前回からの変化
変わったこと(変化・新規)
- レナーの決算内容の弱さ(前回既報、調整後EPS1.23ドルが市場予想1.29ドルを下回り、通期ガイダンスを引き下げ)を受け、複数の証券会社が目標株価を相次いで引き下げていたことが新たに判明した。バンク・オブ・アメリカは9月14日付でアンダーパフォーム(弱気)を継続し目標株価を70ドルへ、ウェルズ・ファーゴは9月11日付で目標株価を85ドルから80ドルへ、トラスト・ファイナンシャルは9月16日付(決算発表当日)で目標株価を80ドルから75ドルへ、それぞれ引き下げていた。レナー株はこれらを受けて52週安値となる76.07ドルまで下落し、直近1年間で40.6%の下落となったことが新たに判明した(新規、Yahoo Finance、Daily Political)。
- レナーの今回の決算は3四半期連続の売上高予想未達となったことが新たに判明した。前回レポートでは単月の予想割れとして伝えたが、複数四半期にわたる継続的な需要減速であることが今回の一連の報道で明らかになった(新規、Yahoo Finance)。
- フェデックスの決算について、SEC EDGARでFedEx Corp(CIK: 0001048911)のForm 8-K提出履歴を確認したところ、最新の提出は9月14日付(Items 8.01・9.01)にとどまり、決算発表に伴う8-Kの新規提出は本レポート作成時点で確認できなかった。市場予想(アナリスト集計)は前回既報のとおり調整後EPS3.65ドル、売上高217億8000万ドルのままである(新規確認・なお未確定、SEC EDGAR、Pomegra)。
- レストランチェーンのCAVAが、取締役会が最大1億ドル規模の自社株買いプログラムを承認したと発表したことが新たに判明した(新規、Investrade)。
- 独フォルクスワーゲンが2026年通期の営業利益率見通しを、従来予想の4.0〜5.5%から最大1%程度へ大幅に引き下げたことが新たに判明した。ポルシェ関連の費用(115億ドル規模)、人員削減費用、中国市場の不振が要因とされている(新規、Investrade)。
昨日と同じこと(継続)
- ダーデン・レストランツの決算発表日は9月24日(2027会計年度第1四半期)のまま変更はない。市場予想は調整後EPS2.06〜2.08ドル、売上高およそ32.1億ドル。
- ゼネラル・ミルズの次回決算発表は9月23日(2027年度第1四半期)予定のまま変更はない。
- クローガーの通期ガイダンス(調整後EPS5.00〜5.20ドル)は、本日時点で新たな変更は確認できなかった。次回決算発表日も引き続き確度の高い日程を確認できていない。
- オラクル株については、9月17日に確認した150.59ドル(前日比5.19%高)から更新された確度の高い終値情報を本日は確認できなかった。OpenAIの1.2兆ドル評価額での資金調達協議は引き続き材料視されている(継続)。
要因の連続性
- 継続要因: 住宅ローン金利の高止まりと消費者信頼感の低下によるレナーなど住宅セクターへの需要減速圧力(詳細は
us_stockカテゴリのミシガン大学消費者信頼感指数も参照)。 - 新規要因: レナーに対する証券会社の目標株価引き下げの連鎖(BofA・ウェルズ・ファーゴ・トラスト)、フォルクスワーゲンの通期減益見通し(欧州自動車セクターへの波及材料)。
- 解消した要因: 特になし。
1. 本日のハイライト
米国市場は決算閑散期が続いており、本日は新規の大型決算発表そのものよりも、既発表決算への証券会社の反応が主なニュースとなった。
| 銘柄 | トピック | 内容 | 出典 |
|---|---|---|---|
| レナー(LEN) | 目標株価引き下げが連鎖 | BofA(70ドル)・ウェルズ・ファーゴ(80ドル)・トラスト(75ドル)が引き下げ、株価は52週安値76.07ドルを更新 | Yahoo Finance、Daily Political |
| フェデックス(FDX) | 決算はなお未確認 | SEC EDGARでも9/14以降の新規Form 8-K提出を確認できず | SEC EDGAR |
