前回からの変化
前回レポートなし(比較対象なし)
為替サマリー
| 通貨ペア | 水準(2026年9月28日時点) | 前日比・傾向 |
|---|---|---|
| ドル円 | 157.06〜157.60円(NY引け157円台) | 円安方向、東京時間は157.86円まで上値を伸ばす場面も |
| ユーロ円 | 178.47〜179.07円 | 円安方向 |
| ユーロドル | 1.1353〜1.1388ドル | ECBラガルド総裁発言でユーロ売り優勢 |
| ドル指数(DXY) | 高値圏で推移 | 米長期金利上昇でドル買い優勢 |
| ドル人民元(オフショア) | 6.71台半ば | 先週の6.6951から人民元安方向 |
ドル円の動き
9月28日のニューヨーク市場でドル円は156円85銭から157円60銭まで上昇して引けた(財経新聞)。日本時間28日午前6時時点では157円06銭〜157円37銭と、前日比プラス1円03銭の円安水準だった。東京時間には157円86銭まで上値を伸ばす場面もあった(Investing.com/Fisco)。原油価格の上昇と、米9月ダラス連銀製造業活動指数が市場予想を上回ったことを受けた米長期金利の上昇が、ドル買いの優勢材料となった。
一方で、外為どっとコムによれば、前日には日米双方の当局者による円安けん制発言を受けて156円台へ急反落する場面もあり、押し目では下げ渋る展開が続いている。日銀の10月利上げペース加速観測が円の下支え要因となっている一方、米金利上昇に伴うドル買いとの綱引きで、方向感を欠く相場が続いている。
その他の主要通貨
- ユーロ円: 178円47銭〜179円07銭で推移し、円安方向の動き。
- ユーロドル: 1.1353ドルまで下落したのち1.1388ドルまで反発。ECBラガルド総裁が次回会合の方向性について明言を避けたことを受け、10月追加利上げ観測がやや後退し、ユーロ売りが出た。
- ポンドドル: 1.3240ドルへ下落後、1.3280ドルまで反発。対ユーロでは0.8564ポンドまでポンド高が進行するなど、ポンドは比較的堅調だった。
- 豪ドル: 9月28日早朝の時間帯に大幅安となる場面があった。
- 人民元(オフショア): ドル人民元は6.71台半ばで推移。前週21日につけた6.6951から、ドル高・人民元安方向に振れている。
当局の姿勢と介入
片山さつき財務相は、日米首脳会談の場でトランプ大統領が円安に懸念を示していたことを明らかにした(みんかぶFX/為替)。片山財務相はこれまでも円安局面で「必要があればいつでも適切に断固たる対応をする」と繰り返し表明しており、今回もこの姿勢を維持している。城内実経済財政相も「金融を緩和する時代ではない」と発言し、金融緩和的な政策運営を否定する立場を示した。みんかぶFX/為替によると、こうした一連のけん制発言を受けた円買いは一時的にとどまり、ドル円の下げは長続きしなかった。
なお、2026年7月31日には日米が円買いの協調介入に踏み切っており、これは2011年以来15年ぶりの日米協調介入だった。財務省の「外国為替平衡操作の実施状況」で正式な実施の有無・金額が月次公表される仕組みで、直近の介入実績はまだ確認できていない。当面はけん制発言による「口先介入」の段階にとどまっている。
ポジションと相場観
シカゴIMM通貨先物の投機筋ポジションでは、円の対ドルネットポジションは2026年9月8日時点(直近公表分)で1万796枚の買い越しとなっており、長期平均に近い水準(stock-marketdata.com)。取得できた範囲では直近1週間分のデータが未反映であり、最新の週次更新を踏まえた評価が必要である。
円安派・円高派の主張としては、原油高・米金利上昇を根拠にドル買いを支持する声がある一方、日銀の利上げ加速観測と、日米当局による相次ぐ口先介入を根拠に、いずれ円高方向への修正が入るとの見方もある。
テクニカル分析(ドル円)
移動平均線は、5日線が157円83銭、21日線が156円46銭、25日線が156円97銭付近、100日線が159円54銭付近、200日線が158円47〜48銭付近にあるとみられ、短期線が中長期線を挟んで交錯する状態(外為どっとコム)。RSI(14日)はおよそ50〜52%と中立圏で推移しており、買われすぎ・売られすぎのいずれの水準にも達していない。156円70銭〜158円50銭のレンジのどちらに抜けるかが目先の焦点とされ、158円台への回復局面では政府・日銀によるレートチェックや実弾介入への警戒感が強く意識されるとの見方が出ている。
今夜の注目イベント
日本時間今夜は、米国でFHFA住宅価格指数、S&P/ケース・シラー20都市住宅価格指数、コンファレンスボード消費者信頼感指数、JOLTS求人件数の発表が予定されている(詳細はecon_indicatorsを参照)。これらの結果は10月FOMCの利上げ観測を通じてドル円にも影響しうる。

