前回からの変化
前回レポートなし(比較対象なし)
価格サマリー
| 商品 | 価格(2026年9月28日時点) | 騰落 |
|---|---|---|
| 金(NY先物12月限) | 1オンス4,181.90ドル | -139.30ドル(-3.22%) |
| WTI原油 | 1バレル93.11ドル | +0.70ドル(+0.76%) |
| ブレント原油 | 1バレル105.64ドル | +1.32ドル(+1.27%) |
| 天然ガス(米国) | 直近で13週ぶり高値後に反落、3ドル台前半 | パイプライン障害後に乱高下 |
商品別動向
金・銀
みんかぶFX/為替によると、NY金は9月28日に下落して取引を始めた。NY金先物12月限は1オンス4,181.90ドルと前日比139.30ドル(マイナス3.22%)の急落となった。マネクリ(マネックス証券)は、米金利と米ドルの上昇に挟まれる形で金相場が下落していると分析しており、FRBの利上げ路線(詳細はecon_indicatorsを参照)を背景とした実質金利の上昇が重荷になっている。銀相場についても、実質金利上昇局面では金と同様の重荷を受けやすい地合いとみられる。
原油
Business Standardによると、トランプ大統領が週末、イランが提示したホルムズ海峡開放提案を拒否したと伝わったことを受け、原油価格は9月28日に上昇した。ブレント原油は1.32ドル(1.27%)高の1バレル105.64ドル、WTI原油は0.70ドル(0.76%)高の1バレル93.11ドルとなった。ホルムズ海峡は主要な原油輸送路であり、同海峡をめぐる緊張の高まりが供給不安として意識された。
OPECプラスをめぐっては、有志7カ国が2023年から続けてきた自主的な追加減産を9月分の増産をもって解除完了し、KSBニュースによると10月については7カ月ぶりに増産を見送り、生産枠を維持することで合意している。大幅な増産は当面難しい状況が続いている。
天然ガス
米国の天然ガス市場では、TCエナジーが運航するアパラチア地方のコロンビア・ガス・トランスミッション・パイプラインで機械的なトラブルによる不可抗力(フォースマジュール)が宣言され、直近1週間で13週ぶりの高値まで急伸する場面があった。その後は利益確定売りに押され、3ドル台前半まで値を戻している。LNG輸出向けのフィードガス需要は主要9基地向けで日量17.9bcf(9月)と、8月の17.2bcfから増加しており、下値を支える要因になっている。
農産物
日本経済新聞によると、トウモロコシは今年9月1日に3年ぶりの高値となる1ブッシェル5.21ドルをつけた後、穀物相場の中で「一人負け」と呼ばれる急落局面もみられた。小麦・大豆については、本レポート時点で信頼できる直近の価格情報を確認できていない。
急変動の特集
特集なし。(天然ガスのパイプライン障害由来の乱高下は上記「商品別動向」で扱った)
強気派 vs 弱気派
金については、実質金利上昇を根拠に上値の重さを指摘する弱気派の見方がマネクリなどで紹介されている一方、地政学リスク(中東情勢の緊迫化)を根拠に押し目買いを支持する声もある。原油については、ホルムズ海峡をめぐる供給不安を根拠に強気の見方がある一方、OPECプラスの増産余地縮小・世界景気減速懸念を根拠に上値を抑える見方もある。
地政学・物価関連ニュース
ホルムズ海峡は世界の原油輸送の要衝であり、トランプ大統領によるイランの開放提案拒否は、同海峡をめぐる緊張の継続を意味する。原油高が長期化すれば、エネルギーコストを通じた物価(インフレ)への波及が懸念され、FRB・ECB・日銀など各国中央銀行の金融引き締め路線(詳細はecon_indicatorsを参照)を後押しする材料にもなり得る。
テクニカル分析(金・銀・原油・天然ガス・農産物)
金は直近まで上昇基調にあったが、9月28日に3%超の急落となり、短期的な調整局面入りが意識される。原油(WTI・ブレント)は中東の地政学リスクを受けて上向きの動きとなっており、ホルムズ海峡情勢の進展次第で変動が大きくなりやすい局面。天然ガスはパイプライン障害を機に短期的なボラティリティが高まっており、供給障害の解消状況が目先のレンジを左右する。個別の移動平均線・RSIの具体的な数値は、本レポート時点で信頼できる出典を確認できていない。

