前回からの変化
前回(2026-10-06、10月5日の取引)との比較である。10月6日は前日に続く連続の取引日となった。
変わったこと(変化・新規)
- 新規: S&P500は前回の7,773.95から7,818.93へ44.98ポイント(プラス0.58%)上昇し、前回レポートで最高値とされた7,816.70を上回って終えた。8月以来の最高値更新とされる(TheStreet: 10/6 市況)
- 変化: 10年債利回りは前回の5.31%から5.27%へ約4ベーシスポイント低下し、前回の上昇から一服した(Yahoo Finance: 10/6 市況)
- 変化: NYダウの上昇率は前回のプラス0.18%からプラス0.49%へ拡大した一方、ラッセル2000は前回のプラス0.50%からマイナス0.59%へ転じた
- 新規: AMDが最高値をつけ、Marvell Technologyは売上見通しの引き上げで大幅高となった。Constellation EnergyはGoogleとの原子力電力契約で急騰した(Benzinga: Google原子力契約)
昨日と同じこと(継続)
- NVIDIAの最高値圏での推移とNASDAQの最高値更新は前回から継続した
- AI・半導体関連が相場を引っ張る構図は前回に続いている
- 10月7日公表のFOMC議事要旨が焦点という点も前回から変わらない
要因の連続性
- 継続要因: AI関連株への買いが前回同様に株価を支えた。12月利上げ観測という上値抑制要因も残っている
- 新規要因: AMDのリサ・スーCEOによる「計算需要は供給を上回り続けている」との発言や、Marvellの見通し引き上げが半導体買いに加わった。原油安と長期金利の低下も追い風になった
- 解消した要因: 前回の逆風だったISM非製造業の物価指数を受けた金利上昇は、10月6日は一服した
市況サマリー
| 指数 | 終値 | 騰落率 | 前回終値 |
|---|---|---|---|
| S&P500 | 7,818.93 | プラス0.58% | 7,773.95 |
| NASDAQ総合 | 27,599.79 | プラス0.45% | 27,477.31 |
| NYダウ | 51,521.28 | プラス0.49% | 51,267.90 |
| ラッセル2000 | 2,830.30 | マイナス0.59% | 2,847.14 |
取得時点は2026年10月6日のNY市場引け値。値はYahoo Finance: 10/6 市況による。ナスダック100の終値は未確認。
指数別動向
S&P500
S&P500は7,818.93で引け、8月以来となる最高値を更新した。心理的節目の7,800を終値で初めて上回ったとの報道もある。半導体が相場を主導し、長期金利が低下したことが追い風になった(TheStreet: 10/6 市況)。
ナスダック総合・ナスダック100
NASDAQ総合は27,599.79でプラス0.45%となり、前日に続く連続の最高値更新となった。NVIDIAとAMDが最高値をつけ、AMDは約2.8%上昇した。Marvell Technologyは売上見通しを引き上げて大幅高となり、Constellation EnergyはGoogleの総額約43億ドルとされる原子力電力契約を受けて13%上昇した(Yahoo Finance: 10/6 市況)。ナスダック100の個別の騰落率は未確認。
NYダウ
NYダウは253.38ドル高の51,521.28ドル(プラス0.49%)で、前回より上昇幅が拡大した。一方、中小型株のラッセル2000は下落し、上昇の広がりは限られた(Yahoo Finance: 10/6 市況)。
強気派 vs 弱気派
強気派: AMDのリサ・スーCEOは、計算需要が供給を上回り続けていると述べたと伝えられた。これを受けて半導体株への買いが広がった(企業トップの発言であり、相場観として扱う)(Yahoo Finance: 10/6 市況)。
弱気派・警戒派: チャールズ・シュワブのデリバティブ調査責任者ネイサン・ピーターソン氏は、資金がAI・テック関連に集中し、金利上昇の影響を受けやすい「非AI」分野から流出し続けていると指摘した(相場観)(Schwab: 市況)。S&P500の構成銘柄のうち50日移動平均線を上回るのは約25%にとどまり、上昇の裾野は狭いとされる。
前回は金利高止まりと物価への警戒が中心だったが、今回は金利が一服する中で、指数の最高値と市場の裾野の狭さという対比に論点が移った。
経済ニュース
10月6日は主要な米経済指標の発表は確認できなかった。政策面でも相場を大きく動かす材料は確認できなかった。
個別では、NVIDIAとAMDが最高値をつけ、Marvell Technologyは2028年度の売上見通しを200億ドルへ引き上げて大幅に上昇した。Constellation EnergyはGoogleとの20年間の原子力電力契約で急騰した。メディア業界ではParamountとWarner Bros. Discoveryの合併が完了したと伝えられた(Benzinga: Google原子力契約)。
金利・為替が株に効いた分
10年債利回りは5.27%で、前回の5.31%から低下した。金利低下はグロース株に追い風となり、ハイテク主導の最高値更新を後押しした(推測を含む)。VIXは前回の15.52から15.01へ低下し、市場の不安は和らいだ。原油は中東からの輸出が安定していることやG7の戦略備蓄の放出で下落し、物価への懸念を和らげた(TheStreet: 10/6 市況)。
ドル円・ドル指数の具体的な数値は確認できなかった(未確認。詳細はfxを参照)。
テクニカル分析(S&P500・ナスダック100・NYダウ)
S&P500は終値7,818.93で、前回レポートで確認した最高値7,816.70を上回り、上値の目安をつけない最高値圏にある。下値は前回の7,773.95付近や、50日移動平均線付近の7,640〜7,645ポイント(前回レポートの値で、本日は未再確認)が目安とされる。VIXは15.01と低めの水準で、市場の不安が強くないことを示す。一方で、50日移動平均線を上回る銘柄は約25%と少なく、指数は高いが内部は弱いという状態で、調整への備えが必要とされる局面である(Yahoo Finance: 10/6 市況)。ナスダック100・NYダウの移動平均線とRSIは確認できなかった(未確認)。
今夜の注目イベント
10月7日(水)は、米東部時間午後2時(日本時間10月8日午前3時)に、前回のFOMC会合の議事要旨が公表される。利上げ局面の見方を探る材料となり、株価が反応する可能性がある。Constellation Brandsが決算を発表すると伝えられ、10月9日(金)にはDelta Air Linesの決算が予定されている(Yahoo Finance: 10/6 市況)。
