前回からの変化
変わったこと(変化・新規)
- 週明け(現地時間9/21)の米株先物は、エヌビディア・アマゾン・アルファベットなどの上昇を支えに買われ、成長株・AI関連はリスクオン志向が強い一方、原油は急落し米10年債利回りは上昇、ディフェンシブセクターや一部大型株には重荷となる「まだら模様」の展開が新たに確認できた(新規、Sunday Guardian Live)。
- 弱気派の新たな声として、大手強気派として知られたエド・ヤルデニ氏(ヤルデニ・リサーチ)が2026年末のS&P500目標を8,400から7,900へ引き下げたことが新たに判明した。継続するイラン紛争や11月3日の米中間選挙を控えた不透明感、米10年債利回りが5%を上回ったことによる金利上昇リスクを根拠として挙げている(新規、Bloomberg)。
- 強気派の新たな声として、HSBCが2026年末のS&P500目標を7,650から8,100へ引き上げたことが新たに判明した。想定を上回る企業業績を根拠としている(新規、Yahoo Finance)。
- 今週の決算カレンダーの詳細が新たに判明した。9/22(火)オートゾーン・KBホーム、9/23(水)クラッカー・バレル・ゼネラル・ミルズ・ペイチェックス、9/24(木)コストコ・ホールセール(予想EPS6.53ドル、前年同期比+11.2%、予想売上高949億ドル、同+10.1%)・ブラックベリー(新規、Kiplinger)。
- EquityClockの分析では、S&P500は7,620の支持線を上回って推移しており、50日移動平均線(およそ7,616)を上に維持している一方、100日移動平均線(7,520)との位置関係や、直近の「安値・高値がともに切り下がる」超短期の下降トレンドが意識されていることが新たに確認できた。プット・コール・レシオは0.81と強気寄りのセンチメントを示している(新規、EquityClock)。
昨日と同じこと(継続)
- 9月24日のトランプ大統領・習近平国家主席の首脳会談が週の最大の焦点である構図は前回から変わっていない。事前協議として9/20にベッセント財務長官と何立峰副首相がニューヨークで会談し、AI・貿易・重要鉱物について論点整理をした(詳細は
rates・china_stockカテゴリ参照)。 - フェデックスの決算上振れ(通期見通し引き上げ)を受けた業績期待は前回から続く好材料として意識されている。
- 2026年2月28日に開戦したイラン紛争と、それに伴うガソリン価格上昇・11月3日の米中間選挙への影響という不確実性は、相場のリスク要因として前回から変わらず存在している(Al Jazeera)。
要因の連続性
- 継続要因: 9月24日の米中首脳会談への期待、フェデックス決算を起点とした企業業績への信頼感、季節的な弱含み期(9月)への警戒。
- 新規要因: 原油急落・米長期金利上昇という「まだら模様」の地合い、ヤルデニ氏の目標引き下げ(イラン紛争・中間選挙・金利上昇を根拠)とHSBCの目標引き上げ(業績を根拠)という強気・弱気双方の見直し。
- 解消した要因: 特になし。
1. 市況サマリー
| 指数 | 終値(9/18終値) | 前回比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| S&P500 | 7,650.50ドル | 週末休場、変動なし | +0.17%(9/18) |
| ナスダック100 | 29,644.17ドル | 週末休場、変動なし | 反発基調(9/18) |
| NYダウ | 51,682.64ドル | 週末休場、変動なし | -0.18%(9/18) |
(取得時点: 9/18(金)引け値が直近の確定値。米国市場は現地時間9/21(月)に取引を再開するため、本レポート時点では週明け寄り付き前の情報に基づく。出典: Sunday Guardian Live)
2. 指数別動向
S&P500
9/18終値7,650.50ドル(+0.17%)を維持。週明け先物はエヌビディア・アマゾン・アルファベットなど大型グロース株の上昇を支えに買われている。EquityClockの分析では7,620の支持線を上回って推移し、50日移動平均線(およそ7,616)の上を維持している(EquityClock)。
ナスダック100
9/18終値29,644.17ドルを維持。週明け先物はビットコイン・イーサリアムの上昇とも歩調を合わせ、AI関連の「リスクオン」志向が強いとされる(Sunday Guardian Live)。
NYダウ
9/18終値51,682.64ドル(-0.18%)を維持。ディフェンシブセクターや一部の大型株が原油急落・長期金利上昇の影響を受けやすく、相対的な重荷が意識されている。
