前回からの変化

変わったこと(変化・新規)

  • 指数の明暗が入れ替わった。前回(9/17)はS&P500・ナスダック100・NYダウの3指数がそろって上昇したが、本日(9/18)はダウが95.40ドル安(0.18%安)の51,682.64ドルへ反落する一方、S&P500は0.17%高の7,650.50ドル、ナスダック100は188.37ポイント高(0.67%高)の29,644.17ポイントとなり、上昇したのは2指数にとどまった(新規、Yahoo Finance、Investing.com)。
  • VIX(恐怖指数)は14.88(前日比-3.63%)まで低下し、前回(9/17、15.44)からさらに警戒感が和らいだことが新たに判明した(新規、Yahoo Finance)。
  • ミシガン大学消費者信頼感指数(9月確報)が47.80となり、前月の51.70から悪化したことが新たに判明した。年先の期待インフレ率は前月4.0%から4.6%へ上昇し、6月以来の高さとなった。所得がインフレを上回って伸びると答えた消費者の割合はわずか8%(2024年12月時点は18%)にとどまり、消費者心理の弱さが数字で裏付けられた(新規、Trading Economics)。
  • 弱気派の新たな声として、資産運用会社Certuityの最高投資責任者(CIO)スコット・ウェルチ氏が、今回の利上げは「一回限りでは終わらない」と述べ、10月か年末選挙後かのタイミングで年内あと1回、2027年にもさらに1〜2回の利上げが続くとの見方を新たに示した。同氏は米長期金利への上昇圧力と、原油価格が当面高止まりするとの見通しも併せて示した(新規、CNBC)。
  • フェデックスの決算(9/17引け後発表予定だった2027会計年度第1四半期)について、本レポート作成時点でも一次情報で確認できる結果をなお確認できなかった。前回に続き2日連続で確認できておらず、次回以降フォローする(継続・未確定、Pomegra)。

昨日と同じこと(継続)

  • ゴールドマン・サックスのベン・スナイダー氏、JPモルガンのミスラフ・マテイカ氏らが唱える「利上げ局面でも堅調な企業業績・バランスシートを背景に強気相場は続く」との見方は、前回に続き市場のコンセンサスに近い位置づけを保っている(継続、Yahoo Finance UK)。
  • FRBが年内さらに1回の追加利上げを示唆しているという構図自体は前回から変わっていない(詳細はratesカテゴリ参照)。
  • 原油安・米長期金利の一服が株式相場の支えになるという構図は、前回に続き本日も継続した。

要因の連続性

  • 継続要因: FRBの年内追加利上げ観測、堅調な企業業績・バランスシートを根拠とする強気派の見方。
  • 新規要因: 消費者信頼感の悪化とインフレ期待の上昇、VIXのさらなる低下(警戒後退)、Certuityのスコット・ウェルチ氏による複数回の追加利上げ見通し(弱気材料の具体化)。
  • 解消した要因: 前回みられた3指数そろっての反発基調は、ダウの反落により本日は途切れた(完全な悪化ではなく指数間のばらつきの範囲)。

1. 市況サマリー

指数 終値(9/18) 前日比 騰落率
S&P500 7,650.50ドル +13ドル程度 +0.17%
ナスダック100 29,644.17ドル +188.37ドル +0.67%
NYダウ 51,682.64ドル -95.40ドル -0.18%

取得時点: 2026-09-18(金)米国市場引け値。FRBの利上げ(9/16)後の値動きが一巡し、原油安と長期金利の一服を受けてS&P500・ナスダック100は上昇した一方、ダウは軟調に推移した(Yahoo Finance)。

2. 指数別動向

S&P500

7,650.50ドル(+0.17%)で取引を終え、前日の反発基調を維持した。原油安と長期金利の一服が投資家心理を下支えした(TheStreet)。

ナスダック100

29,644.17ポイント(+0.67%)まで上昇し、3指数の中で最も強い上昇率となった。半導体を中心にハイテク株への買いが続き、AIインフラ投資への期待が引き続き相場を支えている(Investing.com)。

NYダウ

51,682.64ドル(-0.18%)で反落した。ダウ構成銘柄には金融・資本財など金利敏感株が多く、米長期金利の高止まりが相対的な重荷になったとみられる(Yahoo Finance)。

3. 強気派 vs 弱気派

強気派(ブル)

