭前後から、NY時間の158円45銭付近へ小幅に下落した(0.23円、0.1%の下落)。東京時間は158円75銭から158円19銭まで下げ、ロンドン時間には157円83銭まで押された(みんかぶFX: ロンドン為替概況)
  • 前回の焦点だった200日移動平均線(158円55銭付近)の上抜け維持は、できなかった。NY時間は買い戻しが入ったが、同線の手前で上値を抑えられた(みんかぶFX: NY為替概況)
  • 前回は上昇要因だった原油高が反落に転じた。NY原油先物は94ドル台から92ドル台前半へ下げた(みんかぶFX: 東京為替概況)
  • 連休明けの米債券市場で利回りが低下し、ドル売りを誘った

昨日と同じこと(継続)

  • 新たな介入の事実は確認されていない。159円手前では日米当局への警戒から、ドル買いに慎重な姿勢が続いた
  • 14日の米CPI(9月分)を前にした様子見ムードは変わらない
  • 前回挙げた仏財政懸念によるユーロの重さも続いた

要因の連続性

  • 継続要因: 介入警戒、日米金利差を背景にした円安圧力、米CPI前の様子見、フランスの債務リスクによるユーロの重さ
  • 新規要因: 原油の反落、連休明けの米債利回りの低下、株安によるリスク警戒の円買い
  • 解消した要因: 原油高をきっかけにしたドル買いは一服した。薄商いの祝日要因も消えた

為替サマリー

通貨ペア 13日の水準 前回(12日) 備考
ドル円 158円45銭付近 158円68銭前後 安値157円83銭
ユーロドル 1.11ドル台後半 1.11ドル台後半 一時1.12ドル
ユーロ円 176円台半ば〜177円 177円前後 一時下落後に戻した
ポンドドル 1.32ドル台前半 1.32ドル台前半 高値1.3240ドル

ドル円は14日午前5時50分(日本時間)時点の報道による水準(みんかぶFX: NY為替概況)。ドル指数・人民元・韓国ウォンは信頼できる数値を確認できなかった。

ドル円の動き

東京時間は158円75銭の高値圏から始まったが、株安によるリスク警戒の円買いと、NY原油先物の反落で上値が重くなり、昼にかけて158円19銭まで下げた。介入警戒が強く、戻りは限定的だった(みんかぶFX: 東京為替概況)。介入とは、政府・日銀が為替の急変動を抑えるため通貨を売買することである。

ロンドン時間は原油の反落、米債利回りの低下、CPI前の調整売りでドル売りが先行し、157円83銭まで下落した(みんかぶFX: ロンドン為替概況)。

NY時間は連休明けの米債券市場で利回りが下がり、ドル売りが続いたが、買い戻しが入って158円45銭付近まで戻した。200日移動平均線の水準には敬意が払われた(上抜けに慎重だった)との指摘がある(みんかぶFX: NY為替概況)。

その他の主要通貨

  • ユーロ: ユーロドルはロンドン時間に1.1154ドルから1.1196ドルへ上昇し、NY時間に1.12ドルを一時回復したが、上値を抑えられた。フランスの債務リスクや金利市場のポジションが下落要因として意識されている(みんかぶFX: ユーロ、金利市場のポジション動向)。ユーロ円は176円台半ばから177円に戻した
  • ポンド: ポンドドルは1.3205ドルから1.3240ドルへ上昇した。1.32ドルは固いが反転力は弱いとの見方がある(みんかぶFX: ポンドドル)
  • 豪ドル・アジア通貨: 信頼できる数値を確認できなかった

当局の姿勢と介入

13日に新しい介入の事実や、財務相・財務官・日銀総裁の新しい為替発言は確認できなかった。東京時間には、日米の通貨当局が円安を牽制し、159円手前でのドル買いに慎重な姿勢があったと伝えられた(市場の見方)(みんかぶFX: 東京為替概況)。

為替オプション市場では、円オプションの20%が7日以内、約60%が1か月以内に期限を迎える短期志向が目立つ。介入リスクを意識したヘッジ需要の高まりを示唆するとの指摘がある(みんかぶFX: オプション市場)。

ポジションと相場観

CFTCの新しいデータは公表されておらず、確認できなかった。次回は10月13日時点の建玉が17日(土)早朝に出る見込みである。

オプション市場では、各期間を通じてドル高方向への偏りが見られる。ただしこれは通貨ペア全体ではなく選別的で、ポンドや豪ドルに対してはドル買い、スイスフランや円に対してはドル売りが優勢との指摘がある(みんかぶFX: オプション市場)。ドル高の一服後も下値余地は限定的との見方もある。円安は輸入物価を通じて家計の負担を増やす一方、輸出企業の業績や海外資産の円換算額には追い風となる。円高は、その逆の影響が出る。円高派の新しい主張は確認できなかった。

テクニカル分析(ドル円)

200日移動平均線(過去200日の終値の平均で、長期の方向を見る指標)は158円55銭付近にあり、12日にいったん上回ったが、13日は同線の手前で戻りを抑えられた。再び明確に上抜けるかが焦点で、上抜ければ159円台への上昇余地が意識され、下回ったままなら158円前後のもみ合いが続きやすい(市場の見方)。短期の目安となるピボットは158円22銭付近とされる(みんかぶFX: ドル円ニュース)。RSIなどの最新値は確認できなかった。

今夜の注目イベント

14日(水)は21時30分(日本時間)に米消費者物価指数(CPI、9月分)が発表される。総合指数はエネルギー価格の上昇で高めになる一方、コア指数は前回同様にインフレの落ち着きを示すと見込まれている(みんかぶFX: NY為替概況)。上振れすれば追加利上げ観測が強まりドル高・円安に、下振れすれば逆の動きになりやすいとの見方がある。

前回挙げた主な予定の結果は、13日の発言や指標では大きな材料にならず、様子見が中心だった。15日(木)には米小売売上高、米PPI、植田日銀総裁の講演が予定されている。