前回からの変化

変わったこと(変化・新規)

  • 銅がロンドン市場の3か月物で前日比1.82%高の1トン14,491.50ドルまで上昇したことが新たに判明した。上海金属市場(Shanghai Metals Market)は、中国の現物需要が回復し、洋山銅輸入プレミアムが4年近くぶりの高値を付けたと報じている。COMEX高品位銅も6.63ドル/lb近辺(前回既報の4営業日続伸から変わらず)で、ロンドン・COMEXの両市場で上昇基調が確認できた(新規、Rio Times)。
  • チリの国営銅大手コデルコの7月生産量が前年同期比5%減の11万2,800トンにとどまったことが新たに判明した。チリ最大手の減産傾向が銅の供給不安・価格上昇の一因として新たに具体化した(新規、同上)。
  • 欧州天然ガスが金曜(9/18)に反発し、3営業日続落から一転して1メガワット時79ユーロとなったことが新たに判明した。地下貯蔵施設の充填率はおよそ68%にとどまり、EUが目標とする12月までの80%を大きく下回っている。夏の記録的な熱波と、米・イラン戦争によるペルシャ湾岸からのLNG供給減少が、冬を前にした在庫不足の背景として新たに詳しく判明した(新規、Trading Economics)。
  • 金は週央のFOMC後に一時4,360ドル近辺まで上昇する場面があり、実質金利の低下がタカ派的な利上げの影響を和らげたとの分析が示された。銀は週末にかけて一時67ドル台まで上昇する場面があったことも新たに判明した(新規、USAGOLD)。
  • 来週(9/21週)の金相場について、支持線4,202.40ドル・レジスタンス4,509.74ドルが目安とされ、テクニカル指標は総じて強気とする分析が新たに示された。主要行の目標株価はゴールドマン・サックス4,900ドル、JPモルガン4,500ドル(第4四半期)、バンク・オブ・アメリカ4,360ドル、HSBC4,560ドル(平均)とされる(新規、goldsilver.com)。

昨日と同じこと(継続)

  • 原油(WTI100.04ドル、ブレント102.41ドル)は9/18終値のまま、週末は取引がなく変動していない。サウジアラビアの東西パイプラインは、半分の輸送能力を数日内に、全面復旧を6週間程度で見込む計画のまま、新たな進捗の確認情報はなかった。
  • 金(4,384.78ドル)・銀(66.08ドル)も9/18終値のまま週末は取引がない。
  • FRBの年内追加利上げ観測が金・銀の重しになるという構図、銅のAIデータセンター需要を根拠にした構造的な供給不足論はいずれも継続している。

要因の連続性

  • 継続要因: FRBの年内追加利上げ観測、サウジのパイプライン復旧見通し、銅のAIデータセンター需要による構造的供給不足論。
  • 新規要因: 中国の現物需要回復による洋山銅輸入プレミアムの上昇、チリ・コデルコの減産、欧州天然ガス在庫不足(充填率68%)による冬場の供給不安。
  • 解消した要因: 特になし(週末休場のため、前回挙げた要因はいずれも継続中)。

1. 価格サマリー(2026年9月18日(金)終値を保持)

商品 価格(目安) 変化 限月・指標
金 4,384.78ドル 変動なし(週末休場) スポット目安
銀 66.08 USD/oz 変動なし(週末休場) 直近限月
WTI原油 100.04ドル 変動なし(週末休場) NYMEX期近
ブレント原油 102.41ドル 変動なし(週末休場) ICE期近
銅(ロンドン3か月物) 14,491.50 USD/トン 前日比+1.82% LME
天然ガス(欧州) 79 EUR/MWh 反発(3営業日続落から) TTF

原油・貴金属はいずれも週末で休場のため9/18終値を維持する一方、24時間動く銅・天然ガスの国際指標には新たな値動きが見られた(Rio Times、Trading Economics)。

2. 商品別動向

金・銀

金は4,384.78ドル、銀は66.08ドルのまま週末は変動していない。週央のFOMC後には金が一時4,360ドル近辺まで上昇する場面、銀が週末にかけて一時67ドル台まで上昇する場面があったとされ、実質金利の低下がタカ派的な利上げの影響を和らげたとの分析が示されている(USAGOLD)。来週については支持線4,202.40ドル・レジスタンス4,509.74ドルが目安とされ、主要行の目標株価はゴールドマン・サックス4,900ドル、JPモルガン4,500ドル(第4四半期)などとされる(goldsilver.com)。

原油

WTI100.04ドル、ブレント102.41ドルのまま週末は変動していない。サウジアラビアの東西パイプラインについて、半分の輸送能力を数日内に、全面復旧を6週間程度で見込む計画に新たな進捗の確認情報はなかった(Bloomberg)。

