前回からの変化

変わったこと(変化・新規)

  • 金は9月20日、一時36.30ドル高の4,377.00ドルまで上昇したことが新たに判明した。前回終値(4,384.78ドル)に近い水準を保ちつつ、日中の押し目からの切り返しが確認できた(新規、150currency.com)。
  • 米国産穀物のCBOT終値(9/17時点)がトウモロコシ530.50セント/ブッシェル、大豆1,319.75セント/ブッシェル、小麦727.00セント/ブッシェルであることが新たに判明した。米国・ブラジルともに2026-27年産大豆が記録的な豊作となる見通しで、トウモロコシの輸出も前年比およそ25%増のペースと強いことが背景として新たに確認できた(新規、Grain Central)。

昨日と同じこと(継続)

  • 原油(WTI100.04ドル、ブレント102.41ドル)は9/18終値のまま、週末は取引がなく変動していない。サウジアラビアの東西パイプラインは、半分の輸送能力を数日内に、全面復旧を6週間程度で見込む計画に新たな進捗はなかった(日本経済新聞)。
  • 銅は6.62〜6.64ドル/lb近辺で推移し、前回報告のロンドン市場での上昇基調(中国の現物需要回復、チリ・コデルコの減産)からおおむね横ばいで高値圏を維持している(Trading Economics)。
  • FRBの年内追加利上げ観測が金・銀の重しになるという構図、銅のAIデータセンター需要を根拠にした構造的な供給不足論はいずれも継続している。

要因の連続性

  • 継続要因: FRBの年内追加利上げ観測、サウジのパイプライン復旧見通し、銅のAIデータセンター需要による構造的供給不足論、欧州天然ガスの在庫不足。
  • 新規要因: 米国産穀物の記録的豊作見通し(大豆)とトウモロコシ輸出の好調という、農産物側の需給材料が新たに具体化した。
  • 解消した要因: 特になし。

1. 価格サマリー

商品 価格(目安) 変化 限月・指標
金 4,377.00ドル(9/20一時) +36.30ドル(日中) スポット目安
銀 66.08ドル前後(前回終値を維持) 変動小 直近限月
WTI原油 100.04ドル 変動なし(週末休場) NYMEX期近
ブレント原油 102.41ドル 変動なし(週末休場) ICE期近
銅 6.62〜6.64 USD/lb ほぼ横ばい、高値圏維持 COMEX
トウモロコシ 530.50セント/bu(12月限、9/17時点) ― CBOT
大豆 1,319.75セント/bu(11月限、9/17時点) ― CBOT
小麦 727.00セント/bu(12月限、9/17時点) ― CBOT

金は日中の値動きで最高値圏を試す動きとなった一方、原油は週末休場で9/18終値を維持している(150currency.com、CNBC)。

2. 商品別動向

金・銀

金は9月20日、一時36.30ドル高の4,377.00ドルまで上昇し、前回終値(4,384.78ドル)に近い最高値圏を維持している。来週については支持線4,202.40ドル・レジスタンス4,509.74ドルが目安とされ、テクニカル指標は総じて強気とする前回分析が引き継がれている(150currency.com、goldsilver.com)。銀は前回終値66.08ドル近辺を維持しているとみられる。

原油

WTI100.04ドル、ブレント102.41ドルのまま週末は変動していない。サウジアラビアの東西パイプラインについて、半分の輸送能力を数日内に、全面復旧を6週間程度で見込む計画に新たな進捗の確認情報はなかった(日本経済新聞)。

銅

6.62〜6.64ドル/lb近辺で推移し、前回報告のロンドン市場での上昇基調(中国の現物需要回復、洋山銅輸入プレミアムの4年ぶり高値、チリ・コデルコの減産)を背景とした高値圏を維持している(Trading Economics)。

天然ガス・農産物

天然ガスについて、週末にかけての確度の高い新規更新情報は確認できず、前回既報の欧州(TTF、79ユーロ/MWh)・米国(Henry Hub、2.85〜2.90ドル/MMBtu)の水準を維持しているとみられる。農産物では、米国産穀物のCBOT終値(9/17時点)がトウモロコシ530.50セント、大豆1,319.75セント、小麦727.00セント。米国・ブラジルともに2026-27年産大豆が記録的な豊作となる見通しで、トウモロコシの輸出も前年比およそ25%増のペースと強い(Grain Central)。

3. 急変動の特集

特集なし。金の日中の切り返し、原油の週末休場による横ばいなど、前回からの基調を維持する動きが中心だった。

4. 強気派 vs 弱気派

原油

  • 弱気(下落方向): サウジのパイプライン復旧見通しが供給不安の後退につながっている(継続)。
  • 強気(下支え): パイプラインの全面復旧(6週間程度)までは供給不安が完全には払拭されないとの見方が残る(継続)。

金・銀

  • 強気: goldsilver.comは来週のテクニカル指標を総じて強気とし、9/20の日中の切り返しもこれを裏付ける形となった(継続、goldsilver.com)。
  • 弱気: バンク・オブ・アメリカの目標株価4,360ドルは現水準に近く、上値の重さを見込む慎重な見方も前回に続き併存している(継続)。

農産物

  • 弱気(価格下押し): 米国・ブラジルの記録的な大豆豊作見通しは、供給過剰による価格の重石になり得る(新規、Grain Central)。

5. 地政学・物価関連ニュース

サウジアラビアの東西パイプラインについて、半分の輸送能力を数日内に、全面復旧を6週間程度で見込む計画に新たな進捗はなかった。欧州では、米・イラン戦争によるLNG供給減少と記録的な夏の熱波が重なり、天然ガス在庫の充填率がEU目標を下回る水準にとどまっているとみられ、冬場の暖房費・電力コスト上昇リスクとして引き続き意識される。

6. テクニカル分析

金: 9/20に一時4,377.00ドルまで上昇。来週の支持線は4,202.40ドル、レジスタンスは4,509.74ドルとされ、テクニカル指標は総じて強気と分析されている(goldsilver.com)。

銀: 66.08ドル前後を維持しているとみられる。前回示された週央の67ドル台までの上昇余地が引き続き意識される。

WTI原油: 100.04ドルで週末に取引なし。前回示したレンジ(95.73〜109.71ドル)の中では下寄りの水準にある。

銅: 6.62〜6.64ドル/lbで高値圏を維持。中国の実需回復を背景に上昇基調が続いている(Trading Economics)。

農産物: 大豆・トウモロコシとも豊作見通しを受けた供給圧力が意識される局面にある(Grain Central)。