前回からの変化

前回(2026-10-22付、21日の取引)との比較である。今回は22日(木)の取引を扱う。

変わったこと(変化・新規)

  • 日経平均は前回の6万4621.24円から62,907.84円へ1713.40円(2.65%)下落し、反発から一転して大幅反落した(日本経済新聞)
  • TOPIXは前回の4043.73から3997.50へ46.23ポイント(1.14%)下落した。グロース市場250指数は前回の766.69から753前後へ約13ポイント下落した(財経新聞(Fisco)、マネックス証券)
  • 前回予告した米決算では、半導体製造装置のラム・リサーチが10〜12月期の売上高見通しを市場予想並みとしたが物足りないと受け止められ、時間外で大きく下落した。前回の買い戻しの材料だったAI・半導体関連は売りに転じた(日本経済新聞)
  • 前回上昇した銀行は下落し、保険・サービス・鉱業が上昇した。東証プライムは値下がり銘柄が52.8%、値上がり銘柄が44.0%だった(財経新聞(Fisco))

昨日と同じこと(継続)

  • 半導体・AI関連株が指数を左右する構図は続いた。アドバンテストと東京エレクトロンの2銘柄で日経平均を約805円押し下げた(Fisco)
  • 原油高と中東情勢への警戒、円相場が158円台から動いた点は前回に続いた

要因の連続性

  • 継続要因: AI関連投資の持続力への警戒と、中東情勢に伴う原油高。前回は買い戻しの材料だったが、今回は売りの材料として働いた
  • 新規要因: ラム・リサーチの見通しへの失望、台湾・韓国などアジア株の下落、米国務省が湾岸の大使館から一部職員を退避させたとの報道で高まった中東情勢への警戒(日本経済新聞)
  • 解消した要因: 前回の買い戻しを支えたスペースXの好決算やダウ平均の反発の効果は、この日は薄れた

市況サマリー

22日(木)の東京市場の終値は次のとおり。

指標 終値 前営業日比 備考
日経平均株価 62,907.84円 1,713.40円安(2.65%安) 7月30日以来の安値
TOPIX 3,997.50 46.23ポイント安(1.14%安) 前回4,043.73
グロース市場250指数 753前後 約13ポイント安 前回766.69。小数点以下は未確認

プライム市場の売買代金は概算で約7兆569億円、売買高は約21億9167万株、値下がり821銘柄に対し値上がり684銘柄だった(日本経済新聞)。

指数別動向

日経225

取引は小幅安で始まり、中東情勢への警戒と半導体・AI関連株の売りで下げ幅を広げ、14時には下げ幅が1400円を超えた。6万3000円を割り込んで引けた(マネックス証券)。ソフトバンクグループ、ファナック、村田製作所、東京エレクトロンなどの値がさ株が売られた。一方、リクルートホールディングスとソニーグループは上昇した(財経新聞(Fisco))。

業種別では、保険、サービス、鉱業が上昇し、非鉄金属、ガラス・土石製品、銀行が下落した(同上)。

東証グロース市場

グロース市場250指数は約13ポイント下落して753前後で引けた。個別では、SHIFTが証券会社の目標株価引き上げで8.6%上昇した一方、テラドローンはロシアが同社のドローン販売を「敵対的」と指摘したことを受けて9.0%下落した(マネックス証券)。

強気派 vs 弱気派

氏名と所属が明示された強気側の主張は、今回の出典では確認できなかった。

弱気側では、SMBCトラスト銀行のアナリストが、原油高が長引けば日本株の買いを支える成長期待が弱まりかねないと指摘した(日本経済新聞)。報道では、世界のウェブサイトに影響するプログラム言語PHPの重大な脆弱性や、AIを悪用したサイバー攻撃への懸念も投資家心理を冷やす材料として挙がった(同上)。3サイトでの調査には至っていない。

経済ニュース

22日に日本で発表された主要な経済指標は、確認できた範囲では見当たらない。個別銘柄はSHIFTの8.6%高、ソニーグループの1.7%高(4081円)、JX金属の4.4%安(2917円)、テラドローンの9.0%安(5770円)が目立った(マネックス証券)。

日銀・金利・為替

ドル円は朝の158円25銭から、午後に日経平均の急落でリスク回避の円買いが強まって156円82銭まで下げ、17時時点は157円20〜30銭だった。FOMCでの利上げ観測の後退によるドル売りも先行した(ザイFX!)。為替の詳細はfxを参照。日本国債の10年物利回りの22日の水準は確認できなかった。日銀の次回会合は29日・30日で、22日に日銀の新たな発言は確認できなかった。

テクニカル分析(日経225・グロース市場250指数)

日経平均は終値で6万2907円84銭と、6万3000円を割り込んだ。前回は6万5000円付近が上値の目安、6万4000円近辺が下値の目安とされたが、今回は下値の目安を下回った。これで7月30日以来の安値水準になる(日本経済新聞)。移動平均線(25日・75日・200日)、RSI、騰落レシオ、日経平均VI、グロース市場250指数のテクニカル値は今回の出典では確認できなかった。売買の推奨ではない。

本日の注目点

23日(金)は、米ナスダックの2.6%安(半導体株指数は6.7%安)を受けた半導体・AI関連株の動きが最大の焦点である。午前8時30分には9月の全国消費者物価指数が発表される予定で、日銀の利上げ判断の材料になる。22日夜は半導体製造装置のディスコが決算を発表する予定で、その反応も注意点である(マネックス証券)。