前日からの変化
比較対象は前回レポート(2026-08-25付、確定値は前営業日の2026-08-24〈月〉分)。前回レポートの終値(8/24)と本日確定した8/25終値を比較する。
変わったこと(変化・新規)
- 日経平均は65,856.43円(前日比+328.34円、+0.50%)と3営業日ぶりに反発。65,528.09円(8/24、-0.74%)から続落基調が止まり、上昇に転じた(日本経済新聞)。
- TOPIXは4,073.29→4,093.67(+20.38pt、+0.50%)で4日続伸、グロース250指数は771.37→781.30(+9.93pt、+1.29%)とこちらも上昇幅を拡大し、日経平均・TOPIX・グロース250指数がそろって上昇する形になった(前回はTOPIX・グロース250のみ小幅高で日経平均は下落していた)(日本経済新聞、日本経済新聞グロース250指数ページ)。
- 押し下げ材料の中心が、前回の「日米長期金利上昇・韓国株安を受けたキオクシアHDなど値がさ半導体株安」から、「米国でエヌビディアの大口顧客がAI関連製品の値上げを通知されたとの報道を受けたSOX指数2.7%安・エヌビディア2.9%安の流れ」へと変化した。この影響で寄り付き直後に一時900円超下落する場面があった(世界一やさしい投資の学校、Bloomberg)。
- 前回「大規模な軍事行動の再開は考えにくい」との米財務長官発言により後退していた中東情勢を巡る懸念は、本日さらに「米国とイランの和平交渉が進展している」との報道が伝わり、後場の株価切り返しを支える一因となった(制裁発表という摩擦材料から和平交渉進展の報道へと材料の性質が変化)(日本経済新聞)。
- 日経平均の寄与度は、前回の押し下げ上位(アドバンテスト・ソフトバンクG・キオクシアHD)から一転し、本日はソフトバンクグループ(寄与度+90.11)・イビデン(+79.45)・フジクラ(+55.51)・東京エレクトロン(+26.15)・KDDI(+13.07)が押し上げ上位となった。一方、押し下げ上位はファーストリテイリング(-24.94)・アドバンテスト(-12.07)・本田技研工業(-10.26)・信越化学工業(-7.71)・トヨタ自動車(-7.21)(株式ちゃんねる)。
- ドル円は東京時間12時時点で159円35〜36銭(前日17時時点比+20銭の円安)。早朝は159円02銭まで下押す場面もあったが、米長期金利のしっかりとした動きを受けて午後にかけて水準を切り上げた。前回(8/24、17時時点159円15〜17銭)からさらに円安方向に進んだ(みんかぶFX/為替、財経新聞)。
- 日経平均RSI(14日)は42.98(8/24)から57.63(8/25、+0.44)へ上昇し、中立圏でもやや強含みの水準に転じた(投資の森)。
昨日と同じこと(継続)
- 日米長期金利の高止まりは継続。国内新発10年債利回りは2.866%で、前回(2.860%)からほぼ横ばい(マネーポスト/財経新聞)。
- 日銀9月利上げ観測は引き続き高水準。OIS市場の織り込みは約8割で、前回の約82%からほぼ横ばいの構図が続く(Bloomberg)。
- プライム市場の売買代金は約7兆99億円と、前回(約7.06兆円)に続き4カ月ぶりの低水準で推移。エヌビディア決算を控えた様子見ムードが継続している(日本経済新聞)。
- 円安基調(159円台)も継続。
- 東証グロース市場250指数のRSI(14日)は77.32(8/24)→76.35(8/25)と、引き続き70を上回る「買われすぎ」水準にとどまっている(投資の森)。
- エヌビディア決算待ちの様子見ムードは継続。決算発表は日本時間8月27日早朝の見込み(日本経済新聞)。
要因の連続性
- 継続要因: 日米長期金利の高止まり(国内10年債2.86%台)、日銀9月利上げ観測(OIS市場で約8割の織り込み)、円安基調(159円台)、プライム市場売買代金の低迷・様子見ムード、AI・半導体株の値動きが相場を左右する構図(エヌビディア決算待ち)、グロース250指数のRSI高水準(買われすぎ圏)。
- 新規要因: エヌビディアの大口顧客への値上げ通知報道を受けたSOX指数急落・AI投資先行き懸念(本日の朝方急落の直接材料)、ナスダック100先物の堅調と金利上昇一服感による後場の切り返し、国内企業の4〜6月期決算が総じて好調だったこと、米国とイランの和平交渉進展の報道。
