前回からの変化
前回(2026-10-04)との比較。10月4日は日曜で、新たな取引はなく、市場データは10月2日(金)のNY引けのまま更新されていない。本レポートは日本時間10月5日午前6時時点の情報で、週明け東京市場の初期水準は取得できなかった。
変わったこと(変化・新規)
- 引け値の表記に差が出た。前回は157円85銭としたが、今回確認した別の報道ではNY引けを157円91銭とする(ザイFX!)。媒体により数銭の差があり、157円85〜91銭の範囲と見るのが妥当である。
- 雇用統計の詳細が補足できた。平均時給は前月比0.1%増・前年比3.0%増で、雇用統計後にシカゴ連銀幹部がインフレを重視する発言をしたことでドル買いが再開した(ザイFX!)。
- G7が原油とディーゼル燃料の緊急備蓄を最大1億バレル放出すると決めた。原油が反落し、ドル売りを支える材料の一つになった(ザイFX!)。
- 来週の予定が更新された。FOMC議事要旨は日本時間8日午前3時の公表で、植田総裁は6日に全国証券大会で発言する(外為どっとコム)。
昨日と同じこと(継続)
- 雇用統計の下振れで一時156円台に下げたが、米長期金利の高止まりなどで157円台後半に戻した構図は前回のままである。
- 158円台では政府・日銀の円買い介入への警戒が意識され、上値が重い。確認済みの直近の介入は7月31日の日米協調介入のみである。
要因の連続性
- 継続要因: 米長期金利の高止まりによるドル支え、158円台での介入警戒が前回に続き働いている。
- 新規要因: G7の石油備蓄放出による原油安と、雇用統計後のシカゴ連銀幹部のインフレ重視発言が加わった。
- 解消した要因: 週末をはさみ、新たに解消した要因は確認できない。雇用統計直後のドル売りは前回までに大半が解消している。
為替サマリー
| 通貨ペア | 10月2日NY引け(日本時間3日朝) | 日中の値幅 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ドル円 | 157円85〜91銭 | 156円95銭〜158円22銭 | 媒体により数銭差 |
| ユーロ円 | 177円台後半 | 176円62銭〜177円85銭 | 前回報は177円66銭 |
| ユーロドル | 1.12ドル台半ば | 1.1221〜1.1285ドル | 小幅高 |
| ポンドドル | 1.3256ドルまで上昇 | 1.3196〜1.3256ドル | 引け値は未確認 |
水準は日本時間10月5日午前6時時点で確認できた直近の値(10月2日のNY終盤)である。週明けの東京市場の水準、ドル指数、人民元は取得できなかった(ザイFX!)。
ドル円の動き
東京時間(10月2日): 157円79銭まで下げた後に押し目買いで158円15銭付近へ戻した。158円22銭が日中高値だった。
NY時間(10月2日): 21時30分の米9月雇用統計は、非農業部門雇用者数が2.9万人増(予想9.0万人増、別の報道では8.8万人増)、失業率が4.2%(予想4.1%)だった。労働市場の減速懸念から10月FOMCでの追加利上げ観測が後退し、ドル売りが先行して156円95銭まで下落した。その後はシカゴ連銀幹部の発言などでドル買いが戻り、157円91銭まで上昇して引けた(ザイFX!、ザイFX!)。
週明け(10月5日朝): 本日朝の取引水準は確認できなかった。検索で見つかった「160円近辺」とする週明けの記事は6月の別日付のものと判断し、採用していない。
その他の主要通貨
- ユーロ: ユーロドルは1.1221ドルまで下げた後に1.1285ドルまで上昇した。ユーロ円は176円62銭まで下げた後に177円85銭まで上昇した(ザイFX!)。
- ポンド: ポンドドルは1.3196ドルから1.3256ドルへ上昇した(ザイFX!)。
- 豪ドル・アジア通貨・ドル指数: 信頼できる数値を確認できなかったため、記載しない。
当局の姿勢と介入
10月2日に新たな介入の事実は確認されていない。直近で確認済みの介入は7月31日の日米協調円買い介入である。158円台では政府・日銀の円買い介入への警戒が意識されるとの見方が出ている(外為どっとコム)。これは市場の見方であり、当局が水準を示したものではない。
日銀については、6日に植田総裁が全国証券大会で発言する予定で、直近の物価動向をどう評価し、今後の利上げをどう示唆するかが注目される(みんかぶFX)。財務相・財務官からの新たな踏み込んだ発言は確認できなかった。
ポジションと相場観
日米金利差(日米の金利水準の差。差が大きいほど円を売ってドルを持つ動機が強まる)を巡っては、雇用統計の下振れで利上げ観測が後退した一方、米長期金利は高止まりしている。来週の予想レンジは156.00〜161.00円とする見方があり、米金利高はドルを支えるが、利上げ観測の後退と日米協調介入への警戒がドルの上値を抑えるとの見方がある(みんかぶFX)。IMM通貨先物の投機筋ポジション(シカゴ市場での投機筋の持ち高)は、最新の公表分を確認できなかった。
テクニカル分析(ドル円)
前回確認した外為どっとコムの分析では、200日移動平均線(過去200日の終値平均で、長期の方向を見る指標)が158円50銭で上値の目安、25日移動平均線(過去25日の終値平均)が156円65銭で下値の支えとされた。RSI(買われすぎ・売られすぎを0〜100で測る指標)は51.0の中立圏だった(外為どっとコム)。10月2日の引け値は、この2本の線の間に収まっている。今回の記事では、これらの数値は更新されていない。
今夜の注目イベント
本日10月5日(月)から始まる今週の主な予定は次のとおり(外為どっとコム)。
- 10月5日(月): 日本の消費者態度指数・PMI、米9月ISM非製造業景況指数(日本時間夜)
- 10月6日(火): 植田日銀総裁の発言(全国証券大会)、米8月貿易収支
- 10月7日(水): 日本の毎月勤労統計、景気先行指数
- 10月8日(木): FOMC議事要旨(日本時間午前3時)
- 10月9日(金): 日本の家計調査、米ミシガン大学消費者態度指数速報値
前回挙げた「雇用統計後の米長期金利の水準」は、5.29%へ戻した状態で週末を越えた。今夜は米ISM非製造業景況指数の結果と、それに対する米長期金利の反応が最初の焦点になるとの見方がある。