3. 強気派 vs 弱気派
強気派(ブル)
- HSBC: 2026年末のS&P500目標を7,650から8,100へ引き上げた。想定を上回る企業業績を根拠としている(新規、Yahoo Finance)。
- ゴールドマン・サックス: 年末目標7,600ドルを据え置いており(前回report参照)、堅調な企業業績を根拠とした強気姿勢が続いている。
弱気派(ベア)
- エド・ヤルデニ氏(ヤルデニ・リサーチ): 2026年末のS&P500目標を8,400から7,900へ引き下げた。継続するイラン紛争、11月3日の米中間選挙を控えた不透明感、米10年債利回りが5%を上回ったことを根拠に挙げている。なお2027年半ばには8,400、10年後には10,000という長期の強気見通し自体は維持している(新規、Bloomberg)。
- スティーブ・ソスニック氏(インタラクティブ・ブローカーズ): 年末目標6,500ドルという、ウォール街のコンセンサスに比べ際立って慎重な見方を前回に続き維持している。
4. 経済ニュース
経済指標
今週は9/23(水)にS&P Globalの製造業・サービス業PMI速報値、9/24(木)に経常収支・新規失業保険申請件数・新築住宅販売件数、9/25(金)に耐久財受注速報値・ミシガン大学消費者信頼感指数確報が予定されている(前回report参照)。
政策
9月24日にワシントンで予定されるトランプ大統領・習近平国家主席の首脳会談が今週最大の焦点。事前協議として9/20、ベッセント財務長官と何立峰副首相らがニューヨークのJPモルガン・チェース本社で会談し、AI安全性・貿易・重要鉱物について論点整理をした(詳細はrates・china_stockカテゴリ参照、Yahoo!ニュース)。また2026年2月28日開戦のイラン紛争は、ガソリン価格上昇を通じた物価への影響に加え、11月3日の米中間選挙を控えた政治リスクとして市場心理に影響し続けている(Al Jazeera)。
注目される個別銘柄・決算
- コストコ・ホールセール: 9/24(木)引け後に決算発表予定。市場予想はEPS6.53ドル(前年同期比+11.2%)、売上高949億ドル(同+10.1%)(Kiplinger)。
- エヌビディア・アマゾン・アルファベット: 週明け先物の上昇をけん引しており、AI関連の設備投資動向が引き続き相場の中心テーマとなっている。
- 9/22(火)オートゾーン・KBホーム、9/23(水)クラッカー・バレル・ゼネラル・ミルズ・ペイチェックス、9/24(木)ブラックベリーの決算も予定されている(詳細は
earningsカテゴリ参照)。
5. 金利・為替が株に効いた分
米長期金利(10年債利回り)は週明けにかけて上昇しており、ディフェンシブ株や高配当株に重荷となる一方、グロース株は相対的に底堅い動きを見せている(詳細はratesカテゴリ参照)。原油相場の急落はインフレ懸念の後退を通じてグロース株の支援材料となった可能性がある(詳細はcommodityカテゴリ参照)。ドル指数は底堅い推移が続いており、多国籍企業の海外収益への影響が引き続き意識される。
6. テクニカル分析
S&P500
EquityClockの分析では、S&P500は7,620の支持線を上回って推移し、50日移動平均線(およそ7,616)を上回る一方、100日移動平均線(7,520)との間で「安値・高値がともに切り下がる」超短期の下降パターンが観察されており、近く反転する可能性が指摘されている。プット・コール・レシオは0.81とやや強気寄りのセンチメントを示す(EquityClock)。
ナスダック100
エヌビディアなどAI関連大型株の上昇に支えられ、高値圏でのもみ合いが続いている。
NYダウ
前回に続きラッセル2000・イコールウェイトS&P500とともに短期的な下降トレンドにあるとされ、相対的な弱さが意識されやすい地合いが継続している。
センチメント指標(補助)
EquityClockはプット・コール・レシオを0.81(強気寄り)としている。もっとも季節的には9月後半から10月にかけてが年間で最もボラティリティが高まりやすい時期とされ、警戒感も併存する(EquityClock)。
7. 今夜の注目イベント
米国市場は現地時間9/21(月)に取引を再開する。週の最大の焦点は9/24(木)のトランプ・習近平会談(詳細はchina_stockカテゴリ参照)。このほか9/22オートゾーン・KBホーム、9/23 PMI速報値・クラッカー・バレル等決算、9/24コストコ決算・経常収支・新規失業保険申請件数、9/25耐久財受注・ミシガン大学消費者信頼感確報が予定されている。日本市場はシルバーウィーク継続のため東京市場は休場(詳細はrates・japan_stockカテゴリ参照)。