- 解消した要因: 前回強く意識されていた韓国株安を通じた半導体株(キオクシアHD)への売り波及は、本日の記事では特に言及されず後退。WTI原油価格の動向も本日は相場の主要材料として取り上げられていない。
1. 市況サマリー
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| 日経平均株価 | 65,856.43円 | +328.34円 | +0.50% |
| TOPIX | 4,093.67pt | +20.38pt | +0.50% |
| 東証グロース市場250指数 | 781.30pt | +9.93pt | +1.29% |
(いずれも2026年8月25日終値。出典: 日本経済新聞、日本経済新聞グロース250指数ページ)
2. 指数別動向
日経225
日経平均は前営業日比328円34銭高(+0.50%)の65,856.43円で3営業日ぶりに反発した。東証プライム市場の値上がり846銘柄・値下がり647銘柄・変わらず63銘柄(日経平均採用225銘柄では値上がり139・値下がり82・変わらず5)。売買代金は約7兆99億円と4月21日以来およそ4カ月ぶりの低水準にとどまり、商いの薄い夏枯れ相場が続いた(日本経済新聞、株式ちゃんねる)。
寄り付き直後は前日の米国市場でSOX指数が2.7%安、エヌビディアが2.9%安となった流れを受けて半導体関連への売りが優勢となり、一時900円超下落し65,000円を割り込む場面もあった。売りのきっかけは、エヌビディアの大口顧客が同社製品の値上げを通知されたとの一部報道で、AI投資の先行きが読みにくくなるとの見方が広がったことだった。しかしその後、ナスダック100先物の堅調推移、米金利上昇の一服感、国内企業の2026年4〜6月期決算が総じて良好だったこと、米国とイランの和平交渉進展の報道などを支えに、直近下げの大きかった銘柄へ持ち高整理の買いが入り、前引けにかけて上昇に転じてそのまま引けた(世界一やさしい投資の学校、日本経済新聞)。
寄与度でみると、押し上げ上位はソフトバンクグループ(+90.11)、イビデン(+79.45)、フジクラ(+55.51)、東京エレクトロン(+26.15)、KDDI(+13.07)の5銘柄。押し下げ上位はファーストリテイリング(-24.94)、アドバンテスト(-12.07)、本田技研工業(-10.26)、信越化学工業(-7.71)、トヨタ自動車(-7.21)だった(株式ちゃんねる)。
グロース市場250指数
東証グロース市場250指数は前営業日比9.93pt高(+1.29%)の781.30で続伸し、前日(+0.38%)から上昇幅を拡大した(日本経済新聞グロース250指数ページ)。
プライム市場で半導体関連株が朝方売られる一方、グロース市場では内需・新興株への資金シフトが続いているとみられ、底堅い動きとなった。ただしRSI(14日)は76.35と、引き続き70を上回る「買われすぎ」水準にあり、短期的な過熱感には留意が必要な状態が続いている(投資の森)。
補足: TOPIX
TOPIXは前営業日比20.38pt高(+0.50%)の4,093.67で4日続伸。日経平均と同じく朝方の下げから切り返す展開となり、東京海上・三菱UFJ・野村など金融株や電線株(古河電・住友電)の一角が指数を支えた(日本経済新聞)。
3. 強気派 vs 弱気派
強気派
- 阪上亮太氏(シティグループ証券): 5人のプロによる年後半以降の日経平均見通し調査の中で最も強気な予想を提示。ハイテク株の復活を前提に、米大手IT企業の設備投資拡大が続けば「日経平均株価は9万円まで上昇する可能性もある」との見方(2026年8月23日付記事)。根拠として、AI・半導体株の相場けん引役への復帰、金利上昇による銀行株の利ざや改善期待、データセンター建設・送配電網増強に伴う建設・インフラ株への物色拡大を挙げている(ダイヤモンド・ザイ)。
- 井出真吾氏(ニッセイ基礎研究所): 同調査の中で「企業の利益成長が続き、中長期の上昇基調は維持する」と分析。調査対象のプロ5人全員が「今後1年の日経平均株価は上昇する」との見方で一致し、目標レンジは7万5000円〜8万円が中心(ダイヤモンド・ザイ)。
- 前回まで強気の代表格だった野村證券(2026年末70,000円目標)・東洋証券の大塚竜太氏(レンジ上限7万円)の見立ても、方向性としては引き続き有効とみられる(本日時点で更新記事は確認できなかった)。
弱気派
