前回からの変化

変わったこと(変化・新規)

  • 前回(10/1の取引)はS&P500プラス0.19%、NYダウプラス0.04%、NASDAQ総合プラス0.04%の小幅高だったが、10/2はS&P500プラス0.73%、NYダウプラス0.49%、NASDAQ総合プラス1.19%と上げ幅が拡大した(Yahoo Finance: 10/2 市況)
  • 新規: 前回「今夜の注目」と予告した9月雇用統計は、非農業部門雇用者数が2.9万人増(予想は約8.4万人増)、失業率は4.2%(予想は4.1%)と下振れした。8月は13.3万人増に下方修正され、7月は1万人減となった(BLS: 9月雇用統計、CNBC: 10/1 ライブ)
  • 新規: 10月利上げの織り込みは前回の約37%から16%へ低下した(Yahoo Finance。別の集計では約22%)。12月利上げ観測は残っている(Yahoo Finance: 10/2 市況、Reuters: 雇用統計)
  • 新規: NVIDIAが場中の最高値(約237.9ドル)をつけ時価総額は約5.72兆ドルとなり、Teslaは7〜9月期の納車台数が予想を上回って約4%上昇した。ナイキは引け後の決算で売上高が予想を下回り、時間外で約6%下落した(Yahoo Finance: 10/2 市況)
  • 原油は前回の92.90ドルから91.26ドルへ下落した(WTI、Yahoo Finance の値)

昨日と同じこと(継続)

  • 長期金利が5%台の高水準にとどまる構図は継続した。10年債利回りは前回の5.24%から5.28%へ上がった(CNBC: 10年債利回り)
  • 12月の追加利上げが意識される構図は前回から続いている。ブレント原油も100ドル台(約102ドル)で、前回に続き高止まりした(Yahoo Finance: 10/2 市況)

要因の連続性

  • 継続要因: 長期金利の高止まりと、12月の利上げ観測が引き続き上値を抑える材料として残った。債券市場は雇用統計の直後に金利を下げたが、取引中に戻した(CNBC: 10年債利回り)
  • 新規要因: 雇用統計の下振れによる10月利上げ観測の後退(FRBが据え置くとの見方)、AI関連株の買い(NVIDIAの最高値)が新たに株価の支えとなった
  • 解消した要因: 前回の警戒材料だった「今夜の雇用統計への警戒」は通過した。ISM製造業の物価指数急伸に伴う10月利上げ警戒も、雇用の弱さで後退した

市況サマリー

指数 終値 騰落率
S&P500 7,722.72 プラス0.73%
NASDAQ総合 27,190.86 プラス1.19%
NYダウ 51,176.96 プラス0.49%(プラス250.40ドル)
ラッセル2000 2,832.89 プラス0.94%

(取得時点: 2026年10月2日のNY市場引け値。Yahoo Finance: 10/2 市況の値で統一した。NYダウはTheStreetが51,176.46ドルとしており、小数点以下に出典間の差がある。ナスダック100の終値は未確認のためNASDAQ総合で代用した)

指数別動向

S&P500

S&P500は56.27ポイント高の7,722.72で取引を終え、前回の7,666.45から上昇した。雇用統計の下振れで利上げ観測が後退し、買いが広がった。Yahoo Finance によれば、週間ではS&P500とNYダウは下落、NASDAQは上昇した(Yahoo Finance: 10/2 市況)。

ナスダック総合・ナスダック100

NASDAQ総合は319.27ポイント高の27,190.86で、3指数の中で最大の上げ幅だった。NVIDIAが場中の最高値を更新してAI関連が相場を引っ張った。ナスダック100の終値は確認できなかった(未確認)(CNBC: 10/1 ライブ)。

NYダウ

NYダウは250.40ドル高の51,176.96ドルで、前回の20.51ドル高から上げ幅を広げた。中小型株のラッセル2000も0.94%上昇した(Yahoo Finance: 10/2 市況)。

強気派 vs 弱気派

強気派: オサイクのチーフ・マーケットストラテジスト、フィル・ブランカート氏は「労働面で市場が望んでいた数字で、熱すぎも冷たすぎもしない」と述べた。クロスチェック・マネジメントのトッド・シェーンベルガー氏は、下方修正を含む弱い雇用は株にとっては皮肉にも好材料だと指摘した(Reuters: 雇用統計)。元PIMCO最高経営責任者のモハメド・エラリアン氏は、弱い雇用は10月のFRBを確実に据え置きにすると述べた(Yahoo Finance: 10/2 市況)。

弱気派・警戒派: KPMGのチーフエコノミスト、ダイアン・スウォンク氏は10月は据え置きでも12月に利上げが再開するとみており、エネルギー価格の高さが近いうちのインフレ懸念になると指摘した。JPモルガンのマイケル・フェロリ氏も10月の利上げは不要としつつ12月の利上げを予想している。いずれも利上げ局面そのものの終了とは見ていない(相場観であり事実ではない)(Investing.com: 専門家の反応)。

経済ニュース

9月の非農業部門雇用者数は2.9万人増で、過去12か月の月平均4.5万人増をさらに下回った。失業率は4.2%へ上昇し、失業者は710万人だった。市場予想は約8.4万人増、失業率4.1%だった(BLS: 9月雇用統計、Yahoo Finance: 雇用統計ライブ)。

個別銘柄では、NVIDIAが約2.5%上昇して場中最高値をつけた。Teslaは7〜9月期の納車台数が486,532台と予想の463,000台を上回り、約4%上昇した。ナイキは引け後に決算を発表し、売上高が112.1億ドルと予想の113.3億ドルを下回り、人員削減も発表して時間外で約6%下落した。ルルレモンなど同業にも売りが波及した(Yahoo Finance: 10/2 市況)。

金利・為替が株に効いた分

10年債利回りは雇用統計の直後に一時低下したが、取引中にプラス圏へ戻し、5.28%(約5ベーシスポイント上昇)で終えた。VIXは15.31と6.6%低下し、警戒感は和らいだ。長期金利が上がっても株が売られなかったのは、金利上昇が「強い景気」ではなく利上げ観測の後退と並行していたためとみられる(推測)(CNBC: 10年債利回り、Yahoo Finance: 10/2 市況)。

ドル円・ドル指数の具体的な数値は確認できなかった(未確認。詳細はfxを参照)。原油は91.26ドルへ下落し、金は4,166ドルへ下げた(詳細はcommodityを参照)。

テクニカル分析(S&P500・ナスダック100・NYダウ)

本日あらためて確認できたテクニカル指標は少なく、以下は前回レポートで確認した水準(出典はInvesting.com。本日は未再確認)に基づく参考情報である。S&P500は7,722.72で、50日移動平均線付近とされる7,640〜7,645ポイントを上回って終えた。上値の目安は9月22日高値の7,782.19、その上が史上最高値の7,816.70で、現在値は最高値の約1.2%下にある。下値は100日移動平均線(7,555付近)が目安とされる。VIXは15.31と低めの水準で、市場の不安は強くないことを示す(Yahoo Finance: 10/2 市況)。

ナスダック100とNYダウの移動平均線・RSIは確認できなかった(未確認)。

今夜の注目イベント

10月3日は土曜日で、米国市場は休場。次の取引は週明け10月5日(日本時間同日夜)となる。注目点は、引け後に下落したナイキの週明けの値動きと、12月利上げ観測の変化である。来週の主要な経済指標の予定は、本日の調査では確認できなかった(未確認)。