  • ゴールドマン・サックス(ベン・スナイダー氏、チーフ米国株ストラテジスト): 「FRBが利上げを始めると株式は苦戦しがちだが、強気相場は続くとみている」との見方を維持。市場はすでに向こう1年で3回超の追加利上げを織り込んでおり、企業収益とバランスシートは堅調だと指摘している(継続、Yahoo Finance UK)。
  • JPモルガン(ミスラフ・マテイカ氏率いるチーム): 「FRBの利上げが緩やかで、インフレが制御不能にならない限り、堅調な企業業績の裏付けがあれば株式市場はこれを乗り切れる」との見方を示している(既報、同上)。

弱気派(ベア)

  • Certuity(スコット・ウェルチ氏、最高投資責任者): 今回の利上げは「一回限りでは終わらない」とし、10月か年末選挙後かのタイミングで年内あと1回、2027年にもさらに1〜2回の利上げが続くとの見方を新たに示した。米長期金利への上昇圧力と原油高の長期化も株式の重荷になるとみている(新規、CNBC)。
  • 過去の利上げサイクルでは「初回利上げ後平均14%の下落」が生じてきたとする歴史的データも紹介されており、慎重な見方の根拠として引き続き参照されている(既報、The Motley Fool)。

4. 経済ニュース

経済指標

ミシガン大学消費者信頼感指数(9月確報)は47.80となり、前月の51.70から悪化した。年先の期待インフレ率は前月4.0%から4.6%へ上昇し6月以来の高さとなったほか、所得がインフレを上回って伸びると答えた消費者の割合はわずか8%(2024年12月時点18%)にとどまった。ガソリン価格の再上昇と通商摩擦への警戒が、消費者心理の重荷になっているとみられる(Trading Economics)。

政策

FOMCの結果(9/16、0.25%利上げ)を受けた市場の消化は続いており、本日はドットプロットに沿った追加利上げ観測が引き続き主要な論点となっている(詳細はratesカテゴリ参照)。

注目される個別銘柄・決算

  • フェデックス: 9/17引け後に発表予定だった2027会計年度第1四半期決算について、本レポート作成時点でも一次情報での確認ができなかった(継続・未確定、Pomegra、詳細はearningsカテゴリ参照)。

5. 金利・為替が株に効いた分

米長期金利(10年債利回り)は週半ばに一時5.01%まで上昇したのち、木曜にいったん低下し、金曜(9/18)には5.004%まで再び上昇して5%台を回復した(詳細はratesカテゴリ参照)。金利の高止まりはダウ構成銘柄に多い金融・資本財株にとって相対的な重荷となった一方、原油価格の下落がインフレ懸念を和らげ、ナスダック100を中心とするグロース株・半導体株への資金流入を支えた。ドル円は日銀利上げ後にむしろ円安に振れており(詳細はratesカテゴリ参照)、円建て収益の多い米国多国籍企業への影響は限定的とみられる。

6. テクニカル分析

S&P500

アナリストの分析では、7,600〜7,700ドル台が当面の重要な支持・レジスタンス帯とされ、7,630ドルを下回ると下値模索のリスクが意識される一方、7,838ドル(直近の史上最高値圏)を上抜ければ8,000〜8,200ドルの節目が視野に入るとされる。本日終値の7,650.50ドルはこのレンジの中でも下寄りの水準にとどまっている。

ナスダック100

半導体株を中心に買いが優勢となり、3指数の中で最も強い上昇率となった。AIインフラ投資への期待を背景にした資金流入が続いており、高値圏でのもみ合いが続いている。

NYダウ

金融・資本財株の重さから3指数の中で唯一反落し、上値の重さが目立った。

センチメント指標(補助)

VIX(恐怖指数)は14.88で取引を終え、前回(9/17、15.44)から0.56ポイント低下し、警戒感がさらに和らいだ(Yahoo Finance)。

7. 今夜の注目イベント

米国市場は週末に入り休場となる。週明け9/21(月)には、シカゴ連銀のグールズビー総裁の発言やシカゴ連銀全米活動指数の発表が予定されている。フェデックスの決算内容については、本レポート作成時点で確認できていないため、確認が取れ次第フォローする。なお、米財務長官ベッセント氏と中国の何立峰副首相による通商協議が週末に予定されており(詳細はchina_stockカテゴリ参照)、9月24日の米中首脳会談を控えたリスク心理への影響が注目される。