前回からの変化
変わったこと(変化・新規)
- ドル円は前回(22日)の157円60銭近辺から、23日は158円40銭まで上昇し、円安が一段と進んだ。
- 前回は「米長期金利の再上昇」が背景だったが、23日は加えて「米PMI速報値が市場予想を大きく上回ったこと」と「FRB高官(バー理事)が追加利上げの必要性に言及したこと」が新たな上昇要因として加わった。
- 米5年債入札が低調な結果となり、これも米長期金利の急伸・ドル買いを後押しする新規材料となった。
- ユーロドルは1.1410レベルまで本日安値を更新し、ポンドドルも1.3294レベルまで下落するなど、ドル独歩高の様相が強まった。
昨日と同じこと(継続)
- 財務省・日銀からの新たな公式介入の事実は確認できず、口先牽制と警戒感による上値の重さという構図が続いている。
- 米中首脳会談を控えた人民元・アジア通貨への関心の高さは前回から続いているテーマである(会談は24日にホワイトハウスで開催予定)。
要因の連続性
- 継続要因: 米長期金利の高止まり・上昇基調が、前回に続きドル買い・円安の主因として働いている。
- 新規要因: 強い米PMI速報値、FRB高官のタカ派発言、米5年債入札の低調な結果という3つの新しい材料が、23日に加わってドル高を加速させた。
- 解消した要因: 前回時点で「新たな牽制発言や介入の事実は確認できなかった」としていたが、23日は日銀のレートチェック観測が意識され、上値を抑える方向の要因として新たに働き始めている。
1. 為替サマリー
| 通貨ペア | 水準(9/23 NY引け) | 前日比・レンジ |
|---|---|---|
| ドル円 | 158.40円 | 157.76〜158.40円(上昇) |
| ユーロ円 | 180.39円 | ほぼ横ばい |
| ポンド円 | 209.85円 | 軟調 |
| 豪ドル円 | 111.46円 | ― |
| ユーロドル | 1.1410ドル台(日中安値更新) | ドル高で下落 |
(取得時点: 日本時間2026年9月24日早朝〔NY時間9月23日引け値〕。出典: みんかぶ)
2. ドル円の動き
23日のNY市場でドル円は158円台を回復した。同日発表された米9月PMI速報値が市場予想を大きく上回ったことを受けて米長期金利が上昇し、ドル買いが優勢となった。加えてFRBのバー理事が追加利上げの必要性を指摘したと伝わったこと、米5年債入札が低調な結果となり金利上昇に拍車をかけたことも重なり、ドル円は前日の157円76銭から一時158円40銭まで上値を伸ばした。もっとも、先週末のNY時間に日銀のレートチェック観測が伝わった水準を上回っていることから、介入への警戒感が意識され、上値は重くなっている(詳細な金利動向はecon_indicatorsカテゴリ参照)(みんかぶ、ザイFX!)。
3. その他の主要通貨
ユーロドルはロンドン時間に1.1410レベルまで本日安値を更新し、ドル買いが継続した。ポンドドルも1.3323ドル台から1.3294レベルまで下落し、大台割れ水準となった。英中銀とECBの金融政策運営の違いが意識され、ポンドは対ユーロでも下落しやすい地合いにあるとされる(みんかぶ、みんかぶ)。
人民元については、23日夜に習近平国家主席がワシントン入りし、24日にトランプ大統領との米中首脳会談が予定されている。会談では貿易戦争「休戦」の延長のほか、AI・台湾関与・中東問題などが議題になるとみられ、結果次第で人民元・アジア通貨が反応する可能性がある(詳細はchina_stockカテゴリ参照)(共同通信、日本経済新聞)。
豪ドル・スイスフランについて、本レポート作成時点で確度の高い9月23日時点の具体的な水準は確認できなかった(次回以降で補う)。
4. 当局の姿勢と介入
財務省・片山さつき財務相からの9月23日時点の新たな公式発言は確認できなかった。一方、先週末のNY時間に日銀によるレートチェック観測が伝わっており、23日のドル円がその水準を上回って推移したことから、市場では介入への思惑が意識されている。政府・日銀による実際の介入の実施は、本レポート作成時点では確認できていない(ザイFX!)。
7月31日に実施された日米協調介入(2011年以来15年ぶり)以降、日米財務相は必要に応じたさらなる協調的な対応を「ちゅうちょしない」としており、この基本姿勢に変化は見られない。
5. ポジションと相場観
IMM投機筋の円ポジション、円高派・円安派それぞれの発言者・根拠を伴う最新の相場観について、本レポート作成時点で確度の高い9月23日時点の更新情報は確認できなかった(次回以降で補う)。
6. テクニカル分析(ドル円)
前回確認した9月19日時点のデータでは、ドル円は5日移動平均線・21日移動平均線を上回る一方、90日移動平均線(159.76円、上値抵抗の目安)・200日移動平均線(158.41円)は下回る位置にあった。23日の158円40銭という水準は200日移動平均線付近まで上昇しており、上値抵抗とされる90日移動平均線(159.76円)に一段と接近している。RSIなど最新の指標値については、本レポート作成時点で確度の高い更新情報を確認できなかった(次回以降で補う)。
7. 今夜の注目イベント
- 9月24日(木、日本時間): 米中首脳会談(トランプ・習近平、ホワイトハウス)。貿易「休戦」延長やAI・台湾関与などが議題
- 9月24日(木、日本時間夜): 米新規失業保険申請件数・新築住宅販売件数、経常収支(詳細は
econ_indicatorsカテゴリ参照) - 今週はFRB高官の発言機会が引き続き多く、追加利上げの時期・ペースを巡る発言がドル円にも影響しうる

