前回からの変化
前回レポートなし(比較対象なし)
市況サマリー
| 指数 | 終値 | 騰落率 |
|---|---|---|
| 上海総合指数 | 3,820.82 | -1.74%(3営業日続落、約2カ月ぶり安値) |
| CSI300(滬深300) | ― | -2.2%(5週間ぶりの下げ幅、2025年8月以来の安値) |
| 香港ハンセン指数 | 約24,666 | +0.64%(4営業日ぶり反発) |
指数別動向
本土(上海・CSI300)
財経新聞によると、上海総合指数は9月28日に3営業日続落し、前日比67円56銭安の3,820.82(マイナス1.74%)と、約2カ月ぶりの安値水準まで下落した。情報関連(ハイテク・半導体)株への売りが指数全体を押し下げた。CSI300は2.2%安と、5週間ぶりの下げ幅を記録し、2025年8月以来の安値をつけた。みんかぶFX/為替は、ハイテク中心に中国本土株が軟調だったと伝えている。
香港(ハンセン・ハンセンテック)
一方、財経新聞によると、香港ハンセン指数は4営業日ぶりに反発し、前日比156.00ポイント高の24,666.09(プラス0.64%)で取引を終えた。約2カ月ぶりの安値圏まで売られていたことへの値ごろ感からの買い戻しが優勢となった。
本土と香港で方向が割れた理由: 本土市場は米中首脳会談(9月23〜25日)で半導体輸出規制の見直しが議題に含まれなかったことを嫌気し、ハイテク・半導体株への売りが広がった。一方、香港市場は国際資金の比率が高く、直近まで売られ過ぎだった反動と、貿易休戦延長への安心感が相対的に強く働いたとみられる。
当局・政策の動き
中国人民銀行は9月20日、最優遇貸出金利(LPR)を発表し、1年物3.0%、5年物以上3.5%でいずれも据え置いた。据え置きは16カ月連続(中新網)。預金準備率(RRR)の変更は今回確認されていない。国有系ファンドによる需給下支え(いわゆる「国家隊」のETF買い入れ)の観測は、本レポート時点で新たな公表・観測情報は確認できていない。
経済指標
Yahoo!ニュース(産経新聞)によると、中国国家統計局が発表した8月の小売売上高は前年同月比0.4%増と、7月の0.6%増から伸びが鈍化した(3カ月連続のプラス)。自動車類は18.5%減と悪化が続いた。一方、鉱工業生産は前年同月比5.2%増と前月から0.7ポイント加速し、リチウムイオン電池・産業用ロボット・3Dプリンターなどハイテク製造業がけん引した。消費・投資の低迷と生産の加速という不均衡が指摘されている。国家統計局PMI・財新PMIの9月分はいずれも本レポート時点で未発表。
不動産・地方債務
大手不動産の万科企業(バンケ)は、社債の償還資金繰りに行き詰まり部分デフォルトの格付けを受けている状況が続いている。当局から債務再編計画の早期提出を求められており、月間契約販売額は2021年ごろの400億元超から2025年後半には100億元以下まで落ち込んだ。国家統計局によれば、1〜8月の不動産開発投資は前年同期比19.9%減と、1〜7月の19.2%減からさらに悪化しており、不動産不況の長期化が意識されている。本日新たな進展の公表は確認できていない。
米中関係と注目銘柄
米中は9月23〜25日の首脳会談で貿易上の休戦措置の延長に合意した。米側の説明では2027年1月10日まで延長される形とされる(newsdaily.jp)。一方、半導体輸出規制の厳格化については協議の対象外にとどまり、先端AIチップ・半導体製造装置の輸出管理は今回議題にならなかった。関税・中国による米国製品購入・レアアース供給・技術輸出規制といった主要論点は次回交渉に持ち越されている。この「限定的な結果」が、本土のハイテク・半導体関連株の売りにつながったとみられる。個別銘柄の株価反応については、本レポート時点で信頼できる出典を確認できていない。
強気派 vs 弱気派
強気派: NOMURAウェルスタイルによると、野村東方国際証券のストラテジストは、第15次五カ年計画に基づく投資拡大やAI市場の成長を根拠に、中国株式は緩やかな上昇基調をたどるとの見方を示している。世界的に競争力の高い産業や、収益改善と妥当なバリュエーションを兼ね備えた銘柄への強気姿勢も指摘されている。
弱気派: トウシル(楽天証券)によると、外需の足踏みとコスト高により景気回復シナリオが狂いつつあるとの指摘があり、世界的な金融引き締めと中国本土の規制強化が懸念材料とされている。米中ハイテク株間のバリュエーション格差も市場参加者の関心事となっており、「割安だが買えない」という中国株特有の政策リスクが引き続き意識されている。
テクニカル分析(上海総合・ハンセン指数)
上海総合指数は3営業日続落で約2カ月ぶりの安値まで下げており、短期の移動平均線を割り込む展開になっているとみられる。RSIも売られ過ぎに近い水準まで低下している可能性があり、目先は戻りを試せるかが焦点となる。香港ハンセン指数は売られ過ぎ圏からの反発とみられ、値ごろ感からの押し目買いが入りやすい局面。南向き資金(香港ストックコネクト経由の本土マネー)やAH株プレミアムの最新データは、本レポート時点で確認できていない。
本日の注目点
米中間で持ち越された関税・技術輸出規制などの交渉の続報、および中国国家統計局・財新の9月PMI(月末発表予定)が今後の焦点となる。本土のハイテク・半導体株が安値からの反発を試せるかにも注目。