銅

ロンドン市場の3か月物は前日比1.82%高の1トン14,491.50ドルまで上昇した。上海金属市場は、中国の現物需要回復と洋山銅輸入プレミアムの4年ぶり高値を上昇の背景として報じている。供給面では、チリの国営銅大手コデルコの7月生産量が前年同期比5%減の11万2,800トンにとどまり、最大手の減産傾向が続いている。COMEX高品位銅も6.63ドル/lb近辺で推移し、週間では2.68%の上昇となった(Rio Times)。

天然ガス・農産物

米国天然ガス(Henry Hub)は2.85〜2.90ドル/MMBtuで小動き。欧州天然ガス(TTF)は金曜に反発し1メガワット時79ユーロとなり、地下貯蔵施設の充填率がおよそ68%(EU目標の80%を下回る)にとどまるなか、冬場に向けた供給不安が意識されている(Trading Economics、Trading Economics)。農産物については、週末にかけて確度の高い新規材料を確認できなかった。

3. 急変動の特集(続報): 原油・天然ガス

特集は前回に続き「原油」に加え、欧州天然ガスの在庫不足も新たに取り上げる。

何が起きたか: 原油はサウジのパイプライン復旧見通しを受けて週半ばに3営業日続落し、100ドル近辺で高止まりしている。一方、欧州天然ガスは地下貯蔵の充填率がおよそ68%と、EU目標の80%(12月まで)を下回る水準にとどまっている(Trading Economics)。

なぜ動いたか: 原油はサウジの東西パイプライン復旧見通し(数日内に半分、6週間程度で全面)が下落要因となった。欧州天然ガスは、記録的な夏の熱波による冷房需要の高まりと、米・イラン戦争によるペルシャ湾岸からのLNG供給減少が、在庫積み増しを妨げたことが要因とされる。

生活・産業への波及: 原油安はガソリン・輸送コストの低下を通じてインフレ観測の後退につながる一方、欧州の天然ガス在庫不足は冬場の暖房費・電力コストの上昇リスクとして意識される。

4. 強気派 vs 弱気派

原油

  • 弱気(下落方向): サウジのパイプライン復旧見通しが供給不安の後退につながっている(継続)。
  • 強気(下支え): パイプラインの全面復旧(6週間程度)までは供給不安が完全には払拭されないとの見方が残る(継続)。

金・銀

  • 強気: goldsilver.comは来週のテクニカル指標を総じて強気とし、ゴールドマン・サックスが目標株価4,900ドルを掲げるなど、主要行が高めの目標を示している(新規、goldsilver.com)。
  • 弱気: バンク・オブ・アメリカの目標株価4,360ドルは現水準に近く、上値の重さを見込む慎重な見方も併存している(新規、同上)。

銅

  • 強気: 中国の現物需要回復(洋山プレミアム4年ぶり高値)とチリ・コデルコの減産が、AIデータセンター需要の構造論に加わる形で上昇を支えている(新規、Rio Times)。
  • 弱気: 関税方針を巡る不透明感は残っており、上値では戻り売りが出やすいとの指摘が引き続きある(継続)。

5. 地政学・物価関連ニュース

サウジアラビアの東西パイプラインについて、半分の輸送能力を数日内に、全面復旧を6週間程度で見込む計画に新たな進捗はなかった。欧州では、米・イラン戦争によるLNG供給減少と記録的な夏の熱波が重なり、天然ガス在庫の充填率がEU目標を下回る水準にとどまっており、冬場の暖房費・電力コスト上昇リスクとして意識される(Trading Economics)。物価面では、原油の高止まりと欧州天然ガス高が、地域によって異なるインフレ圧力を生んでいる。

6. テクニカル分析

金: 4,384.78ドルで週末に取引なし。来週の支持線は4,202.40ドル、レジスタンスは4,509.74ドルとされ、テクニカル指標は総じて強気と分析されている(goldsilver.com)。

銀: 66.08ドルで週末に取引なし。週央には一時67ドル台まで上昇する場面もあり、上放れの余地が意識されている(USAGOLD)。

WTI原油: 100.04ドルで週末に取引なし。前回示したレンジ(95.73〜109.71ドル)の中では下寄りの水準にある。

銅: ロンドン3か月物が14,491.50ドル/トンまで上昇し、週間で2.68%高となった。中国の実需回復を背景に上昇基調が強まっている(Rio Times)。

天然ガス: 欧州(TTF)は79ユーロ/MWhへ反発。米国(Henry Hub)は2.85〜2.90ドル/MMBtuで小動きが続く。