前回からの変化

前回(2026-10-03、10月2日の取引)との比較である。間に週末(10月3日・4日)を挟み、10月5日が次の取引日となった。

変わったこと(変化・新規)

  • 新規: NASDAQ総合とナスダック100が最高値を更新した。NASDAQ総合は前回の27,190.86から27,477.31へ286.45ポイント(プラス1.05%)上昇し、前回は未確認だったナスダック100もプラス0.87%と確認できた(Yahoo Finance: 10/5 市況)
  • 新規: 10月5日発表のISM非製造業(9月)は54.9(予想55、8月55.4)、物価指数は74.0(予想73.3、前月72.6)で、物価指数は2022年7月以来の高さとされる(Hollow Point Trading: ISM サービス)
  • 前回「3指数がそろって上昇」した流れは続いたが、上げ幅は主要3指数ともやや縮小した(S&P500は前回プラス0.73%から今回プラス0.66%、NYダウはプラス0.49%からプラス0.18%)
  • 新規: NVIDIAが終値ベースでも最高値をつけた(5月以来)。TSMCは一時最高値を付けた(Yahoo Finance: 10/5 市況)
  • 原油(WTI)は前回の91.26ドルから89.23ドルへ下落した

昨日と同じこと(継続)

  • 長期金利の高止まりは継続した。10年債利回りは前回の5.28%から5.31%へ上昇し、52週高値圏にある(Yahoo Finance: 10/5 市況)
  • 12月の追加利上げが意識される構図は前回から続いている(下の「金利・為替が株に効いた分」参照)
  • 前回に続きAI・大型テックが相場を引っ張った(NVIDIA、Microsoft、Meta、Tesla)

要因の連続性

  • 継続要因: 長期金利の高止まりと12月利上げ観測が、前回に続き上値を抑える材料として残った。AI関連株の買いも前回同様に株価を支えた
  • 新規要因: ISM非製造業の物価指数の急上昇が金利上昇の新たな材料となった。TSMCとの協業協議報道やSpaceXへの強気判断など、個別のテーマ材料も加わった
  • 解消した要因: 前回の警戒材料だった「雇用統計への警戒」は通過済み。ナイキ決算を巡る不安も、10月5日は株価の小幅な反発(プラス0.22%との報道)でひとまず落ち着いた

市況サマリー

指数 終値 騰落率 前回終値
S&P500 7,773.95 プラス0.66% 7,722.72
NASDAQ総合 27,477.31 プラス1.05% 27,190.86
NYダウ 51,267.90 プラス0.18% 51,176.96
ラッセル2000 2,847.14 プラス0.50% 2,832.89

取得時点は2026年10月5日のNY市場引け値。値はYahoo Finance: 10/5 市況で統一した。別の集計(検索結果の要約)ではS&P500を7,773.99としており、小数点以下に出典間の差がある。ナスダック100の終値水準は未確認(騰落率のみ確認)。

指数別動向

S&P500

S&P500は7,773.95で取引を終え、前回の7,722.72から約51ポイント上昇した。ISM非製造業の物価指数と長期金利の上昇という逆風の中でも、ハイテク主導で買いが続いた。前回レポートの史上最高値7,816.70からは約0.5%下に位置する(Yahoo Finance: 10/5 市況)。

ナスダック総合・ナスダック100

NASDAQ総合は27,477.31でプラス1.05%、ナスダック100はプラス0.87%と、ともに最高値を更新した。NVIDIAとTeslaが約2%、Metaが約2%、Microsoftが1%超上昇した。SpaceXはMorgan Stanleyの強気の投資判断を受けて上昇し、TSMCはElon Musk氏がTerafabを巡る協業の初期協議を認めたと伝わり一時最高値をつけた(Yahoo Finance: 10/5 市況)。

NYダウ

NYダウは90.94ドル高の51,267.90ドル(プラス0.18%)で、3指数の中で最も上昇率が小さかった。ハイテク主導の相場で、構成銘柄の寄与は限られた。中小型株のラッセル2000はプラス0.50%だった(Yahoo Finance: 10/5 市況)。

