前回からの変化
前回(2026-10-03)との比較。前回は日本時間3時40分ごろの途中経過(157円80銭前後)を書いており、今回はNYの最終的な引け値が確認できた。
変わったこと(変化・新規)
- 前回は確認できなかったNY引け値が、157円85銭と判明した。前日の158円09銭から24銭の下落で、3日ぶりの反落だった(ザイFX!)。報じる媒体により157円91銭とする記述もあり、数銭の差がある。
- 米10年債利回りは前回の5.24%から、引けにかけて5.29%まで上昇した(ザイFX!)。
- ユーロドルは前回の1.1250ドル近辺から、1.1255ドルで引けた。ユーロ円は177円66銭で、6日続落となった(ザイFX!)。
- 前回は確認できなかった来週の見通しが出そろった。予想レンジは155.50〜159.00円で、分岐点は上が200日線の158.50円、下が25日線の156.65円とされる(外為どっとコム)。
昨日と同じこと(継続)
- 雇用統計の下振れで一時156円台に下げたが、米長期金利の高止まりに支えられ、前回に続き157円台後半に戻した構図は変わらない。
- 158円台半ばから159円にかけて介入警戒が上値を抑える点も継続している。確認済みの実弾介入は7月31日の日米協調介入のみである。
要因の連続性
- 継続要因: 米長期金利の高止まりが前回に続きドルを支えた。介入警戒による上値の重さも続いた。
- 新規要因: 週明けの材料として、6日の植田日銀総裁の講演が新たに焦点となった。東京都区部CPIの上振れで、日銀の利上げ観測が再燃する芽があるとの見方がある(外為どっとコム)。
- 解消した要因: 前回の新規要因だった雇用統計後のドル売りは、米債利回りの反発で大半が解消した。
為替サマリー
| 通貨ペア | 10月2日NY引け(日本時間3日朝) | 日中の値幅 | 前日比 |
|---|---|---|---|
| ドル円 | 157円85銭 | 156円95銭〜158円22銭 | 24銭安 |
| ユーロ円 | 177円66銭 | 取得できず | 6日続落 |
| ユーロドル | 1.1255ドル | 1.1221〜1.1285ドル | 小幅高 |
| ドル指数・人民元 | 当日分を確認できず | 取得できず | 取得できず |
水準は日本時間3日朝のNY引け時点の値で、媒体により数銭の差がある(ザイFX!、日本経済新聞)。
ドル円の動き
東京時間: 158円22銭まで上げた後、東京都区部CPI(生鮮食品除く総合)が前年比2.7%と予想の2.3%を上回り、157円台後半へ下げた。午後は雇用統計を前にドル売りが出て、157円50銭台まで弱含む場面があった(みんかぶFX)。
欧州時間: 雇用統計待ちで、157円台前半から後半の小幅なレンジだった。
NY時間: 21時30分の米9月雇用統計で、非農業部門雇用者数は2.9万人増(予想8.8万人増)、失業率は4.2%(予想4.1%)だった。10月の追加利上げ観測が後退してドル売りが先行し、156円95銭まで下落した。その後は米10年債利回りが5.15%から5.29%へ反発し、ドル円は157円90銭台まで戻して引けた(ザイFX!、みんかぶFX)。
その他の主要通貨
- ユーロ: ユーロドルは1.1221ドルから1.1285ドルの間で推移し、1.1255ドルで引けた。ユーロ円は177円66銭と6日続落で、ドル買い・円買いが交錯した(ザイFX!)。
- ポンド・豪ドル・アジア通貨: 当日の引け値は今回確認できなかった。東京午後の水準はみんかぶFXを参照のこと。
- ドル指数・人民元・ウォン: 信頼できる当日の数値を確認できなかったため、水準は前回レポートを参照する。
当局の姿勢と介入
10月2日に新たな実弾介入の事実は確認されていない。確認済みの直近の介入は7月31日の日米協調円買い介入のみで、財務省の集計では8月27日〜9月28日の介入額は0円とされる(外為どっとコム)。159円に近づくと政府側の円安けん制が強まりやすいとの見方があるが、これは市場の見方であり、当局が認めた事実ではない。
日銀は、東京都区部CPIの上振れで追加利上げの観測が再燃する芽があるとの見方がある。6日に植田総裁が全国証券大会で挨拶する予定で、発言の強さが注目される(外為どっとコム)。財務相・財務官から新たな踏み込んだ発言は確認できなかった。
ポジションと相場観
日米金利差(日米の金利水準の差。差が大きいほど円を売ってドルを持つ動機が強まる)を巡り、雇用統計の下振れでFRBの10月利上げ観測は3割程度まで後退した。一方で米長期金利が戻したため、ドル円の下値は限られた(外為どっとコム)。
外為どっとコムのハロンズFXは、156円台から158円台まで上下してもレンジは維持されるとみて、売り持ちは155円台後半での買い戻しを視野に入れる水準としている。IMM通貨先物の投機筋ポジション(シカゴ市場での投機筋の持ち高)は、最新の公表分を今回確認できなかった。
テクニカル分析(ドル円)
外為どっとコムによると、200日移動平均線(過去200日の終値平均で、長期の方向を見る指標)は158円50銭で上値の目安、25日移動平均線(過去25日の終値平均)は156円65銭で下値の支えとされる。RSI(買われすぎ・売られすぎを0〜100で測る指標。70超で買われすぎ)は51.0で中立圏にある(外為どっとコム)。引け値157円85銭は、この2本の線の間に収まった。
今夜の注目イベント
本日10月4日は日曜で、為替市場は休場にあたる。週明け5日の月曜朝に取引が再開する。来週の主な予定は次のとおり(外為どっとコム)。
- 10月5日: 米9月ISM非製造業景況指数、ユーロ圏8月生産者物価
- 10月6日: 植田日銀総裁の講演(全国証券大会)、米8月貿易収支、米連銀高官の発言
- 10月7日: FOMC議事要旨、日本の8月毎月勤労統計
- 10月8日: 米新規失業保険申請件数、日本の8月経常収支・貿易収支、ECB議事要旨
前回挙げた「米雇用統計後の米長期金利の水準」は、5.29%へ戻した。週明けも、この水準と日銀の発言、159円手前の介入警戒が焦点になるとの見方がある。

