前回からの変化

変わったこと(変化・新規)

  • ビットコインは前回報告した8万1,248ドル前後からの急伸一服となり、週末は8万600〜8万1,200ドル台でのもみ合いにとどまったことが新たに判明した。8万2,000ドル近辺が短期的な上値抵抗として意識されている(新規、Bitcoin.com News、Coinbase)。
  • 週間ベースの集計で、ビットコイン現物ETFが4億6,270万ドルの純流出となり、直近3週間続いていた資金流入基調が途切れたことが新たに判明した。前回報告した1日あたりの純流入(4億3,303万ドル)自体は取り消されるものではないが、より長い期間で見ると資金フローの勢いに陰りが見え始めている(新規、KuCoin)。

昨日と同じこと(継続)

  • クラリティ法が9月15日の上院手続き投票で49対50で否決され、60票の壁を越えられなかったという経緯は前回から変わっていない。民主党全議員と共和党4議員(コリンズ、ホーリー、モラン、ティリス各氏)が反対に回った(NPR)。
  • SECの5年間の「革新的除外措置」、CFTCの規則案OIRA提出という行政主導の規制整備の進展は前回から変わっていない(詳細は前回report参照)。
  • SBIデジタルプラクティスと教保生命保険による円建てステーブルコインの日韓間送金実証実験(9/17実施)からの追加進捗は本日時点で確認できなかった(継続)。

要因の連続性

  • 継続要因: クラリティ法否決による立法面の規制不透明感、SEC・CFTCによる行政主導の規制整備という代替的な追い風。
  • 新規要因: 週間ベースでのビットコイン現物ETF資金流出(3週連続流入の終了)、8万2,000ドル近辺の上値抵抗による短期的な伸び悩み。
  • 解消した要因: 特になし。

1. 価格サマリー

取得時点: 日本時間2026年9月21日早朝(週末にかけての値動きを反映)。

銘柄 価格(ドル建て) 動向
ビットコイン(BTC) およそ8万600〜8万1,200ドル 前回の急伸から伸び悩み、8万2,000ドルの壁に直面
イーサリアム(ETH) およそ2,600ドル台(前回2,625.32ドル前後を維持) 週末の値動きは確度の高い更新情報を確認できず
ソラナ(SOL) およそ110ドル台(前回112.58ドル前後を維持) 同上
リップル(XRP) およそ1.4ドル台(前回1.42ドル前後を維持) 同上

出典: Coinbase、CoinGecko、Bitcoin.com News

2. 銘柄別動向

ビットコイン(BTC)

前回の急伸(8万1,248ドル)から一服し、週末は8万600〜8万1,200ドル台でのもみ合いとなった。8万2,000ドル近辺が短期的な上値抵抗として意識されている。週間ベースでは現物ETFが4億6,270万ドルの純流出となり、3週連続の資金流入基調が途切れた(Bitcoin.com News、KuCoin)。

イーサリアム(ETH)

前回報告の2,625ドル前後からの週末の確度の高い値動き情報は確認できなかった。ビットコインの伸び悩みと同様の値動きにとどまっているとみられる。

その他アルトコイン

  • ソラナ(SOL)・リップル(XRP): 週末にかけての確度の高い価格更新情報は確認できず、前回報告水準(ソラナ112.58ドル前後、XRP1.42ドル前後)からの大きな変動は確認できなかった。
  • レイヤー2・DeFi関連: 前回既報の急伸(アービトラム+25%等)からの続報は本日時点で確認できなかった。

3. 強気派 vs 弱気派

強気派

  • SEC・CFTCによる行政主導の規制整備の進展は、クラリティ法否決という立法面の逆風を相殺する材料として前回に続き評価されている(継続)。

弱気派

  • ビットコイン現物ETFの週間ベースでの純流出(3週連続の流入基調終了)は、短期的な資金フローの勢いに陰りが出ている兆候として弱気材料になり得る(新規、KuCoin)。
  • 前回既報のとおり、シティ・スタンダードチャータード・バーンスタインなど主要行が2026年に入って目標株価(価格)を引き下げており、強気を維持する主要アナリストが少数派という状況は継続している(継続)。

4. 社会実装ニュース

前回既報のSBIデジタルプラクティスと教保生命保険による円建てステーブルコインを使った日韓間送金の実証実験(9/17実施、金融機関向けブロックチェーン「Canton Network」のテスト環境)について、週末にかけての追加進捗は確認できなかった。実証実験(PoC)段階であり、本番運用には至っていない点に引き続き留意が必要である(JinaCoin)。

5. 法改正・規制ニュース

米国

クラリティ法は9月15日の上院手続き投票で49対50となり、可決に必要な60票に届かず否決された。民主党全議員に加え、共和党のコリンズ(メーン州)・ホーリー(ミズーリ州)・モラン(カンザス州)・ティリス(ノースカロライナ州)の4議員が反対に回った。同法は暗号資産の監督権限をSECとCFTCに正式に分割する内容で、成立には至らなかったものの、前回既報のとおりSECの革新的除外措置・CFTCの規則案提出という行政主導の代替的な規制整備が並行して進んでいる(NPR)。11月の中間選挙が近づくなか、同法の年内成立は困難との見方が強まっている。

日本

金融庁関連では、週末にかけての新たな進捗は確認できなかった(継続)。

6. テクニカル分析

ビットコイン(BTC)

前回の急伸を経て8万2,000ドル近辺が短期的な上値抵抗として意識されており、これを明確に上抜けられるかが当面の焦点となる。20日・50日・200日の移動平均線をいずれも上回る強気基調自体は維持されている。

イーサリアム(ETH)

週末の確度の高いテクニカル更新情報は確認できなかった。前回意識された重要な移動平均線を上回る水準を維持しているとみられる。

7. 業界トピック

  • ビットコイン現物ETFの週間資金フロー転換: 3週連続の資金流入基調が週間ベースで途切れ、4億6,270万ドルの純流出となったことが新たに判明した。短期的な資金フローの持続性が今後の焦点となる(KuCoin)。
  • クラリティ法否決後の余波: 11月の中間選挙を控え、同法の年内成立が一段と困難になったとの見方が広がっている(継続、NPR)。