前回からの変化

変わったこと(変化・新規)

  • 前回はOpenAIのGPT-6.1 Solが中心だったが、本日はオープンウェイト側の動きが目立つ。GitHub agents-radarの集計では、AlibabaのQwen3.8-27Bが週間トレンドの首位にいる
  • 新顔枠は、前回のAppleのLensVLM-9Bから、Antの大規模モデルLing-3.1-flashに移った
  • 前回は確認できなかったAnthropic側の動きとして、Sonnet 5.5の性能と価格が確認できた

昨日と同じこと(継続)

  • 前回の主役だったGPT-6.1 Solは続報あり。llm-statsの集計では、DeepSWEで75.22パーセント、OSWorldで71.42パーセントとされ、価格は入力2ドル・出力10ドルのままである
  • 価格を武器にする競争は継続している。Sonnet 5.5も入力2ドル・出力10ドルで据え置かれた

要因の連続性

  • 継続要因: 「近い性能をより安く出す」価格競争が前回に続き働いている
  • 新規要因: オープンウェイトの高性能モデルが寛容なライセンスで出回り、有料APIの代替になりつつある
  • 解消した要因: なし

本日のハイライト

GitHub agents-radarによると、Alibabaの Qwen チームが公開した「Qwen3.8-27B」が、Hugging Faceの週間トレンドで首位に立った。いいね数は約1万6700、ダウンロード数は約690万である。画像と文章を扱えるマルチモーダルモデルで、ライセンスはHugging FaceのリポジトリにApache 2.0のファイルがある。商用利用しやすい条件である。

同じ集計では、上位はいずれもオープンウェイトで、量子化版や用途別の再調整版が多数並んだ。オープンウェイトとは、学習済みの重みが公開され、手元で動かせるモデルのことである。ただし集計は第三者のまとめであり、性能値は確認できていない。

主要企業のリリース

Anthropicは9月28日にSonnet 5.5を公開した。MarkTechPostによると、価格は入力100万トークン2ドル・出力同10ドルで前のSonnet 5と同じである。コマンド操作を測るTerminal-Bench 4.0で70.6パーセントとされ、上位のOpus 5.5の66.4パーセントを上回った。TechCrunchは、より安く速い作業相手として紹介している。これらの数値はAnthropic側の発表に基づく。

新興AI・注目の新顔

Ant GroupのInclusionAIが9月30日に公開した「Ling-3.1-flash」は、総パラメータ5600億のうち1トークンあたり約250億が動く構成の言語モデルである。TechNodeによると、エージェント作業や検索、事務ソフト向けで、最大100万トークンの文脈を想定している。いまは2週間の無料試用で、文脈は25万6千トークンに制限されている。

orcarouterによると、重み・ライセンス・価格は未公表で、10月13日まで無料である。InclusionAIは試用後にオープンソース化する予定とするが、時期は示されていない。性能は一つも公表されておらず、第三者の検証もない。現時点ではAPI経由で試すしかない点に注意が要る。

AI開発手法

新しい開発手法の話題なし。

AIを使った新サービス

llm-statsによると、音楽生成のSunoが、話し声に合う背景音楽を付けた音声を作る「Speech」機能を加えた。詳細な提供条件は確認できていない。

トレンドのAI活用法

特筆すべきトレンドなし。

LLM性能比較・得意分野

Sonnet 5.5はTerminal-Bench 4.0で70.6パーセント、Opus 5.5は66.4パーセントとされる(MarkTechPost)。コマンド操作という限られた条件での結果であり、評価条件の詳細は確認できていない。GPT-6.1 Solとの同一条件での比較情報は見つかっていない。

研究・技術

新しい論文や手法で、公開先まで確認できた話題はなかった。