前回からの変化

前回(2026-10-28、前日)との比較である。

変わったこと(変化・新規)

  • 前日は報道のみで未確認だったGPT-6.1 Terraについて、価格追跡サイトで公開日10月26日、入力1ドル・出力5ドル(100万トークンあたり)、文脈110万トークンを確認した(続報。CloudPrice)。OpenAI公式ページは今回も取得できていない
  • 新顔としてGiottoのAlto・Soloが加わった(新規。The Neuron)
  • Google DeepMindのGenie 4が発表された(新規。同上)

昨日と同じこと(継続)

  • Liquid AIのLFM3が引き続き話題で、ライセンスは年商1000万ドル超の企業に別途契約が必要とされる(Hugging Face: LFM3-1.7B)
  • 新モデルの性能値が作者の自己申告にとどまる構図が続いている

要因の連続性

  • 継続要因: 小型・端末向けモデルをエージェント用途で公開する流れ(LFM3の続報)
  • 新規要因: 欧州で自国内に置ける「主権型」モデルを前面に出す動き。世界モデルの限定公開
  • 解消した要因: GPT-6.1 Terraの詳細が不明だった状態は、価格・文脈長が確認できたことで一部解消した

本日のハイライト

GPT-6.1 Terra: 価格と文脈長が判明

CloudPriceの掲載によると、GPT-6.1 Terraは10月26日公開で、入力が100万トークンあたり1ドル、出力が5ドル、文脈は110万トークン、出力は最大12万8千トークンである。推論、関数呼び出し、構造化出力、JSONスキーマ、Web検索、プロンプトキャッシュに対応し、入力はテキスト・画像・PDFを受け付ける(CloudPrice)。Terraは「現行のTerra系列の最新版を指す別名」とされる。一方で同系列のGPT-6.1 Solは入力2ドル・出力10ドルとされ、Terraはその半額の位置づけである(PricePerToken)。これらは集計サイトの値で、OpenAI公式の確認はできていない。

主要企業のリリース

  • Google DeepMindのGenie 4: 対話型の世界モデルで、リアルタイム操作、音声、自然な人の動き、物理シミュレーションを備える。まず限られた試験者に提供され、Google AI Ultra契約者向けにProject Genieとして順次出る(The Neuron)。世界モデルとは、入力に応じて動く仮想空間を生成するモデルのこと。公式ページは未確認
  • OpenAIとOracleの連携: ChatGPTにOracleのデータとワークフローを組み込むOracle AI Workspaceが、米国の顧客向けにOracle Marketplaceで提供される(同上)
  • Appleは、Pages、Keynote、Numbersに文書作成・スライド編集・表計算の分析を助けるAIアシスタントを加える。macOS 27ではMCP(モデルがツールと接続するための共通規格)に対応する(同上)

新興AI・注目の新顔

  • Giotto(スイス)のAlto・Solo: 主権型(データと運用を自国・自社の管理下に置く)を掲げる推論モデル。Altoは8枚のB300 GPU、Soloは1枚のGPUで動く設計とされ、パブリッククラウド、専用クラウド、オンプレミスで提供される。Altoには無料のチャット画面がある。重みの公開は確認できず、性能値は自社発表で第三者の検証はまだ出ていない(The Neuron、FinanzWire)
  • Overmind: 本番環境の実行ログから、企業が所有できる専用モデルを作る継続学習の基盤。学習、評価、配信までを一括で扱う。入手方法は未確認(The Neuron)
  • LFM3(続報): Liquid AIの端末向けオープンウェイト6種。重みはHugging Faceで入手でき、1枚のGPUでの再学習が可能とされる(Hugging Face: LFM3-1.7B)

AI開発手法

新しい開発手法の話題なし。

AIを使った新サービス

  • LingGuang 2.0(Ant Group): 記憶を保つAIアシスタントで、価格監視、請求書の確認、タスク管理ができる。Alipay経由で使える
  • Jimeng AI Studio(ByteDance): 脚本から人物・場面、絵コンテ、動画までをつなぐ短編ドラマ制作の基盤
  • Drama 3(Fish Audio): 口調や間を自然言語で指示でき、文の途中で声を切り替えられる音声AI
  • WebAI(Opera): ブラウザ上でローカルAIモデルを動かす標準で、Opera Oneでプレビュー中

いずれも出典はThe Neuronのまとめ記事で、一次の公式情報までは確認できていない。

トレンドのAI活用法

特筆すべきトレンドなし。

LLM性能比較・得意分野

新しい比較情報なし。

研究・技術

Axiomは、有限単純群の分類をLean(数学の証明をコンピュータで検証する言語)で形式化し、AIエージェントの助けを借りて24日で検証を終えたと発表した。規模は4310万行とされる(The Neuron)。自社発表で、第三者の検証はまだ確認できていない。数学の証明をエージェントが機械検証できる水準に近づいたことを示すが、道具として手元で使えるかは公開物の確認待ちである。

規制・政策

Anthropicは米連邦調達庁との契約を広げ、Claudeの企業向け、API、政府向けを連邦・州・地方の政府機関に40パーセント引きで提供する。約500の政府機関が利用中とされる(The Neuron)。モデルの提供条件に関わる点のみ記した。