前回からの変化

前回(2026-10-14、10月13日の取引)との比較である。

変わったこと(変化・新規)

  • S&P500は前回の7,805.45から7,718.94へ86.51ポイント(1.1%)下落した。ナスダック総合は27,204.38から26,692.87へ511.51ポイント(1.9%)下落し、7月以来の大幅安となった(AP通信)
  • NYダウは前回の51,670.10ドルから51,621.48ドルへ48.62ドル(0.1%)の小幅安にとどまった。ラッセル2000は2,783.37から2,729.53へ1.9%下落した
  • 前回は「予定」だった9月の米CPIが発表され、前年比3.7%上昇と予想の3.6%を上回った。コアも2.6%上昇と予想の2.5%を上回った(日本経済新聞)。10月の利上げ確率は発表前の約20%から一時50%へ上昇した
  • 大手銀行のバンク・オブ・アメリカが予想に届かない決算を出して売られた。ブラックロックは予想を上回った(Investrade)

昨日と同じこと(継続)

  • 半導体株の弱さが続き、AIインフラ関連が売りの中心となった
  • 年初来では3指数とも上昇を保つ(S&P500は12.8%高、ナスダック総合は14.8%高)

要因の連続性

  • 継続要因: 半導体株の売りと、インフレ指標を警戒する姿勢。S&P500は史上最高値をつけて以降の6営業日で5回目の下落となった
  • 新規要因: 米CPIの上振れによる利上げ観測の再燃、原油・長期金利の上昇、バンク・オブ・アメリカの決算未達
  • 解消した要因: 前回の焦点だったCPI前の様子見ムードは解消した

市況サマリー

指数 終値 騰落率 前回終値
S&P500 7,718.94 マイナス1.1% 7,805.45
NASDAQ総合 26,692.87 マイナス1.9% 27,204.38
NYダウ 51,621.48 マイナス0.1% 51,670.10
ラッセル2000 2,729.53 マイナス1.9% 2,783.37

取得時点は2026年10月14日のNY市場引け値(AP通信)。ナスダック100の終値は確認できなかったため、ナスダック総合を記載する。

指数別動向

S&P500

S&P500は1.1%安で、7月以来の下げ幅となった。史上最高値を付けてから6営業日で5回目の下落である。AP通信は、予想を上回ったインフレ報告が利上げ観測を呼び、AI株の重しになったと伝えている(AP通信)。

ナスダック総合・ナスダック100

ナスダック総合は1.9%安で、技術セクターが約3%下落して最も弱かった。AP通信は、借り入れコストの上昇がAIデータセンターの建設を遅らせうると指摘している。半導体やAIインフラ関連、データセンター関連が大きく売られた(Investrade)。ナスダック100の騰落率は確認できなかった。

NYダウ

NYダウは48.62ドル安の5万1,621.48ドルと小幅な下落にとどまった。ヘルスケアと生活必需品が2%超上昇して下支えしたとみられる(Investrade)。

強気派 vs 弱気派

強気派: 今回の出典では、発言者を特定できる強気の主張は確認できなかった。ただし、ブラックロックの資産運用事業が好調な決算を示した点は、決算シーズンの好材料と受け止められた(Investrade)。

弱気派・警戒派: 発言者の特定できる弱気の主張は確認できなかった。AP通信は市場の見方として、予想を上回るインフレが連邦準備制度理事会(FRB)の利上げにつながるとの警戒が広がったと伝えている(AP通信)。強気・弱気とも3サイト以上の網羅はできていない。

経済ニュース

9月の米CPIは前月比0.6%上昇、前年比3.7%上昇(前月は3.4%)、コアは前年比2.6%上昇といずれも予想を上回った(日本経済新聞、Investrade)。30年固定の住宅ローン金利は7.50%と2023年11月以来の高水準になり、住宅建設株は18か月ぶりの安値をつけた。

個別では、バンク・オブ・アメリカが予想を下回る決算で金融株の重しになった。ネットフリックスは従業員の6%削減を発表した。ブラックロックは予想を上回った(Investrade)。

金利・為替が株に効いた分

米10年債利回りは5.206%と前日比1ベーシスポイント低下で引けたが、取引中はCPI後に急上昇した。2年債利回りは4.823%と約3ベーシスポイント上昇した。高い金利は、グロース株や住宅関連の重しになった(Investrade)。

ドルはCPI後に強含み、ドル円は159円手前まで上昇したが、その後158円台前半へ戻した(詳細はfxを参照)(みんかぶFX: NY為替概況)。商品では、金が1.66%安の4,107.90ドル、銀が6.13%安の55.88ドル、WTI原油が1.01%高の95.09ドルだった(詳細はcommodityを参照)。

テクニカル分析(S&P500・ナスダック100・NYダウ)

移動平均線やRSI、VIXの数値は、今回の出典では確認できなかった(未確認)。確認できる範囲では、S&P500は7,718.94と、前日の7,805.45から下落し、史上最高値からの調整が進んだ。ナスダック総合は技術株の下げで1.9%安となり、売りが加速した形である。年初来ではS&P500が12.8%高で、上昇基調自体は崩れていない。断定はできず、CPIなどの指標を受けて値動きが大きくなりやすい点に注意が必要である。

今夜の注目イベント

15日(木)の夜は、前回のレポートで予定とされていた米小売売上高と米PPI(生産者物価指数)の発表が控える。CPIに続くインフレ・消費の指標であり、利上げ観測をさらに動かす可能性がある。引き続き中東情勢と原油の動き、およびAI・半導体関連の決算にも注意が必要である(PayPay証券)。

前回挙げた14日の米CPIの結果は、総合・コアとも予想を上回り、株価は急反落した。