前回からの変化
変わったこと(変化・新規)
- 前回は大型オープンウェイトの公開予告が中心だったが、本日はAnthropicの小型モデルHaiku 5.5が加わり、話題が低価格な実用モデルへ広がった
- 判断専用モデルにEmpirioLabsのAplomb 1が新顔として加わった。前回のClef、それ以前のJevやLayaと同じ系統である
昨日と同じこと(継続)
- Mistral Large 4の重みは前回と同じく10月27日の公開予定で、公開日の変更は確認できていない
- 文章を生成せず確率つきの判断を返すモデルが公開される流れは、前回に続いている
要因の連続性
- 継続要因: 手元や自前の環境で動かせるオープンなモデルへの需要が、前回に続き公開を後押ししている
- 新規要因: 小型モデルの価格競争が加わり、Haiku 5.5は大型モデルを使わずに済む用途の単価を下げた
- 解消した要因: なし
本日のハイライト
VentureBeatによると、AnthropicはClaude Haiku 5.5を10月7日に公開した。API名は「claude-haiku-5-5」で、Claude Platform、AWS、Google Cloud、Microsoft Azureで使える。価格は10万トークン以下のリクエストで入力100万トークンあたり0.10ドル、出力0.50ドルである。それを超えると入力0.50ドル、出力2.50ドルに上がる(Unite.AI)。
Anthropicは、同じ作業量なら前世代のHaiku 4.5より約75パーセント安く動かせるとしている。性能値はOSWorld 2.1(コンピューター操作の評価)で72.4パーセント、Terminal-Bench 4.0(エージェントによるコーディングの評価)で39.2パーセントで、後者は最大の推論設定での数字である。いずれもAnthropicの自社発表で、VentureBeatも独立した検証ではないと注記している。書類の要約やデータベース照会のような繰り返しの多い作業で、上位モデルの補助役に使う位置づけである。
主要企業のリリース
上記のHaiku 5.5が本日の中心である。Mistral Large 4は、Mistralの発表どおり10月6日にAPIで先行公開されており、重みは10月27日に公開予定のままである。他の主要企業で、本日確認できた新しい技術発表はない。
新興AI・注目の新顔
Hugging Faceのモデルページによると、EmpirioLabsの「Aplomb 1」は5.3Bパラメータの判断モデルである。テキスト、JSON、画像、動画、音声を最大100万トークンまで1回のリクエストで受け取り、最大128個の質問に答える。答えは文章ではなく、確信度つきの確率分布で返る。質問の型は、はい・いいえ、2〜255択の選択、2〜10段階の評価、呼び出す関数の選択の4種類である。
従来のLLMに「どれを選ぶか」を文章で答えさせて後から解釈する手間を省き、判断を確率として直接受け取れる点が違いである。aidaptedは、ホスト版APIが100万トークンの文書でおよそ3秒、入力100万トークンあたり0.02ドルと伝えている。重みは研究・教育・個人利用と、年間売上100万ドル未満の組織の社内商用利用で無料である。ホスト型サービスとしての提供や大規模な商用利用には、別途商用ライセンスが必要になる。数値は自社発表で、第三者の検証はまだ出ていない。モデルページは取得できず検索結果の記載に基づくため、ライセンス条件は公式ページで確認してほしい。
AI開発手法
新しい開発手法の話題なし。
AIを使った新サービス
特筆すべき新サービスなし。
トレンドのAI活用法
特筆すべきトレンドなし。
LLM性能比較・得意分野
Haiku 5.5のOSWorld 2.1などの数値はAnthropicの自社発表で、同一条件の第三者比較はまだない。新しい比較情報なし。
研究・技術
前回の続報として、Mistral Large 4の重みは10月27日公開の予定が変わっていない。Aplombを含む判断モデルは、文章を作らず選択肢と確信度を返す小さなモデルである。エージェントが「次にどのツールを呼ぶか」を決める部分を安く切り出せるため、近いうちに自分の環境で試せる道具になりそうである。