- 外為どっとコムのテクニカルレポート(8月25日付)は、日経平均について「小陰線でもみ合い、一段安にも警戒か」と指摘。25日移動平均線(66,109円、8/24時点)が上値抵抗として意識されており、RSI(9日)も52.3%から40.6%へ低下し「あすも低下しやすいタイミング」との分析だった(外為どっとコム)。
- Bloombergは25日午前の記事で「日経平均6万5000円割れ、半導体株に売り」の見出しの通り、朝方は半導体関連株への売りで下げ幅を広げる場面があったと報じた。エヌビディアの大口顧客への値上げ通知報道を受けたAI投資先行き懸念が背景(Bloomberg)。
- 弱気派に共通するのは、AI・半導体株がなお相場の急変動要因であり続けている点で、26日(日本時間27日早朝)のエヌビディア決算結果次第では再び下振れリスクがあるとの見方。
4. 経済ニュース
経済指標
- 8月25日8時50分に日本銀行が「企業向けサービス価格指数(2026年7月速報)」を公表予定だったが、本レポート作成時点で発表結果(前年比の実績値)を裏付ける記事は確認できなかった(市場予想は前年比+3.2%との報道はあるが、結果の確認はできず)(みんかぶFX/為替 経済指標カレンダー)。
- GDP・CPI・貿易統計など他の主要指標の発表は8月25日には確認できず。次回、東京都区部消費者物価指数(8月分)が8月28日発表予定(市場予想は総合前年比+1.9%、生鮮食品除く+1.7%)。
政策・地政学
- 8月25日、米国とイランの間で和平交渉が進展しているとの報道が伝わり、前日までの制裁強化を巡る緊張が和らぐ材料として、後場の日本株切り返しを支える一因になったとみられる(日本経済新聞)。
- 日銀では、8月27日に氷見野良三副総裁の講演が予定されており、9月17〜18日の金融政策決定会合を控え、金融政策運営に関する発言内容が引き続き注目される(Bloomberg)。
注目された個別銘柄
- 値上がり上位: 古河電気工業(5801、+375円・+10.34%・4,000円、AI・データセンター向け需要拡大への思惑)、日本CMK(6958、+53円・+7.60%・750円)、フルヤ金属(7826、+550円・+6.59%・8,900円)(THE GOLD ONLINE/Yahoo!ニュース)。
- 押し下げ寄与上位: ファーストリテイリング(寄与度-24.94)、アドバンテスト(寄与度-12.07、AI半導体先行き懸念で売られた)、本田技研工業(寄与度-10.26)(株式ちゃんねる)。
5. 日銀・金利・為替
日銀
日銀は9月17〜18日の金融政策決定会合で政策金利を1.00%から1.25%へ引き上げる観測が引き続き強い。OIS(オーバーナイト・インデックス・スワップ)市場が織り込む9月利上げ確率は約8割で、前回(約82%)からほぼ横ばいの高水準を維持している。8月27日には氷見野良三副総裁の講演が予定され、金融政策スタンスを見極める材料として注目されている(Bloomberg)。
金利
新発10年国債利回りは8月25日時点で2.866%(その他: 2年債1.662%、5年債2.118%、20年債3.745%)。国債先物(9月限)は126円61銭で始まり126円48銭で取引を終えた(マネーポスト/財経新聞)。
為替
ドル円は8月25日の東京時間、早朝の159円02銭から午後にかけて水準を切り上げ、12時時点で159円35〜36銭(前日17時時点比+20銭の円安・ドル高)。米長期金利のしっかりとした動きを受けてドル買い・円売りが優勢となったほか、原油高が日本の貿易赤字拡大を連想させ円を圧迫する材料になったとの指摘もある(みんかぶFX/為替、財経新聞)。円安は輸出株にはやや追い風となる一方、内需株にはコスト増要因ともなり得る構図が引き続き意識されている。
6. テクニカル分析
日経225
- 移動平均線: 5日移動平均は66,109円(8/24時点)、10日移動平均は67,128円、100日移動平均は63,982円、一目均衡表の基準線は65,028円。現在値(65,856.43円)は5日移動平均をなお下回っており、短期的にはやや上値の重い位置関係にある(外為どっとコム)。
- RSI: 14日RSIは57.63(前日42.98から上昇)で、中立圏でもやや強含みの水準に転じた。一方、9日RSIは52.3%から40.6%(8/24時点)へ低下しており、期間の取り方によってやや異なるシグナルが出ている点には留意が必要(投資の森、外為どっとコム)。
