前回からの変化
前回(2026-10-08、10月7日の取引)との比較である。
変わったこと(変化・新規)
- 日経平均は前回の7万35円71銭から、993円安の約6万9042円(1.4%安)へ下げ、7万円台を割り込んだ。前回は3日ぶりの反落でも7万円台を維持していたが、今回は節目を割った(マネックス証券)
- TOPIXは前回の4154.11から約4091(62ポイント安)、グロース市場250指数は前回の813.34から約794(18ポイント安)へ下げ、いずれも2日続落した
- 後場にTSMCの第3四半期売上高の発表を受けて売りが強まった。前回は半導体株への利益確定売りが中心だったが、今回は海外の材料が加わった
- 前回予告した注目点のうち、ファーストリテイリングとセブン&アイの決算が出た。ファストリは前期の配当を210円増額し、今期は50円の増配を予定する(株探)
昨日と同じこと(継続)
- 長期金利の高止まりが株価の重しである構図は継続した。ドル円は157円台後半から158円台で推移し、前回に続き円安水準だった(みんかぶFX)
- グロース市場ではサイバーセキュリティ関連の買いが続き、トレンドマイクロが3.9%高となった
要因の連続性
- 継続要因: 前回挙げた過熱感への警戒と長期金利の高止まりは、前回に続いて下落要因として働いた
- 新規要因: 米国株の3指数下落(前日の米国市場)とTSMCの売上高発表が、新たな下落要因として加わった
- 解消した要因: 前回は下支えとなった米国のナスダックとS&P500の最高値更新が、前日の米国市場の続落で後退した
市況サマリー
| 指数 | 終値 | 騰落 |
|---|---|---|
| 日経平均株価(日経225) | 約69,042円 | 約-993円(-1.4%、2日続落) |
| TOPIX | 約4,091 | 約-62(約-1.5%) |
| 東証グロース市場250指数 | 約794 | 約-18(約-2.2%) |
数値はマネックス証券の市況記事による整数丸めの値で、小数点以下は確認できていない。売買代金は確認できなかった。
指数別動向
日経225
マネックス証券によると、米国市場での3指数の下落を受け、長期金利の高止まりが売り圧力となった。後場に入るとTSMCの第3四半期売上高の発表後に再び下落し、安値圏で引けた。個別では、コマツ(6301)が米建機大手の下落に連動して5.5%安となった。
東証グロース市場250指数
グロース市場250指数は約794で、約18ポイント下げた。個別ではトレンドマイクロ(4704)がサイバーセキュリティ関連の買いで3.9%高、三協立山(5932)が黒字転換を好感して15.9%高となった。ニッスイ(1332)はグループのシステム障害で2.2%安、ABCマート(2670)は営業利益の上方修正を好感して3.6%高だった(トレンドマイクロ以外は東証全体の動きの例)。
強気派 vs 弱気派
当日の新しい相場観で、発言者と根拠を確認できるものは見つからなかった。参考として、前回レポートで紹介した見方が引き続き論点になっている。
強気派: 野村證券の市場戦略リサーチ部は、1株利益の拡大を軸に株高が続くとして年末7万円、2027年末7万3,000円を見込む(Business Insider Japan)。
弱気派: マネックス証券の広木隆チーフ・ストラテジストは、長期金利が3.5%を超えると株式にとって悪い金利上昇に転じると警戒する(同記事)。
8日の下落で日経平均は強気派の年末目標(7万円)を下回った。強気・弱気とも、当日の出典での3サイト以上の網羅はできていない。
経済ニュース
主要な経済指標の発表は確認できなかった。個別では、引け後にファーストリテイリングが本決算を発表し、前期の配当を210円増額、今期は50円増配の見通しを示した。今期の最終益は3.2%増(予想5,600億円)で、7期連続の最高益を見込む(株探)。前期の最終益は5,425億円(前年比25.3%増)、営業利益は7,431億円だった。
セブン&アイ・ホールディングスは第2四半期決算を発表し、上期の経常利益は19%増益で着地した(ToMO Blog)。両社の決算は引け後の発表のため、株価の反応は9日の取引に出る。
日銀・金利・為替
日銀の金融政策に関する新たな発表は確認できなかった。国内10年債利回りの8日の数値は確認できなかったため、前回の3.094%が最新の確認値である。ドル円は東京時間に158円51銭まで上昇した後、157円台へ下げ、157円台半ばは底堅いとの見方が出た(みんかぶFX)。円安水準は輸出株に追い風、輸入コスト増は内需株に重しとされる。
テクニカル分析(日経225・グロース市場250指数)
日経平均のRSI・移動平均線の8日時点の数値は、今回の出典では確認できなかった。確認できる範囲では、終値の約6万9042円は前回レポートで紹介したFiscoの下値のめど6万8704円に近づいた。RSIは70を超えると買われ過ぎとされる指標で、前回は80前後だったため、調整が進んだ後も水準が高い可能性がある(推測)。グロース市場250指数のテクニカル指標は確認できなかった。
本日の注目点
9日(金)は10月の先物・オプション特別清算指数(SQ)算出日にあたるとみられ(例月の算出ルールによる推定)、需給の変動に注意が必要である。引け後に発表されたファーストリテイリングとセブン&アイの決算に対する株価の反応が焦点となる。日本の家計調査も予定されている(為替カテゴリの予定による)。

