前回からの変化

変わったこと(変化・新規)

  • 前回「次の注目決算」で挙げたオートゾーン・KBホームに加え、22日にはTHORインダストリーズ・ミラーノル(いずれも寄り前)、ワージントン・エンタープライズ(引け後)も決算を発表することが新たに判明した。同日発表は5社に増え、22日は今週で最も決算が集中する日となる(新規、24/7 Wall St.)。
  • オートゾーンのアナリストコンセンサスEPSは、前回既報の54.22ドル(9/17時点)から54.08ドルへわずかに下方修正された。オプション市場は決算後の株価変動を上下9.72パーセントと織り込んでおり、過去4四半期の平均変動幅(5.6パーセント)を大きく上回る警戒感が示されている(新規、TipRanks)。
  • KBホームのコンセンサスEPSも前回既報の0.90ドルから0.89ドルへ小幅に下方修正された(新規、Yahoo Finance)。

昨日と同じこと(継続)

  • オートゾーン・KBホームともに、22日中(オートゾーンは寄り前、KBホームは引け後)に決算発表予定であること自体は前回既報のとおりで、本レポート作成時点(日本時間22日早朝)では両社ともまだ結果は出ていない。
  • レナー・KBホームに見られる住宅セクターの需要減速というテーマは前回から継続している。
  • 来週9/23・9/24にゼネラル・ミルズ、ダーデン・レストランツ、コストコ・ホールセールが発表を控えている点も前回既報のとおり継続。

要因の連続性

  • 継続要因: 住宅ローン金利の高止まりによる住宅需要減速(レナー・KBホーム)。
  • 新規要因: 鉄鋼・燃料など原材料コストの上昇が、家具(ミラーノル)・RV(THORインダストリーズ)・金属製品(ワージントン・エンタープライズ)といった耐久財メーカー共通の利益率圧迫要因として新たに浮上した。
  • 解消した要因: 特になし。フェデックスの目標株価を巡るアナリスト間の評価差(JPモルガン400ドル対エバーコアISI350ドル)について新たな進展はなく、前回の状態のまま。

1. 本日のハイライト

本レポート作成時点(日本時間22日早朝)では、以下はいずれも発表前のコンセンサス予想である。オートゾーン・THORインダストリーズ・ミラーノルは現地時間22日の寄り前、KBホームとワージントン・エンタープライズは引け後に発表を予定している。

銘柄 発表タイミング コンセンサスEPS 前年同期比 備考
オートゾーン(AZO) 22日寄り前 54.08ドル 約+11% 決算後の変動を上下9.72%と織り込み(TipRanks)
THORインダストリーズ(THO) 22日寄り前 0.95ドル前後 約-59% RV需要減速、直近30日でコンセンサスはわずかに上方修正(MarketBeat)
ミラーノル(MLKN) 22日寄り前 0.35ドル 約-21% 新CEOスタッツ氏就任後初の本格決算(Investing.com)
KBホーム(KBH) 22日引け後 0.89ドル 約-44% 住宅需要減速が継続(Yahoo Finance)
ワージントン・エンタープライズ(WOR) 22日引け後 0.75ドル 約+4% 前四半期は予想を8.5%下回った(StockTitan)

2. 本日発表予定の決算プレビュー

オートゾーン(AZO)

2026会計年度第4四半期(6〜8月)の決算を現地22日の寄り前に発表する。アナリスト予想はEPS54.08ドル、売上高67.02億ドルで、前年同期のEPS48.71ドルからおおむね1割強の増益が見込まれている。株価は年初来でおよそ16%下落しており、オプション市場は決算発表後の株価変動を上下9.72パーセントと織り込む。これは過去4四半期の決算後の平均変動幅5.6パーセントを大きく上回り、市場の警戒感の強さがうかがえる。カンファレンスコールは現地時間10時(東部)から開催予定(AutoZone Investor Relations、TipRanks)。

THORインダストリーズ(THO)

RV(レクリエーショナルビークル)最大手が2026会計年度第4四半期決算を22日の寄り前に発表する。アナリスト予想はEPS0.95ドル前後、売上高21.5億ドルで、前年同期比ではEPSが約59パーセント、売上高が約15パーセントの減少が見込まれている。小売需要と出荷動向の軟化を理由にBMOキャピタルが業績予想を引き下げる一方、直近30日間のコンセンサスEPSはわずかに上方修正されており、アナリスト間で見方が割れている(MarketBeat)。

ミラーノル(MLKN)

オフィス・住宅家具大手が2027会計年度第1四半期決算を22日の寄り前(現地時間8時30分からカンファレンスコール)に発表する。アナリスト4人のコンセンサスはEPS0.35ドル(予想レンジ0.34〜0.36ドル)、売上高9億4330万ドルで、前四半期のEPS0.55ドルから大幅な減益が見込まれる。鉄鋼・燃料など原材料コストがおよそ34パーセント上昇し、業界全体の利益率を圧迫している。5月に就任したジェフ・スタッツCEO(前COO、長年CFOを務めた人物)にとって、今回が利益率を守れるかを試される最初の本格決算となる(MillerKnoll、Investing.com)。

KBホーム(KBH)

2026会計年度第3四半期決算を22日の引け後(現地時間14時からカンファレンスコール)に発表する。アナリスト予想はEPS0.89ドルで前年同期の1.61ドルから約44パーセントの減益、売上高は13億ドル前後で前年同期の16.2億ドルから2割程度の減収が見込まれている。直近の四半期では減収率が加速しており、市場は住宅需要の一段の減速を織り込んでいる(Yahoo Finance)。

ワージントン・エンタープライズ(WOR)

金属製品メーカーが2027会計年度第1四半期決算を22日の引け後に発表し、カンファレンスコールは翌23日朝(現地時間8時30分)に開催される。アナリスト5人のコンセンサスはEPS0.75ドル、売上高3億3130万ドルで、前年同期比ではほぼ横ばい〜小幅増益の見込み。前四半期(EPS0.97ドル)は市場予想1.06ドルを8.5パーセント下回っており、今回その埋め合わせができるかが焦点となる(StockTitan)。

4. 業界トレンド

22日に発表を控える5社を横断すると、対照的な構図が浮かび上がる。住宅・耐久財関連(KBホーム、THORインダストリーズ、ミラーノル、ワージントン・エンタープライズ)はいずれも前年同期比で減益が見込まれており、住宅ローン金利の高止まりに加え、鉄鋼・燃料など原材料コストの上昇が共通の逆風になっている。一方、自動車アフターマーケット大手のオートゾーンだけは増益が見込まれており、新車価格の高止まりを背景に消費者が新規購入を控えて既存車の修理・整備に回る動きが、同社の底堅い需要につながっているとみられる。個人消費が「新規の大型支出は手控えるが、手持ちのものは直して使う」方向に二極化している可能性がある。

6. 次の注目決算

  • ゼネラル・ミルズ / クラッカー・バレル / ペイチェックス / シンタス: 9月23日(水)寄り前に発表予定(前回既報のゼネラル・ミルズを含む、継続)。
  • H.B.フラー / スティッチ・フィックス: 9月23日(水)引け後に発表予定。ワージントン・エンタープライズの決算説明会も同日朝(現地8時30分)に開催される。
  • ダーデン・レストランツ: 9月24日(木)寄り前に発表予定(前回既報のとおり継続)。決算説明会は同日8時30分(現地時間)。
  • コストコ・ホールセール: 9月24日(木)引け後に2026会計年度第4四半期・通期決算を発表予定(前回既報のとおり継続)(ad-hoc-news、MarketBeat)。