前回からの変化

変わったこと(変化・新規)

  • 台風25号による行方不明者数が、前回(25日夜時点)の3人から4人へ増えた。NHKニュースが26日、「千葉・神奈川で12人死亡、4人行方不明」と伝えたが、新たに行方不明となった人物の詳細(場所・年代)は本レポート作成時点で確認できていない(NHKニュース)。
  • JR内房線は26日、これまで運転見合わせが続いていた木更津―安房鴨川間で運転を再開した。一方、被害の大きい姉ケ崎―木更津間は不通が続き、復旧には少なくとも3か月程度を要する見通しが示された。千葉―姉ケ崎間も朝夕は通常の3割程度の間引き運転にとどまっている(乗りものニュース)。
  • 久留里線(木更津―久留里間)は10月3日の運転再開を目指すとされたほか、成田線(佐原―銚子間)は10月4日、総武本線(榎戸―成東間)は約1か月程度を要する見通しが新たに示された。久留里―上総亀山間は復旧見込みが立っていない(乗りものニュース)。
  • 東京電力パワーグリッドは、台風25号による千葉県内の停電について「復旧の見通しが立たない」地域が多く、長期化する可能性があると説明した(Yahoo!ニュース)。
  • 新たに台風26号「スリゲ」が発達し、27日には「強い」勢力で沖縄地方へ接近する見通しとなった。沖縄では27日から非常に強い風が吹く見込みで、動きの遅さから影響が長引くおそれがある。その後は日本の南を北東へ進む予想が多く、本州への影響が及ぶかどうかは進路予想に幅がある(tenki.jp、ウェザーニュース)。

昨日と同じこと(継続)

  • 政府は台風25号による被害について、梅雨前線から続く一連の大雨とあわせて激甚災害(本激)に指定する方針を維持しており、正式な閣議決定に向けた手続きが引き続き進められている(日本経済新聞)。
  • 印旛沼・長門川周辺の堤防決壊箇所では、国土交通省による緊急復旧工事が引き続き行われている。
  • 千葉県内での行方不明者の捜索は、警察・消防・自衛隊により引き続き続けられている。

要因の連続性

  • 継続要因: 台風25号による記録的大雨で緩んだ地盤と、鉄道・電力インフラの被害範囲の広さが、引き続き復旧の遅れの主因となっている。
  • 新規要因: 台風26号の接近という新たな気象要因が加わり、沖縄への影響に加え、本州への波及可能性が新たな警戒材料となった。
  • 解消した要因: 該当なし(前回の警戒対象だった秋雨前線による大雨のピークは26日で過ぎ、27日は関東の天候はいくぶん落ち着く見通し)。

1. 被害サマリー

項目 千葉県・神奈川県(合計)
死者 12人
行方不明 4人(前回3人から増加)
JR内房線 木更津―安房鴨川間は26日運転再開、姉ケ崎―木更津間は不通(復旧に3か月程度)
停電 復旧見通し立たず、長期化の可能性(戸数は9月25日時点で約1万1,790戸から更新未確認)

(死者12人・行方不明4人は2026年9月26日時点の報道による速報値。今後変わりうる)

2. 災害別の状況

台風25号による行方不明者の増加

NHKニュースは26日、台風25号による被害について千葉県・神奈川県で死者12人、行方不明者4人と伝えた。前回(25日夜時点)は行方不明者3人(千葉県長柄町の70代男性、市原市の60代男性、神奈川県三浦市の20代女性)とされていたが、新たにもう1人が行方不明として計上された形となる。ただし、新たに行方不明となった人物の氏名・年代・発生場所などの詳細は、本レポート作成時点で確度の高い情報源から確認できていない(NHKニュース)。捜索は警察・消防・自衛隊により引き続き行われている。

鉄道の運転再開・不通状況

JR内房線は26日、木更津―安房鴨川間で運転を再開した。一方、被害が集中する姉ケ崎―木更津間は不通が続いており、復旧には少なくとも3か月程度を要する見通しが示された。JR東日本は、被害が比較的小さい上り線を使った単線運転の実施も検討しているが、システム上のハードルが高く、開始の見通しは立っていない。千葉―姉ケ崎間についても、朝夕の通勤時間帯は通常の3割程度の間引き運転にとどまっている。このほか久留里線(木更津―久留里間)は10月3日、成田線(佐原―銚子間)は10月4日の運転再開を目指すとされ、総武本線(榎戸―成東間)は約1か月程度、久留里線(久留里―上総亀山間)は復旧見込みが立っていない(乗りものニュース)。

台風26号「スリゲ」の接近

台風26号「スリゲ」は沖縄の南を北北東へゆっくり進んでおり、27日には「強い」勢力まで発達する見通しとなった。27日21時には那覇市の南東約130キロメートルに達する見込みで、沖縄本島地方では27日から、大東島地方では28日から非常に強い風が吹くとみられる。動きが遅いため沖縄への影響は長引くおそれがある。その後は暴風域を伴ったまま日本の南を北東へ進む予想が多いが、進路にはなお幅があり、本州への影響の有無・時期は今後の情報を要する(tenki.jp、ウェザーニュース)。

3. 生活・交通・インフラへの影響

  • 停電: 東京電力パワーグリッドは、台風25号による千葉県内の停電について多くの地域で「復旧の見通しが立たない」状況にあり、長期化する可能性があると説明した。直近の確度の高い戸数は9月25日午前6時時点の約1万1,790戸(千葉県・神奈川県合計)で、26日時点の更新値は確認できていない(Yahoo!ニュース)。
  • 鉄道: JR内房線・久留里線・成田線・総武本線で不通・間引き運転が続いている(詳細は上記)。
  • 道路: 印旛沼周辺(成田市・栄町)の通行止め・冠水は継続している。

4. 産業・経済への影響

印旛沼周辺や河川流域の農地における冠水被害は前回に続き集計中とみられ、26日時点で新たな数字の公表は確認できなかった。工場の操業停止など製造業への新規被害情報も本レポート作成時点で確認できていない。

5. 行政の対応と支援

政府は台風25号による被害を、梅雨前線から続く一連の大雨(千葉豪雨など)とあわせて激甚災害(本激)に指定する方針を維持しており、中央防災会議への意見聴取などの手続きを経て正式な閣議決定・政令公布に進む見通しである。指定されれば、農地等の復旧事業について国庫補助率が通常より約1割引き上げられる。国土交通省による印旛沼・長門川の堤防復旧工事は引き続き進められている(日本経済新聞)。

6. 今日の警戒情報

27日は秋雨前線が西日本から東日本の南岸付近に停滞し、西日本の太平洋側を中心に雨が降り、前線に近い地域では雨が強まるおそれがある。関東は26日の警報級の大雨のピークを越え、27日はいくぶん過ごしやすい天候になる見通しだが、台風25号の被災地では地盤が緩んだ箇所が多く、追加の降雨による土砂災害・浸水の再発には引き続き注意が必要である(ウェザーニュース)。

台風26号「スリゲ」は27日、強い勢力を保ったまま沖縄へ接近する見込みで、沖縄地方では暴風・高波への備えが必要な段階に入っている。動きが遅く影響が長引くおそれがあるほか、その後本州の南を進む予想もあるため、気象庁・気象各社の最新情報を引き続き確認しておきたい(tenki.jp)。