前回からの変化

変わったこと(変化・新規)

  • 前回2日連続で確認できなかったフェデックスの決算(2027会計年度第1四半期)について、9月17日引け後の発表内容が新たに確認できた。EPSは3.83ドルで市場予想3.71ドルを上回り、売上高も222.0億ドルと予想217.4億ドルを上回った。通期(2026会計年度)のEPS見通しは17.20〜19.00ドル(コンセンサス18.29ドル)、売上高見通しは914億〜932億ドル(コンセンサス891億ドル)といずれもコンセンサスを上回る水準に引き上げられ、前回までの「未確認」状態が好材料の形で解消した(新規、MarketBeat)。
  • Fear & Greedインデックスが29(「恐怖」ゾーン)まで低下していることが新たに確認できた。前回まで参照していたVIX(14.88、低水準)とは対照的に、より広範な指標を組み合わせたセンチメントは警戒色を強めていることが判明した(新規、feargreedmeter.com)。
  • CNBCは来週(9/21〜25)の株式相場見通しについて「もみ合いで、やや弱気(choppy, moderately bearish)」と評した。ダウ・ラッセル2000・イコールウェイトS&P500がいずれも短期的な下降トレンドにある一方、時価総額加重のS&P500・ナスダック総合は主要な支持線の上を維持しているとの技術的な分析を新たに示した(新規、CNBC)。
  • 弱気派の新たな声として、バンク・オブ・アメリカのサビタ・サブラマニアン氏がS&P500の2026年目標を7,100ドルから7,400ドルへ引き上げつつも、現在の水準からは3%程度の下落を示唆する水準にとどめ、季節的な弱含み期に入っていることや、年初来の5%調整が1回にとどまり(例年は3回程度)「調整が起きて然るべき」との見方を新たに示した。インタラクティブ・ブローカーズのスティーブ・ソスニック氏も年末目標6,500ドル(現水準から3割弱の下落)という、ウォール街のコンセンサスに比べ際立って慎重な見方を示した(新規、The Globe and Mail、Seeking Alpha)。
  • Seeking Alphaのシナリオ分析では、強気45%・中立35%・弱気20%との配分が示され、ゴールドマン・サックスの年末目標7,600ドルが「希望的観測ではなく基本シナリオ」と位置づけられていることが新たに確認できた(新規、Seeking Alpha)。
  • 来週の決算カレンダーとして、9/22(火)にソー・インダストリーズ、オートゾーン、KBホーム、9/23(水)にペイチェックス、シンタス、ゼネラル・ミルズ、9/24(木)にコストコ・ホールセール、ダーデン・レストランツの発表が予定されていることが新たに判明した(新規、CNBC)。

昨日と同じこと(継続)

  • 3指数(S&P500・ナスダック100・NYダウ)は9/18(金)終値のまま、週末(9/19・9/20)は変動していない。
  • FRBの年内追加利上げ観測(ドットプロット)を巡る構図は前回に続き変わっていない(詳細はratesカテゴリ参照)。
  • ゴールドマン・サックス陣営の「堅調な企業業績を根拠に強気相場は続く」という見方は前回に続き市場の中心的な見方の一つであり続けている。

要因の連続性

  • 継続要因: FRBの年内追加利上げ観測、堅調な企業業績・バランスシートを根拠とする強気派の見方、9月末の季節的な弱含み傾向への警戒。
  • 新規要因: フェデックス決算の上振れ(通期見通し引き上げ)、Fear & Greedインデックスの悪化(29・恐怖)、9月24日の米中首脳会談への関心の高まり。
  • 解消した要因: 前回まで2日連続で「未確認」だったフェデックス決算の不透明感は、好材料の形で解消した。

1. 市況サマリー

指数 終値(9/18終値を保持) 前回比 騰落率
S&P500 7,650.50ドル 変動なし 0.00%
ナスダック100 29,644.17ドル 変動なし 0.00%
NYダウ 51,682.64ドル 変動なし 0.00%

(取得時点: 2026-09-18(金)米国市場引け値のまま。9/19(土)・9/20(日)は休場のため変動なし。取引再開は現地時間9/21(月)。出典: TheStreet)

2. 指数別動向

S&P500

7,650.50ドルのまま変動なし。CNBCの分析では、時価総額加重のS&P500は主要な支持線の上を維持しているとされる一方、イコールウェイト(均等加重)版のS&P500は短期的な下降トレンドにあり、値がさの大型株に支えられた相場であることが示唆されている(CNBC)。

ナスダック100

29,644.17ドルのまま変動なし。9/18は半導体株を中心とするテック株の反発でナスダック総合が大きく上昇しており(前日終値からの反発幅+1.7%程度)、ナスダック100についても同様に堅調な地合いが週末に持ち越されている(Yahoo Finance)。

NYダウ

51,682.64ドルのまま変動なし。CNBCの技術分析では、ダウはラッセル2000・イコールウェイトS&P500とともに短期的な下降トレンドにあるとされ、来週も相対的な弱さが意識されやすい(CNBC)。