強気派 vs 弱気派

強気派: All Star ChartsのSean McLaughlin氏は「最も抵抗の少ない道は上方向にあるようだ」とし、チャート上は上昇継続とみている(相場観であり事実ではない)(Yahoo Finance: 10/5 市況)。

弱気派・警戒派: Capital.comのDaniela Hathorn氏は、雇用統計が弱かったにもかかわらず10年債利回りが5.25%前後にとどまる点を指摘し、債券売りは金融政策だけでなく実質金利の高さや政府の大量借り入れが背景にあるとみている。別の複数のストラテジストも、債券市場の混乱と高い原油価格を理由に「調整の理由は多い」と述べたと伝えられた(いずれも相場観)(Yahoo Finance: 10/5 市況)。

前回の強気派は雇用の弱さを株高の好材料と見ていたが、今回は金利の高止まりと物価を警戒する声がより前面に出た。

経済ニュース

ISM非製造業(サービス業)景況指数の9月分は54.9で、予想の55と8月の55.4をやや下回ったが、景気拡大を示す50を上回った。一方、価格指数は74.0と予想の73.3を上回り、2022年7月以来の高水準とされる(Hollow Point Trading: ISM サービス)。

個別銘柄では、NVIDIAが終値で最高値を更新し、Teslaは約2%上昇した。SpaceXは強気判断を受けて上昇した。ブラジル株の米国上場銘柄(Nu Holdings、MercadoLibreなど)はボルソナロ氏の選挙での優勢を材料に大幅高となった。ナイキは10月5日に小幅反発したと伝えられ、Goldman Sachsは目標株価を38ドルから30ドルへ引き下げ、投資判断は中立を維持した(Yahoo Finance: Goldman Sachs、ナイキ目標株価)。

金利・為替が株に効いた分

10年債利回りは5.31%(前回の5.28%から約3ベーシスポイント上昇)で、20年債・30年債も52週高値を更新したと伝えられた。VIXは前回の15.31から15.52へわずかに上昇した。金利上昇はグロース株には逆風だが、この日はAI関連の買いが上回り、NASDAQの上げが最も大きかった(推測を含む)。12月利上げの確率は、集計元により75〜88%と幅がある一方、10月は据え置きが約77%との見方が示された(FXStreet: 金と米金利)。

ドル円・ドル指数の具体的な数値は確認できなかった(未確認。詳細はfxを参照)。原油は89.23ドル、金は約4,170ドルだった(詳細はcommodityを参照)。

テクニカル分析(S&P500・ナスダック100・NYダウ)

本日あらためて確認できたテクニカル指標は少ない。S&P500は終値7,773.95で、前回レポートで確認した史上最高値7,816.70(前回未再確認)の約0.5%下にあり、上値の目安は9月22日高値の7,782.19付近、その上が最高値とされる。下値は50日移動平均線付近の7,640〜7,645ポイントが目安とされる(前回レポートの値で、本日は未再確認)。NASDAQは最高値圏にあり、上昇基調が続いている状態を示す。VIXは15.52と低めの水準で、市場の不安が強くないことを示す。ナスダック100・NYダウの移動平均線とRSIは確認できなかった(未確認)(Yahoo Finance: 10/5 市況)。

今夜の注目イベント

10月6日(火)は、CMC Marketsの週間展望によればPepsiCoの決算発表が予定されている(売上高約250億ドルが予想)。Yahoo Financeの記事ではLevi Strauss、Constellation Brands、Delta Air Linesの決算も今週の予定として挙がっている。10月7日(水)にはFOMC議事要旨(米東部時間午後2時)が公表され、利上げ局面の見方を探る材料となる。10月9日(金)にはDelta Air Linesが決算を発表し、決算シーズンの幕開けとされる(CMC Markets: 週間展望)。