前回からの変化

前回レポートなし(比較対象なし)

市況サマリー

指数 終値 騰落率
S&P500 7,683.69 -0.77%
ナスダック総合 26,820.38 -0.92%
NYダウ 51,481.51 -0.67%(-347.11ドル)

(前営業日9月25日は3指数そろって上昇しており、ダウは478.64ドル高の51,828.62ドルで4営業日ぶりに反発していた)

指数別動向

S&P500

TheStreetによると、S&P500は前日比0.77%安の7,683.69で取引を終えた。トランプ大統領が週末、イランが提示したホルムズ海峡開放提案を拒否したと伝わり、中東情勢の不透明感が再び意識された。vantagemarkets.comは、米長期金利が5.2%を上回ったことも株売りの背景になったと指摘している。

ナスダック総合・ナスダック100

ナスダック総合指数は前日比0.92%安の26,820.38。半導体・ハイテク株中心に下げが目立った。21経済網によると、フィラデルフィア半導体指数(SOX)は寄り付きから急落し、ARMが7%超、クアルコムとSKハイニックスが4%超、インテルとサンディスクが3%超、それぞれ下落した。半導体大手の在庫・供給不安と、金利上昇によるグロース株全般への逆風が重なった形。

一方でエヌビディアは28日、取締役会で1,500億ドル(日本円でおよそ23兆6,000億円)規模の自社株買い追加を承認したと発表しており、需給面では下支え材料も出ている。

NYダウ

NYダウは前日比0.67%安(347.11ドル安)の51,481.51ドルで終えた。みんかぶFX/為替によると、ニューヨーク時間終盤にはさらに下げ幅を広げる場面もあった。トランプ大統領のイラン提案拒否を受けた原油高に加え、9月のダラス連銀製造業活動指数が市場予想を上回ったことによる長期金利上昇が、ダウ構成銘柄の重荷となった。

強気派 vs 弱気派

強気派: ウォール街では2026年末のS&P500目標を引き上げる動きが相次いでいる。TheStreetによると、著名アナリストのエド・ヤルデニ氏は年末目標を7,700から8,250に引き上げ、ゴールドマン・サックスのベン・スナイダー氏も8,000を掲げている。根拠は、AI活用による生産性向上、マグニフィセント7以外へ広がる企業業績の拡大、堅調な設備投資である。

弱気派: Investing.comによると、バンク・オブ・アメリカのストラテジストは「パニックが起きていないこと自体が問題かもしれない」と述べ、市場の過度な楽観・警戒感の欠如にリスクがあると警告している。モルガン・スタンレーのマイケル・ウィルソン氏は、堅調な企業収益がバリュエーション上昇を相殺しているとしつつも、12カ月先予想PERが2020年9月以来の23倍台まで上昇している点には注意が必要とされる(Investing.com、財経新聞)。中東情勢の緊迫化・原油高・金利上昇が重なれば、割高なバリュエーションの調整リスクが意識されやすい局面である。

経済ニュース

前日発表の米耐久財受注(8月速報)は総合で前月比0.0%(市場予想マイナス0.3%)、コア(除輸送機器)は前月比0.3%(市場予想0.6%)と方向感が割れる結果だった。ミシガン大学消費者信頼感指数(9月確報)は48.1と市場予想の47.5をわずかに上回った(詳細はecon_indicatorsを参照)。個別ではエヌビディアの大型自社株買いが注目された一方、決算発表シーズンの本格化は10月に入ってからとなる見込み。

金利・為替が株に効いた分

米長期金利(10年債利回り)は9月28日に5.2%を上回る水準まで上昇し、金利に敏感なグロース株・半導体株の重荷となった。ドル円は原油高・金利上昇を受けたドル買いで157円台まで上昇し(詳細はfxを参照)、ドル高は海外売上比率の高い多国籍企業の業績見通しにとってはやや逆風となる。FRBの追加利上げ観測(10月FOMCでの利上げ確率上昇)も、株式のバリュエーションに対する重荷として意識されている。

テクニカル分析(S&P500・ナスダック100・NYダウ)

S&P500は9月25日時点で50日移動平均線(7,636.06)、200日移動平均線(7,205.20)をいずれも上回っており、RSI(14日)は56.59と中立からやや強気寄りの水準だった。28日の下落を経てもなお50日線近辺を維持しているとみられ、短期的な調整の範囲にとどまっている。過去3カ月では7月29日の安値7,316.15から8月13日に高値7,798.99をつけており、このレンジ内でのもみ合いが続いている。

半導体株の急落を受け、ナスダック100・SOX指数は短期的な過熱感が和らいだ形。日経VI(参考指標)が前日比7.21ポイント(上昇率35.52%)上昇した点からも、投資家のボラティリティへの警戒感が高まっていることがうかがえる。NYダウは移動平均線を挟んだ推移が続いており、次の方向感はイラン情勢の進展と今夜発表の米経済指標に左右されやすい。

今夜の注目イベント

日本時間今夜は、米国でFHFA住宅価格指数、S&P/ケース・シラー20都市住宅価格指数、コンファレンスボード消費者信頼感指数、JOLTS求人件数の発表が予定されている(詳細はecon_indicatorsを参照)。イランのホルムズ海峡提案をめぐる交渉の続報や、原油価格の動向にも引き続き注目が集まる。