- サポート・レジスタンス: 上値メドは66,000円(心理的節目)、68,000円・69,000円(心理的節目)、69,608円(8月14日高値)。下値メドは65,028円(一目均衡表基準線)、64,000円・63,000円(心理的節目)、100日移動平均(63,982円)、60,448円(7月29日安値)とされる(外為どっとコム)。総合すると、朝方の急落から切り返したものの、なお上値を試すには材料不足で、いったんもみ合いから調整に入る可能性にも警戒が必要な水準にあるとされる(断定的な売買判断ではなく、あくまで「そうした水準にある」という参考情報)。
グロース市場250指数
- RSI(14日): 8月25日時点で76.35となっており、前日(77.32)からわずかに低下したものの、引き続き70を上回る「買われすぎ」とされる水準にある(投資の森)。
- 移動平均線の具体的な数値は本レポート作成時点で確認できなかったが、指数自体は9.93pt高(+1.29%)と上昇しており、内需・新興株への資金シフトを背景に底堅さがみられる。RSIが高水準にあることは、短期的な過熱感による調整リスクにも留意が必要な水準といえる。
7. 本日の注目点
- 8月26日(米国時間、日本時間27日早朝)にエヌビディアが2027会計年度第2四半期決算を発表予定。売上高ガイダンスは910億ドル(上下2%)を見込むともされ、市場予想(872億ドル)を上回れるかが焦点。前日24日には同社の大口顧客への値上げ通知報道でAI投資先行き懸念が広がったばかりで、決算内容・ガイダンス次第でAI・半導体株を通じ日経平均にも大きな影響が及ぶ可能性がある(日本経済新聞)。
- 8月27〜29日にジャクソンホール会議が開催され、28日にはウォーシュFRB議長の講演が予定される。同28日には米雇用統計のベンチマーク改定も予定されており、米金利・ドル円の方向性を左右する材料が集中する週となる(外為どっとコム)。
- 日銀の氷見野良三副総裁の講演(8月27日)も、9月会合を控えた金融政策スタンスを見極める材料として注目される。
- 本レポート作成時点で、8月26日固有の国内経済指標・大型決算・新規上場に関する確定情報は確認できなかった。
参考リンク
- 日経平均株価、3日ぶり反発 終値は328円高の6万5856円(日本経済新聞) — 日経平均・TOPIXの終値と背景要因、売買代金・騰落銘柄数
- 東証グロース市場250指数(旧東証マザーズ指数)(日本経済新聞) — グロース250指数の終値データ
- 日経平均寄与度ランキング[2026年8月25日](株式ちゃんねる) — 押し下げ・押し上げ銘柄の寄与度
- 米ハイテク安で反落発進か、SOX指数2.7%安が重し|日経平均の見通し【8月25日】(世界一やさしい投資の学校) — 半導体株安の背景とテクニカルな価格水準
- 日経平均は「328円高」と3日ぶり反発…目前に迫る〈米・半導体大手の重要イベント〉を控え様子見【8月25日の国内株式市場概況】(THE GOLD ONLINE/Yahoo!ニュース) — 値上がり銘柄と市況概況
- 日経平均6万5000円割れ、半導体株に売り-債券もみ合い(Bloomberg) — 弱気派の材料(見出し)
- 日経平均株価の「2027年8月まで」の値動きを予測!(ダイヤモンド・ザイ) — 強気派(阪上亮太氏・井出真吾氏)の相場観
- 日経平均株価テクニカル分析-小陰線でもみ合い、一段安にも警戒か(外為どっとコム) — 移動平均線・RSI・サポート/レジスタンス
- 東証グロース市場250指数 RSIチャート(投資の森) — グロース250指数のRSI
- 日経平均株価 RSIチャート(投資の森) — 日経平均のRSI(14日)
- 8月25日日本国債市場:債券先物は126円48銭で取引終了(マネーポスト/財経新聞) — 長期金利水準
- ドル円は159円台前半推移、ややしっかりも、値幅は限定的=東京為替概況(みんかぶFX/為替) — ドル円の水準
- 東京為替:ドル・円は159円22銭まで上昇後にやや伸び悩む(財経新聞) — 為替の背景要因
- 日銀の発言に注目、9月利上げ観測強まる-市場は約8割織り込み(Bloomberg) — 日銀9月利上げ観測・氷見野副総裁講演予定
- NVIDIAが26日決算、売上高「倍増」に死角あるか 金融連携も焦点(日本経済新聞) — エヌビディア決算の注目点
- 【ドル円見通し】米金利高でも伸びないドル円(外為どっとコム) — 今週の為替注目材料(ジャクソンホール等)
- 経済指標カレンダー(みんかぶFX/為替) — 企業向けサービス価格指数の予定・市場予想

