前回からの変化

前回(2026-10-06)との比較である。前回は10月5日の取引、今回は10月6日の取引が対象になる。

変わったこと(変化・新規)

  • 日経平均は前回の6万9946円86銭から7万683円98銭へ、737円12銭(1.05%)上昇した。取引時間中の7万円到達だった前回から一歩進み、終値でも7月1日以来3カ月ぶりに7万円台を回復した(日本経済新聞)。
  • TOPIXは前回の4,145.22から4,183.56へ、38.34ポイント(0.92%)上昇した(日本経済新聞)。
  • グロース市場250指数は前回の812.24から823.71へ、11.47ポイント(1.4%)上昇した。値上がり銘柄数は前回の265から302へ増え、広がりが出た(財経新聞)。
  • 前回は押し上げ役だったソフトバンクグループが、前場では指数を約139円押し下げる側に回った(Fisco)。
  • プライム市場の値上がりは1,153銘柄、値下がりは349銘柄と、前回の値上がり55.6%から一段と広がった(日本経済新聞)。
  • 10年債利回りは前回の3.064%から3.087%へ上昇した(財経新聞)。
  • 10月発行の10年国債の表面利率が3.1%に引き上げられた。1996年8月以来、約30年ぶりの水準である(財経新聞)。

昨日と同じこと(継続)

  • 半導体関連が相場の主役である構図は続いた。アドバンテストは連日で上場来高値を更新し、6日連続で上昇した(日本経済新聞)。
  • 国内長期金利は3%台で高止まりしている。
  • ドル円は前回の157円台後半から158円台へ小幅に円安が進み、高止まりが続いた。

要因の連続性

  • 継続要因: 米雇用統計を受けた米国の早期利上げ観測の後退と、AI・半導体関連への買いは前回に続いて相場を支えた。
  • 新規要因: エヌビディアが米国市場で上場来高値を更新し、東京市場のAI・半導体株への買いにつながった。企業の業績期待を先取りする「業績相場」との見方も出た(日本経済新聞)。
  • 解消した要因: 前回あった利益確定売りの警戒は、前場の小動きを経て後退した。なお過熱感への警戒は残っている。

市況サマリー

指数 終値 騰落
日経平均株価(日経225) 70,683.98円 +737.12円(+1.05%、続伸)
TOPIX 4,183.56 +38.34(+0.92%)
東証グロース市場250指数 823.71 +11.47(+1.4%、続伸)

東証プライムの売買代金は約7兆3048億円、値上がりは1,153銘柄、値下がりは349銘柄だった(日本経済新聞)。

指数別動向

日経225

日本経済新聞によると、米国市場でのハイテク株高、とくにエヌビディアの上場来高値更新が東京市場のAI・半導体株への買いにつながった。アドバンテストやTDKが買われ、アドバンテストの時価総額は30兆円を上回った。村田製作所やフジクラも物色され、銀行株も日銀の利上げ方針への観測から堅調だった。

寄与度ではアドバンテスト1銘柄で約334円分を押し上げた。前場の時点ではソフトバンクグループが約139円、東京エレクトロン、キオクシアホールディングスが押し下げ役だった(Fisco)。前場は前日の大幅高の反動で利益確定売りも出たが、後場にかけて7万円台を維持した。

東証グロース市場250指数

財経新聞によると、グロース市場250指数は823.71で終え、11.47ポイント上昇した。米ダウ平均の3日続伸と早期利上げ警戒感の後退を支えに物色意欲が強く、サイバーセキュリティ関連が買われた。値上がりは302銘柄、値下がりは239銘柄。値上がり率上位はGRCS(27.80%高)、S&J(25.97%高)、サイバーセキュリティクラウド(23.61%高)、値下がり率上位はアキテクツSJ(11.30%安)、ダイナミクマップ(7.71%安)だった。

強気派 vs 弱気派

強気派: 三井住友トラスト・アセットマネジメントのチーフストラテジストは日本経済新聞の市場コメントで、夏の高値と違い今回の高値には業績の裏付けがあるとの見方を示した。日米の長期金利が上昇するなかでも、業績期待で半導体を中心に幅広い業種へ資金が向かった点を根拠とする(本文は一部のみ確認、氏名は確認できていない)。またFiscoのテクニカル分析は、13週線が上向き25日線も上昇しており、6月22日の最高値に向けた上昇トレンドの継続が見込まれるとしている。

弱気派: トウシル(楽天証券、10月5日公開)は、AI株以外がほぼ全面安だったと指摘し、フランス国債の利回り上昇などの欧州債務不安と長期金利の上昇が続けば、AI株を含めて全面安になる恐れがあるとした。Fiscoも25日線との乖離率の拡大から、一旦スピード調整が入るリスクに注意を促している。

経済ニュース

財務省は10月6日、10月発行の10年物国債の表面利率を3.1%と決めた。7~9月の2.7%から引き上げ、1996年8月以来、約30年ぶりに3%台に乗せた(財経新聞)。

個別ではアドバンテストが連日の上場来高値を更新したほか、TDK、村田製作所、フジクラなどの電子部品・電線関連が上昇した。グロース市場ではサイバーセキュリティ関連が急伸した(日本経済新聞)。

日銀・金利・為替

みんかぶFXによると、植田総裁は10月6日の発言で、短観をみると企業の業況感も良好で、基調的な物価は2%に近づいていると述べた。景気は一部に弱めの動きがあるが緩やかに回復しているとし、経済・物価・金融情勢に応じて引き続き利上げする方針を示した。

財経新聞によると、債券先物12月限は124円25銭で取引を終えた(前回は124円50銭)。利回りは2年が1.906%、5年が2.369%、10年が3.087%、20年が3.970%だった。

ドル円は植田総裁の発言の前後で158円台に乗せ、一時158.24円をつけた。日経電子版の表示では158.12円前後だった(みんかぶFX)。円安水準は輸出株に追い風、輸入コスト増は内需株に重しとされる。

テクニカル分析(日経225・グロース市場250指数)

Fiscoによると、日経平均は終値でも7万円台に復帰した。25日移動平均線との上方乖離率は前回の6.50%から7.32%へ拡大した。移動平均線は一定期間の平均株価で、現在値がその上にあれば上昇基調とされる。乖離率が大きいほど短期的に買われ過ぎとされ、一旦スピード調整が入るリスクが指摘される。上値のめどは6月22日の最高値72,831.73円、下値は3分の2戻し水準の68,704.12円とされる。

外為どっとコムによると、10月5日時点でRSI(9日)は82.7%と高水準にあり、買われ過ぎの局面とされる。RSIは70を超えると買われ過ぎとされる指標である。上値のめどには71,000円、7月1日高値の71,962円が挙げられ、下値は5日線67,889円、75日線66,773円、25日線65,679円などが支えとされる。

東証グロース市場250指数については、当日のテクニカル指標を確認できる出典を取得できなかったため、今回は解説を見送る。823.71と前回の812.24から続伸したことが確認できる事実である。

本日の注目点

7日(水)は決算発表が10社の予定で、翌8日にはセブン&アイ・ホールディングスやファーストリテイリングの決算が控える(株探)。米国では9月のFOMC議事要旨が日本時間8日午前3時に公表予定で、利上げ観測の手がかりとなる。日経平均が過熱感を抱えたまま最高値圏へ向かえるか、あるいは利益確定売りで調整するかが焦点である。