前回からの変化

前回(2026-10-03)との比較である。前回号は2日の香港市場までを扱っており、その後の取引日は5日(月)の香港市場のみである。

変わったこと(変化・新規)

  • 2日に2.6%急落した香港市場は、5日に小反発した。ハンセン指数は前回の2万3972.29から2万4040.34へ、68.05ポイント(0.28%)上昇した(みんかぶ)
  • ハンセン中国企業指数(H株指数)は0.26%高の8,051.67で、前回の8,030.54から戻した(Investing.com(Fisco))
  • 前回は2日の下落で終えていた中国ADRが、5日(米国時間)は上昇に転じた。ナスダック中国金龍指数は1.34%上昇した(BigGo Finance。取引中の報道で、終値ではない可能性がある)

昨日と同じこと(継続)

  • 本土市場は7日まで休場で、取引再開は8日という日程は前回から変わらない。ストックコネクトも停止が続き、南向き資金(香港株に流れる本土の資金)は入っていない(investinglive)
  • ハンセン指数は2万4000近辺での推移が続いている

要因の連続性

  • 継続要因: 中国の支援策が小規模だったとの失望と、本土資金の不在が、前回に続き上値を抑えた。取引中にはハンセン指数が0.31%安となる場面もあり、3カ月ぶり安値圏との報道があった(みんかぶ)
  • 新規要因: フランスの財政懸念による欧州の長期金利上昇が香港に波及し、HSBCが続落した。一方、弱い米雇用統計で米国の利上げ観測が後退し、買い戻しを促した(Investing.com(Fisco))
  • 解消した要因: 前回の売り材料だった米長期金利の上昇は、5日の報道では主要因として挙がらず、後退した

市況サマリー

本土(上海・深セン)は10月1日から7日まで国慶節で休場で、5日も取引はない。香港は通常どおり開場した。

指数 終値 騰落率
上海総合指数 休場(最終取引日の9月30日は3,842.19) ―
CSI300(滬深300) 休場 ―
ハンセン指数 24,040.34(香港ドル建て) 0.28%高
ハンセンテック指数 終値の数値は未確認 0.62%高

ハンセンテック指数の騰落率は検索結果の要約で確認した値で、終値水準までは確認できていない。上海総合指数の水準はBBN Timesの記載による。

指数別動向

本土(上海・CSI300)

休場のため取引はない。再開は10月8日(木)で、連休中に積み上がった海外の材料と香港市場の動きをまとめて織り込む日になる(BBN Times)。

香港(ハンセン・ハンセンテック)

ハンセン指数は朝方に下げたあと持ち直し、午後にプラス圏へ転じて0.28%高で引けた。直近の急落による値ごろ感と、米株高・日本株高が支えになった。一方、中東情勢への懸念と本土の休場が買い手を限り、上昇は小幅にとどまった(Investing.com(Fisco))。

本土と香港の方向の割れ: 本土が休場のため比較できる値動きはない。

セクター別では半導体関連が堅調で、瀾起科技が5.2%高、華虹半導体が4.3%高だった。ソフトウェアも買われた。自動車関連と保険株は軟調だった。

当局・政策の動き

5日に新たに公表された中国当局の政策は、今回の調査では確認できなかった。市場では、前回までに公表された支援策を「小規模」と受け止める失望が残っている(みんかぶ)。国家隊(国有系ファンドによる株の買い支え)の公表や観測も確認できなかった。

経済指標

5日に発表された中国の主要統計は確認できなかった。国慶節の消費動向については、映画興行収入が大きく落ち込んでおり、消費の回復が弱いとの報道がある(みんかぶ)。なお9月分の公式PMI・民間PMIは連休前に発表済みで、本号では再掲しない。

米中関係と注目銘柄

米中間の新たな規制の動きは、今回の調査では確認できなかった。

HSBCホールディングスは、フランスの財政懸念を背景にした欧州銀行株の弱さに連れ、3カ月ぶり安値圏で続落した(みんかぶ)。

米国上場の中国企業(ADR)は5日の米国時間に広く上昇した。アリババは2.7%高、世紀互聯(21Vianet)は6.34%高、GDSホールディングスは6.42%高となった。京東集団(JD.com)、蔚来(NIO)、ビリビリはいずれも2%を超えて上昇した(BigGo Finance)。AI関連株の上昇と、弱い雇用統計による利上げ観測の後退が背景にある。

強気派 vs 弱気派

今回は新しい強気・弱気の主張を、発言者と根拠つきでは確認できなかった。前回号の整理では、中国銀河証券が銘柄を絞った選別的な見方、華泰証券が短期の投機への警戒を示していた。5日の報道は、直近の急落による値ごろ感が買い戻しを呼ぶ一方、本土資金の不在と中東情勢が上値を抑えるという構図を伝えている(Investing.com(Fisco))。バリュエーションに関する主張は確認できなかった。

テクニカル分析(上海総合・ハンセン指数)

移動平均線(50日・200日)とRSIの新しい数値は、今回の出典から確認できなかった。ハンセン指数は5日に2万4040で、2日に割り込んだ2万4000の大台をわずかに上回って引けた。この水準は心理的な節目とされ、戻りが続くか再び割り込むかが焦点になる。あくまで参考であり、売買の推奨ではない。南向き資金は停止中で、AH株プレミアム指数の最新値も取得できなかった。

本日の注目点

本日6日(火)は香港市場が開く。本土は休場が続き、ストックコネクトも止まったままである。本土の取引再開は8日(木)で、連休明け初日は休場中の材料をまとめて反映する日になる(investinglive)。