| CAVA | 自社株買い発表 | 取締役会が最大1億ドル規模の自社株買いプログラムを承認 | Investrade |
| フォルクスワーゲン | 通期減益見通し | 営業利益率見通しを4.0〜5.5%から最大1%程度へ引き下げ | Investrade |
2. 個別決算
レナー(LEN)への証券会社の反応
レナーの2026年度第3四半期決算(前回既報、調整後EPS1.23ドルが市場予想1.29ドルを下回り、総収益は3四半期連続で市場予想を下回った)を受け、複数の証券会社が目標株価を相次いで引き下げていたことが本日新たに判明した。ウェルズ・ファーゴは9月11日付で目標株価を85ドルから80ドル(イコールウェイト)へ、バンク・オブ・アメリカは9月14日付で目標株価を70ドル(アンダーパフォーム)へ、トラスト・ファイナンシャルは決算発表当日の9月16日付で目標株価を80ドルから75ドル(ホールド)へ、それぞれ引き下げた。これを受けてレナー株は52週安値となる76.07ドルまで下落し、直近1年間の下落率は40.6%に達した。ウォール街のコンセンサス格付けは「やや売り」で、住宅ローン金利の高止まりを背景とした需要減速への警戒が強まっている(Yahoo Finance、Daily Political、ad-hoc-news)。
フェデックス(FDX)は決算未確認が継続
前回・前々回に続き、フェデックスの2027会計年度第1四半期決算について一次情報での確認ができなかった。念のためSEC EDGARでFedEx Corp(CIK: 0001048911)のForm 8-K提出履歴を直接確認したが、最新の提出は9月14日付にとどまり、決算発表に伴う8-Kは本レポート作成時点でまだ提出されていないとみられる。市場予想は調整後EPS3.65ドル、売上高217億8000万ドル(前回既報)のまま変わっていない(SEC EDGAR)。
4. 業界トレンド
住宅セクターでは、レナーへの目標株価引き下げの連鎖が、住宅ローン金利の高止まりと消費者信頼感の低下(前回既報の8月住宅着工件数の弱さに加え、本日us_stockカテゴリで確認したミシガン大学消費者信頼感指数の悪化)を背景とした業界全体の需要減速シグナルとして受け止められている。海外に目を向けると、フォルクスワーゲンの通期営業利益率見通しの大幅な引き下げ(4.0〜5.5%→最大1%程度)は、ポルシェ関連費用・人員削減費用に加えて中国市場の不振を要因として挙げており、自動車セクターの構造的な逆風が欧州にも及んでいることを示している。FactSetの集計では、2026年第3四半期のS&P500企業の予想増益率は9月11日時点で28.7%(前年同期比)とされ、ポジティブなガイダンスを出した企業(72社)がネガティブな企業(42社)を上回っているが、実際に決算を発表した企業はまだ2社にとどまり、本格的な決算シーズンの到来は10月以降となる見通しである(FactSet)。
6. 次の注目決算
- フェデックス(FedEx, FDX): 9月17日(木)引け後に決算発表予定だったが、本レポート作成時点でSEC EDGARへの8-K提出も含め一次情報による確認ができていない。市場予想は調整後EPS3.65ドル、売上高217億8000万ドル(Pomegra)。次回レポートで確定結果をフォローする。
- ゼネラル・ミルズ(General Mills, GIS): 2027年度第1四半期決算を9月23日朝に発表予定(前回から変更なし)。
- ダーデン・レストランツ(Darden Restaurants, DRI): 9月24日(米会計年度2027年度第1四半期)に決算発表予定(前回から変更なし)。市場予想は調整後EPS2.06〜2.08ドル、売上高およそ32.1億ドル(Darden Investor Relations)。
- クローガー(Kroger, KR): 次回決算発表は本日時点でも確度の高い日程を確認できなかった。通期ガイダンス(調整後EPS5.00〜5.20ドル)は既報の下方修正後の水準から変更なし。

