前回からの変化

変わったこと(変化・新規)

  • 前回(9/30の取引)はS&P500マイナス0.25%・NYダウマイナス0.86%・NASDAQ総合プラス0.24%とまちまちだったが、10/1はS&P500プラス0.19%・NYダウプラス0.04%・NASDAQ総合プラス0.04%と、3指数がそろってプラスで終えた。NYダウは下落から反転した(Yahoo Finance: 10/1 市況)
  • 新規: 前回予告された9月ISM製造業景況指数は54.5で拡大圏を維持した一方、物価指数が77.9と前月から6.8ポイント上昇し、予想の72を大きく上回った。新規失業保険申請件数も19.7万件と、予想の20万件を下回った(Yahoo Finance: 10/1 市況)
  • 新規: 10年債利回りは取引中に5.34%と2002年以来の高水準をつけたが、引けにかけて低下し5.24%で終えた(前回記載は5.28〜5.29%)。後半に株価が下げ幅を戻した背景とみられる(CNBC: 10/1 ライブ)
  • 新規: 銀行株が0.7〜2.4%下落した一方、中国の燃料輸出停止を受けてエネルギー株が買われた(Yahoo Finance: 10/1 市況)
  • 新規: マイクロンが決算で予想を上回り、ブロードコムがアンスロピックに最大420億ドルを融資するとの報道が出るなど、AI関連の材料が前面に出た(Yahoo Finance: ブロードコム・マイクロン)

昨日と同じこと(継続)

  • 長期金利が2002年以来の高水準圏にとどまる構図は前回から継続した。30年債利回りも2002年以来の高水準を維持した(Yahoo Finance: 10/1 市況)
  • 10月利上げの確率は約37%、12月は約58.7%と、前回報じた利上げ観測後退の水準が続いている(FXStreet)
  • 原油高は前回の一服後も続いた。WTIは前回の90.87ドルから92.90ドルへ上昇した(2.74%高、取得は上記 Yahoo Finance の値)

要因の連続性

  • 継続要因: 長期金利の高止まりと利上げ観測が引き続き株価の重しとなった。FRB高官の利上げに前向きな発言(ニール・カシュカリ総裁は労働市場は強いと指摘)も続いている(FXStreet)
  • 新規要因: ISM製造業の物価指数急伸によるインフレ再燃への警戒、マイクロン決算によるAI半導体需要の再確認、中国の燃料輸出停止による原油・エネルギー株高が新たに加わった
  • 解消した要因: 前回の下げ要因だった「10年債利回りの一段高」は、引けにかけて低下に転じ、日中の重しとしては後退した

市況サマリー

指数 終値 騰落率
S&P500 7,666.45 プラス0.19%
NASDAQ総合 26,871.60 プラス0.04%
NYダウ 50,926.56 プラス0.04%(プラス20.51ドル)
ラッセル2000 2,806.63 プラス0.35%

(取得時点: 2026年10月1日のNY市場引け値。Yahoo Finance: 10/1 市況の値で統一した。ナスダック100の終値は未確認のためナスダック総合で代用)

指数別動向

S&P500

S&P500は0.19%高の7,666.45で取引を終えた。序盤は長期金利の上昇で売られたが、利回りが高水準から低下したことで下げ幅を戻し、プラスで引けた(CNBC: 10/1 ライブ)。

ナスダック総合・ナスダック100

NASDAQ総合は0.04%高の26,871.60と小幅な上昇にとどまった。ナスダック100の終値は確認できなかった(未確認)。半導体株はマイクロンの好決算を受けて買われたが、マイクロン自体の株価の反応は小幅で、報道により上昇・下落の記述が分かれており、方向は未確認とする(Investing.com)。

NYダウ

NYダウは20.51ドル高(0.04%高)の50,926.56ドルで、前回の0.86%安から反転した。銀行株が重しとなった一方、エネルギー株が支えた(Yahoo Finance: 10/1 市況)。

強気派 vs 弱気派

強気派: KKMファイナンシャルのジェフ・キルバーグCEOは、FRBのウォーシュ議長がジャクソンホールで利上げを示唆して以降、利回りが18営業日で50bp動いたと指摘したうえで、5%台への上昇は短命に終わるとの期待を示した(CNBC: 10/1 ライブ)。引け後の同社の見方ではないが、マイクロンの決算では長期供給契約が増え、予想PERが約6倍にとどまるなど、AI半導体の需要は強いとの見方もある(Yahoo Finance: ブロードコム・マイクロン)。

弱気派: ING のクリス・ターナー氏は、底堅い個人消費と加速する雇用の伸びが金融引き締めをさらに進める根拠になると指摘した。ドイツ銀行は、インフレ鈍化で10月の利上げの緊急性は下がるものの、12月の利上げ予想は維持している(FXStreet)。30年債利回りが年末までに6%へ達するとの回答が半数を超えたという調査もある(Yahoo Finance: ブロードコム・マイクロン)。

経済ニュース

9月のISM製造業景況指数は54.5と拡大圏を維持した。物価指数は77.9と前月から6.8ポイント上昇し、予想の72を大きく上回った。新規失業保険申請件数は19.7万件と4週連続で減少した(Yahoo Finance: 10/1 市況)。

個別銘柄では、マイクロン・テクノロジーが決算で予想を上回り、第1四半期の見通しも引き上げた。調整後粗利益率は87%、長期供給契約は26件(前回16件)に増えた(Yahoo Finance: ブロードコム・マイクロン)。ブロードコムはアンスロピックに最大420億ドルを融資すると報じられ、2027年にはアンスロピックが同社最大の計算資源顧客になる見通し。ナイキは引け後に決算を発表予定だったが、結果は未確認(Investing.com)。

金利・為替が株に効いた分

10年債利回りは10月1日、取引中に5.34%と2002年以来の高水準をつけたあと、5.24%へ低下した。この低下が後半の株価の戻りにつながり、一方で金利上昇の影響を受けやすい銀行株は軟調だった(CNBC: 10/1 ライブ、Yahoo Finance: 10/1 市況)。

ドル高は地政学的な不安を背景に続いているとの指摘がある(詳細はfxを参照。ドル円・ドル指数の具体的な数値は未確認)(FXStreet)。原油は92.90ドルへ上昇し、ブレント原油は100ドルを上回った(詳細はcommodityを参照)。

テクニカル分析(S&P500・ナスダック100・NYダウ)

S&P500は7,666.45で、50日移動平均線付近の7,640〜7,645ポイントを上回って終えた。この水準が下値サポート、その下の100日移動平均線(7,555付近)、9月16日安値(7,507.77)が次の下値目安とされる。上値は9月22日高値の7,782.19、その上は史上最高値7,816.70で、約30営業日にわたり狭いレンジでの推移が続いている。ただし50日移動平均線の値は情報源により異なり(7,706.90とする集計もある)、RSIの値も情報源で食い違うため、確度の高い数値は未確認とする(Investing.com)。

ナスダック100とNYダウの移動平均線・RSI、VIXの終値は確認できなかった(未確認)。

今夜の注目イベント

日本時間10月2日夜(米国東部時間2日朝8時30分)に、9月の雇用統計が発表される。市場予想は非農業部門雇用者数が約9万人増、失業率は4.1%の据え置きで、8月の16.2万人増からの減速が見込まれている(Bloomberg、FXStreet)。強い結果は12月の利上げ観測を強め、長期金利の上昇を通じて株の重しになる可能性があるとの見方がある。