前回からの変化
前回(2026-10-09、10月8日の取引)との比較である。
変わったこと(変化・新規)
- 日経平均は前回の6万9042円から11円安の6万9030円へ小幅に下げ、3日続落となった。前回は993円安だったが、今回は朝の約890円安(安値6万8150円)から後場に急速に戻して引けた(マネックス証券)
- TOPIXは前回の約4091から4104.81(13.35ポイント高、0.33%高)へ、グロース市場250指数は前回の約794から806.62(11.87ポイント高、1.49%高)へ上昇し、ともに3営業日ぶりに反発した(ニューズウィーク日本版)
- 前回予告した注目点のうち、SQ算出日は予定どおり9日で、夜間先物の710円安を受け寄り付きは約393円安だった。ファストリは前回の最高益見通しにもかかわらず、今期最終益が市場予想を下回るとして4.0%安の7万1780円となった(マネックス証券)
昨日と同じこと(継続)
- 前日の米国株安(半導体株安)を受けて朝方に売りが先行する構図は前回に続き継続した。ドル円も158円台前半と円安水準が続いた(ウエルスアドバイザー)
- 日経平均が7万円を回復できない状況は継続した
要因の連続性
- 継続要因: 前回に続き、米国市場の下落と半導体株への売りが朝方の下落要因として働いた。ソフトバンクグループなどAI関連の下げも続いた
- 新規要因: フィナンシャル・タイムズが報じたOpenAIの年換算売上高が従来想定を約200億ドル下回るとの観測が、半導体・AI関連の新たな売り材料になった。一方、3連休前の短期筋の買い戻しが下げ幅を縮める新たな支えとなった(ニューズウィーク日本版)
- 解消した要因: 前回の下落要因だった長期金利の高止まりは、本日の出典では主因として挙がらなかった(日本の長期金利は確認できず)。TSMC売上高発表の影響も後退した
市況サマリー
| 指数 | 終値 | 騰落 |
|---|---|---|
| 日経平均株価(日経225) | 69,030.92円 | -11.19円(-0.02%、3日続落) |
| TOPIX | 4,104.81 | +13.35(+0.33%) |
| 東証グロース市場250指数 | 806.62 | +11.87(+1.49%) |
東証プライムの売買代金は約7.85兆円、売買高は22億9500万株、値上がり1194銘柄に対し値下がり331銘柄だった(ウエルスアドバイザー)。日経平均は週間では721円高で、4週連続の上昇となった。
指数別動向
日経225
マネックス証券によると、前日の米フィラデルフィア半導体株指数が3.4%下落したことを受け、寄り付きは393円安で始まり、午前中の安値は6万8150円まで下げた。午後はAI・半導体関連に押し目買いが入り、下げ幅を大きく縮めた。ニューズウィーク日本版は、フィナンシャル・タイムズの報道でOpenAIの売上が想定を下回るとの見方が広がり、出資するソフトバンクグループが大きく売られたと伝えた。アドバンテストや東京エレクトロンは朝の下げから持ち直した。業種別では33業種中25業種が上昇し、海運やサービスが堅調で、銀行・非鉄金属・小売が下げた。
東証グロース市場250指数
グロース市場250指数は806.62と、前回の約794から1.49%上昇した。SaaSなどソフトウエア関連が堅調だった(外為どっとコム)。個別ではローツェ(6323)が今期予想の上方修正を好感して15.8%高の5134円となった(マネックス証券)。一方ニデック(6594)は6.1%安の2010円だった。
強気派 vs 弱気派
強気派: 株探ニュースの週末コメントは、日経平均が4週連続で上昇しもち合い上放れのトレンドを保っているとし、TOPIXが高水準を維持して緩やかな上昇を支えている、AI・半導体の強さが続き現在の金利水準は相場の問題にならない、と見る(株探ニュース)。岡地証券の森裕恭氏も、ロート製薬の上方修正が好感され、AI・半導体企業の中期業績が強まるとの期待につながると述べた(ニューズウィーク日本版)。
弱気派: 同じ株探ニュースの週末コメントは、週足で上ヒゲの長い十字線を形成し、7万円到達後の一服となりやすいと警戒する。物色がAI・半導体関連に偏っており持続性に疑問が残る、との指摘もある(株探ニュース)。
前回紹介した野村證券(強気、年末7万円)とマネックス証券の広木隆氏(弱気、長期金利3.5%超を警戒)の見方は、本日の出典では更新を確認できなかった。強気・弱気とも3サイト以上の網羅はできていない。
経済ニュース
主要な経済指標の発表は確認できなかった。個別では、ファーストリテイリング(9983)が今期最終益5600億円(3%増)の見通しが市場予想を下回るとされ、4.0%安の7万1780円となった。ロート製薬(4527)は上方修正を好感してストップ高となり、ローツェは15.8%高、日本たばこ産業は7218円と年初来高値を更新した(ニューズウィーク日本版)。キオクシアホールディングス、イビデン、三菱UFJフィナンシャル・グループは軟調だった。引け後には安川電機の決算発表が控え、注目された(マネックス証券)。
日銀・金利・為替
日銀の金融政策に関する新たな発表は確認できなかった。日本の長期金利(10年債利回り)の9日の数値も確認できなかったため、前回の3.094%が最新の確認値である。前日の米長期金利は低下した(マネックス証券)。ドル円は9日の東京終盤で158円25銭前後と、前回の157円台後半から158円台へ円安がやや進んだ(ウエルスアドバイザー)。円安水準は輸出株に追い風、輸入コスト増は内需株に重しとされる。
テクニカル分析(日経225・グロース市場250指数)
日経平均は、外為どっとコムによると下値のめどが6万8000円(9日の安値6万8150円で下げ止まった)、上値のめどが7万円で、今週は7万円を回復できなかった(外為どっとコム)。週足は上ヒゲの長い十字線となり、これは高値圏で売りと買いが拮抗し、上昇の勢いが一服しやすい形とされる。25日・75日・200日移動平均線やRSI、グロース市場250指数のテクニカル指標は、今回の出典では確認できなかった。
本日の注目点
10月12日(月)はスポーツの日で東京市場は休場のため、次の取引は13日(火)となる。13日は、9日引け後に発表された安川電機の決算への株価反応と、連休中の米国株・米半導体株の動き、ドル円の水準が焦点となる。13日の個別の経済指標や決算の予定は、今回の出典では確認できなかった。