3. 強気派 vs 弱気派

強気派(ブル)

  • ゴールドマン・サックス: 年末目標7,600ドルを据え置いており、Seeking Alphaの分析ではこれを「希望的観測ではなく基本シナリオ」と位置づけている。強気・中立・弱気のシナリオ配分は45%・35%・20%とされ、強気シナリオが最も高い比率を占めている(Seeking Alpha)。

弱気派(ベア)

  • サビタ・サブラマニアン氏(バンク・オブ・アメリカ、株式・クオンツ担当ストラテジスト): 2026年目標を7,100ドルから7,400ドルへ引き上げたものの、現水準からはなお3%程度の下落を示唆する水準にとどめた。季節的に弱い時期に入っていることに加え、年初来の5%調整が1回にとどまっている(例年は3回程度)ことを挙げ、「調整が起きて然るべき」との見方を示した(新規、The Globe and Mail)。
  • スティーブ・ソスニック氏(インタラクティブ・ブローカーズ、チーフストラテジスト): 年末目標を6,500ドルとし、現水準から3割弱の下落を見込む、ウォール街のコンセンサスに比べ際立って慎重な見方を示した(新規、Seeking Alpha)。

4. 経済ニュース

経済指標

週末のため新規の経済指標発表はなかった。来週はCNBCによると、9/23(水)にS&P Globalの製造業・サービス業PMI速報値、9/24(木)に経常収支・新規失業保険申請件数・新築住宅販売件数、9/25(金)に耐久財受注速報値・ミシガン大学消費者信頼感指数確報が予定されている(CNBC)。

政策

来週9/24(木)にトランプ大統領と習近平国家主席の首脳会談が予定されており、CNBCは「相場にとって重要な局面になり得る」と位置づけている。事前協議として、ベッセント財務長官と中国の何立峰副首相らがニューヨークでAI・レアアース・関税休戦の延長などを話し合う見通しで、詳細はchina_stockカテゴリで扱う(Bloomberg、CNBC)。

注目される個別銘柄・決算

  • フェデックス: 9/17引け後発表の決算でEPS3.83ドル(予想3.71ドル)、売上高222.0億ドル(予想217.4億ドル)といずれも市場予想を上回った。通期(2026会計年度)のEPS見通しは17.20〜19.00ドル(コンセンサス18.29ドル)、売上高見通しは914億〜932億ドル(コンセンサス891億ドル)へ引き上げられた(新規・解消、MarketBeat、詳細はearningsカテゴリ参照)。
  • 来週は9/22コストコ系小売(ソー・インダストリーズ、オートゾーン、KBホーム)、9/23ペイチェックス・シンタス・ゼネラル・ミルズ、9/24コストコ・ホールセール、ダーデン・レストランツの決算が予定されている(CNBC)。

5. 金利・為替が株に効いた分

米長期金利(10年債利回り)は週末も5%近辺の高止まりが続いている(詳細はratesカテゴリ参照)。原油(WTI)がサウジアラビアのパイプライン復旧見通しを受けて100ドル近辺まで3営業日続落しインフレ懸念が和らいだことは、9/18のテック株反発の一因とされる(詳細はcommodityカテゴリ参照)。ドルインデックスは週間+1.1%と底堅く推移しており、多国籍企業の海外収益の目減りリスクとして意識される地合いが続いている。

6. テクニカル分析

S&P500

CNBCの分析では、時価総額加重のS&P500は主要な支持線を維持しているとされる一方、イコールウェイト版は短期下降トレンドにあり、相場の強さが一部の大型株に偏っていることが示唆される(CNBC)。

ナスダック100

半導体株を中心とした反発基調が週末に持ち越され、高値圏でのもみ合いが続いている。

NYダウ

ラッセル2000・イコールウェイトS&P500とともに短期的な下降トレンドにあるとされ、来週も出遅れ感が意識されやすい(CNBC)。

センチメント指標(補助)

VIX(恐怖指数)は9/18終値の14.88のまま変動なし(前回参照)。一方、より広範な指標を組み合わせたFear & Greedインデックスは29(「恐怖」ゾーン)まで低下していることが新たに確認でき、ボラティリティの低さと投資家心理の弱さが併存する、やや神経質な地合いがうかがえる(feargreedmeter.com)。

7. 今夜の注目イベント

米国市場は現地時間9/21(月)から取引を再開する。週の最大の焦点は9/24(木)のトランプ・習近平会談で、事前協議としてベッセント財務長官と中国の何立峰副首相らがニューヨークで通商・AI・レアアースを話し合う見通し(詳細はchina_stockカテゴリ参照)。このほか9/22コストコ系決算、9/23 PMI速報値、9/25ミシガン大学消費者信頼感指数確報が予定されている。日本市場はシルバーウィーク入りのため、9/21(月)は東京市場が休場となる(詳細はrates・japan_stockカテゴリ参照)。