前回からの変化

変わったこと(変化・新規)

  • 前日24日は3指数ほぼ横ばい(S&P500-0.02%・ナスダック総合+0.01%・ダウ-0.31%)だったが、25日は一転して3指数そろって上昇した。ダウは478.64ドル高(+0.93%)の51,828.62ドルと4営業日ぶりの反発、S&P500は39.28ドル高(+0.51%)の7,743.41ドル、ナスダック総合は129.35ポイント高(+0.48%)の27,068.72ドルで取引を終えた(新規、みんかぶ)。
  • 前回材料だった中東情勢の緊張・原油高が一服し、WTI原油が反落したこと、米長期金利の上昇にも一服感が出たことが、株価反発の主因となった(詳細はecon_indicators・commodityカテゴリ参照)。
  • 9月のミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)が速報値から上方修正され市場予想も上回ったことを受けて米長期金利が再び上昇に転じ、株式相場の上げ幅を圧縮する場面があった(新規、みんかぶ)。
  • 個別ではマイクロソフト(+3.66%)、ヒューマナ(+4.63%)、ペイパル(+4.64%)が上昇した一方、Zスケーラー(-10.06%)、トゥイリオ(-7.96%)、スコラスティック(-7.12%)が急落した。Zスケーラーは前日発表した決算で通期のARR(年間経常収益)成長率見通しを一部下方修正したことが嫌気されたとみられる(新規、Benzinga)。
  • 前回の弱気派だったブラックロックのリック・リーダー氏の警告(米国株「B-」格下げ)に対し、野村證券のストラテジストはS&P500の見通しを引き上げ、2026年末7,300・2027年末7,600(EPS拡大を軸)とする強気シナリオを示した。中東情勢は2026年4〜6月中に収束し、FRBは2026年内に2回の利下げを実施すると想定している(新規、NOMURA ウェルスタイル)。

昨日と同じこと(継続)

  • 米長期金利の高水準自体は前回から継続しており、上昇一服はあっても解消はしていない。
  • 決算シーズンを控えた個別銘柄物色(前回のダーデン・レストランツに続き、25日はZスケーラーなど)が続いている。
  • 中東情勢(米・イラン協議)を巡る不透明感は完全には解消しておらず、原油価格の変動を通じて相場材料であり続けている。

要因の連続性

  • 継続要因: 米長期金利の水準・FRBの追加利上げ観測は引き続き相場のボラティリティ要因として働いている。
  • 新規要因: ミシガン大学消費者信頼感指数確報値の上振れによる金利の再上昇、Zスケーラーなど個別decisionの決算内容が新たな材料として加わった。
  • 解消した要因: 前回の重しだった「原油高・地政学リスクの再燃」は25日にいったん後退し、株価の追い風に転じた(ただし中東情勢自体は完全には解消していない)。

1. 市況サマリー

指数 終値(9/25) 前日比 騰落率
S&P500 7,743.41ドル +39.28ドル +0.51%
ナスダック総合 27,068.72ドル +129.35ドル +0.48%
NYダウ 51,828.62ドル +478.64ドル +0.93%

(取得時点: 9/25(金)引け値。出典: みんかぶ)

2. 指数別動向

S&P500

前日比0.51%高の7,743.41ドルで反発した。原油安・金利上昇一服を受けて幅広いセクターに買いが入ったが、ミシガン大指数確報の上振れによる金利再上昇で上げ幅は伸び悩んだ。

ナスダック100

ナスダック総合は0.48%高の27,068.72ドル。マイクロソフトなど大型テックが買われた一方、Zスケーラー・トゥイリオなど決算・材料が悪化した銘柄は大きく下落し、銘柄間の明暗が分かれた。

NYダウ

478.64ドル高(+0.93%)の51,828.62ドルとなり、4営業日ぶりに反発した。もっとも週間でみると4週連続安となっており、短期的な戻りにとどまっているとの指摘もある(みんかぶ)。

3. 強気派 vs 弱気派

強気派(ブル)

  • 野村證券(ストラテジストチーム): S&P500の見通しを引き上げ、2026年末7,300・2027年末7,600・2028年末7,900のメインシナリオを示した。EPS拡大を軸とした株高基調の継続を見込み、中東情勢は2026年4〜6月中に収束、FRBは2026年内に2回の利下げを実施すると想定している(NOMURA ウェルスタイル)。
  • 市場全般: 原油安・金利上昇一服を好感した買いが、25日の3指数そろっての反発を支えた。

弱気派(ベア)

  • oandaの市場分析: 米長期金利の高止まりと、中東情勢を背景とした原油価格の変動が引き続きインフレ懸念・株価の重荷になりうると指摘し、9月21日の急伸分を戻す展開になっていた点に注意を促した(oanda)。
  • 外為どっとコムの分析: 今週のS&P500レンジを7,550〜7,820ドルと想定し、上振れのカギは米10年債利回りの水準・PCE統計・平均時給が示すインフレの行方、中東情勢を受けた原油価格の3点にあるとした(外為どっとコム)。

4. 経済ニュース

25日は米8月耐久財受注(総合前月比0%、市場予想-0.3%を上回るも7月の+0.9%からは鈍化)、9月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(速報値47.8から上方修正、市場予想も上回る)が発表された(詳細はecon_indicatorsカテゴリ参照)。政策面では、米・イラン間でホルムズ海峡再開に向けた協議が進展しているとの報道が相場の支援材料となった。

5. 金利・為替が株に効いた分

米長期金利は25日、原油安を受けていったん上昇が一服したが、ミシガン大指数確報の上振れを受けて再び上昇に転じ、株式相場の上げ幅を圧縮する場面があった(詳細はecon_indicatorsカテゴリ参照)。ドル円は同日、日本の財務相・米財務長官間の電話会談を機に156円台まで急落しており、対円での自国通貨高は多国籍企業の海外収益の円換算額目減り要因となるが、米国株市場自体への影響は限定的だった(詳細はfxカテゴリ参照)。

6. テクニカル分析

S&P500

oandaの分析では、直近9月21日の急伸分の値幅を戻す展開が続いていたが、25日の反発でこの調整が一服した形となった。7,550〜7,820ドルのレンジが当面の目安とされ、米10年債利回り・インフレ指標・原油価格が方向性を左右する主な変数として意識されている(外為どっとコム)。

ナスダック100

25日の反発でナスダック総合は27,000ドル台を回復した。個別の明暗が大きく、指数全体としての明確なトレンド判断材料は限定的である。移動平均線・RSIの最新値について確度の高い情報は確認できなかった(次回以降で補う)。

NYダウ

4営業日ぶりの反発となったが、週間ベースでは4週連続安が続いており、戻りの持続性については見方が分かれている。

センチメント指標(補助)

SOX(フィラデルフィア半導体株指数)は24日時点で12,492.54(-41.74)と下落しており、半導体セクターには弱含みの動きが見られた。VIX・Fear & Greed Indexの25日時点の確報値は、本レポート作成時点で確度の高い情報を確認できなかった(次回以降で補う)。

7. 今夜の注目イベント

  • 8月の個人所得・個人消費支出(PCEデフレーター)。インフレ動向次第で金利・株価の双方に影響しうる(詳細はecon_indicatorsカテゴリ参照)
  • 中東情勢(米・イラン協議の進展)と原油価格の動向が、引き続き相場のボラティリティ要因として注目される
  • 決算発表が本格化する中、個別企業のガイダンスを巡る株価の反応が続く見込み(詳細はearningsカテゴリ参照)