前回からの変化
前回(2026-10-15付、14日の取引)との比較である。15日(木)は本土・香港とも通常どおり開場した。
変わったこと(変化・新規)
- 上海総合指数は前回の3,767.23から3,707.48へ59.75ポイント(1.59%)下落し、前回の「約3カ月ぶりの安値」から、約1年2カ月ぶりの安値へ更新した(財経新聞)
- ハンセン指数は前回の2万4314.17から2万4062.72へ251.45ポイント(1.03%)下落した。中国企業指数(H株)は8,183.17から8,103.27へ0.98%下落し、前回は上昇していたH株も下落に転じた(財経新聞)
- 前回は様子見だった米CPI(予想超え)が材料として織り込まれ、米SOX指数の4%超の下落がアジア全体に波及した。深セン成分指数は2.43%安だった(OANDA証券)
- 前回は上昇していたハンセンテック指数の15日の値は確認できなかった。香港ではソフトウエア株が平均9.9%安となった
昨日と同じこと(継続)
- 香港の半導体関連の弱さが続いた(前回は雲英谷科技が11.4%安、今回は半導体株が平均12.2%安)
- 人民銀行・CSRCの新たな政策決定は今回も確認できていない
- 中東情勢と原油の不安定さへの警戒が続いた
要因の連続性
- 継続要因: 中東情勢への警戒、AI投資の持続性への懸念、ハイテク株の弱さは前回から続いた
- 新規要因: 米CPI上振れによるFRBの早期利上げ観測、SOX指数の大幅下落、韓国・台湾株の急落(みんかぶFX)
- 解消した要因: 前回の石油・電力株の堅調は、今回の出典では確認できなかった。
市況サマリー
15日(木)は本土・香港とも通常どおり開場した。
| 指数 | 終値 | 騰落率 | 前回(14日)終値 |
|---|---|---|---|
| 上海総合指数 | 3,707.48(人民元建て) | 1.59%安 | 3,767.23 |
| ハンセン指数 | 24,062.72(香港ドル建て) | 1.03%安 | 24,314.17 |
| 中国企業指数(H株) | 8,103.27 | 0.98%安 | 8,183.17 |
| 深セン成分指数 | 未確認 | 2.43%安 | 未確認 |
CSI300とハンセンテック指数の15日終値は、今回の出典から確認できなかった(みんかぶFX)。
指数別動向
本土(上海・CSI300)
上海総合指数は終始マイナス圏で推移した。米インフレ進行による利上げ懸念、原油相場の不安定化、AI関連への高金利下の投資負担への警戒が重しとなった。深センB株指数は1.33%安の1,145.78だった(財経新聞)。
セクター別では、非鉄金属の西部砿業が6.7%安、南山アルミが6.5%安、情報通信の長江通信が6.3%安と売られた。一方、酒造株は逆行高となり、貴州茅台が2.1%高、金種子酒業が6.9%高となった。ほぼ全セクターで売りが優勢で、半導体、コークス、軍需関連が下落した(OANDA証券)。
香港(ハンセン・ハンセンテック)
ハンセン指数は2日続落した。半導体株は平均12.2%安で、天数智芯が13.6%安、壁仞科技が11.9%安、瀾起科技が11.1%安だった。貴金属株は平均8.0%安、ソフトウエア株は平均9.9%安だった。農業関連の一部は3〜5%上昇した(財経新聞)。
本土と香港の方向: 両市場とも下落し、方向は割れなかった。下げ幅は本土の上海総合(1.59%安)が香港のハンセン指数(1.03%安)をやや上回った。
当局・政策の動き
15日に確認できた新たな政策決定はない。人民銀行・CSRCの新たな措置や、国家隊(国有系ファンドによる買い支え)の公表や観測も確認できなかった。前回伝えた財政部による地方債の未使用発行枠の活用についても、続報は確認できなかった。
経済指標
15日に中国で発表された主要な経済指標は、今回の出典では確認できなかった。前回伝えた9月のCPI・PPI・貿易統計の発表は、すでに通過している。PMIの公式と財新の乖離も今回は確認できなかった。
不動産・地方債務
15日分で不動産企業や地方債務に関する新たな動きは確認できなかった。
米中関係と注目銘柄
米中間の新たな規制措置は確認できなかった。注目銘柄は、本土で酒造株の貴州茅台が2.1%高と逆行高になった。香港では半導体の天数智芯、壁仞科技、瀾起科技が大きく売られた(財経新聞、OANDA証券)。テンセントやアリババ、中国ADRの15日の値動きは確認できなかった。
強気派 vs 弱気派
発言者と根拠が明示された強気・弱気の主張は、今回も確認できなかった。報道の構図としては、弱気側が米CPIの上振れによる利上げ懸念、AI投資の負担、半導体株の急落を挙げた。強気側の材料は、酒造株など内需・ディフェンシブ銘柄の逆行高にとどまる。バリュエーションと政策リスクの議論は個別には確認できなかった。
テクニカル分析(上海総合・ハンセン指数)
上海総合指数は3,700台前半まで下落し、2025年8月以来の安値圏にある。下値を探る動きが続くとされる水準で、節目として3,700を維持できるかが焦点になる。ハンセン指数は前回、20日移動平均線(2万4,471.77)付近で上値を抑えられており、今回はその水準を下回って引けた。50日・200日移動平均線とRSIの数値、南向き資金、AH株プレミアム指数の最新値は取得できなかった。売買の推奨ではない。
本日の注目点
16日(金)は本土・香港とも通常どおり開場の見込みである。15日の米国市場は、PPIと小売売上高が予想を上回ったものの、ダウ平均が1.1%高、S&P500が0.3%高と反発した。半導体株の下げ止まりがアジアに波及するかが焦点である(Investrade)。上海総合が3,700台を維持できるかも注目される。

