前回からの変化
変わったこと(変化・新規)
- 日経平均は前日比438円90銭高(0.69%高)の6万3923円00銭で取引を終え、前日までの3日続落から一転して4日ぶりの反発となった。前回レポート時点(9/15)の「8円89銭安」からは大きく切り返した形である。朝方は米原油高・米金利上昇を背景にした15日の米株安が重荷となりリスク回避ムードが強かったが、後場に韓国KOSPIの上昇転換を受けて空売り筋の買い戻しが入り、高値引けとなった(日本経済新聞、株探)。
- TOPIXは前日比24.56ポイント高(0.61%高)の4061.72ポイントとなり、前回の反落から一転して上昇した(新規)。
- 東証グロース市場250指数は771.30ポイントで前日比17.90ポイント安(2.27%安)となり、前回まで2営業日続伸していた流れが一転して3営業日ぶりの反落となった。半導体・AI関連株を物色する資金がプライム市場に向かい、グロース市場から流出したことが要因とされる(新規、財経新聞)。
- メルカリ(4385)が東証プライムで値下がり率1位となり、前日比247円安(6.39%安)の3621円まで急落したことが新たに判明した。前日発表した、ポケモンカードゲーム30周年記念関連商品の出品禁止措置(過去の同種リリース時の転売トラブル・嫌がらせ防止が理由)を嫌気した売りで、8月10日につけた年初来高値5111円から約1カ月で約29%下落したことが分かった。SNS上での転売・不正利用批判や、証券会社による投資判断の引き下げも重荷になっている(新規、日本経済新聞、ITmedia)。
- ドル円は東京市場で155円49銭から154円96銭まで下値を切り下げ、155円を割り込む場面があったことが新たに判明した。日銀の利上げ加速期待を背景とした円買いがやや優勢になったとみられ、前回レポート時点(9/15、154円21銭〜155円24銭)からはやや円高方向に振れた(財経新聞)。
- 日経平均の値上がり銘柄は152、値下がりは70、変わらず3となり、67%の銘柄が上昇したことが新たに判明した。年初来高値を更新した銘柄は48にのぼった(新規、Yahoo!ニュース)。
昨日と同じこと(継続)
- 日銀は9月17・18日会合での政策金利1.00%→1.25%への引き上げ観測が前回に続き大勢を占めている。結果発表・植田総裁会見は18日の予定に変わりない。
- FOMC(米東部時間9/16、日本時間9/17未明)への様子見ムードは前回に続き相場の重荷となっていたが、後場の買い戻しがこれを上回った。
- 9月末に向けた中間配当の権利取りを狙った買いが海運・通信株などに広がる構図は継続している。
- 19日から23日のシルバーウィーク5連休を控えた持ち高調整圧力は前回に続き意識されている。
要因の連続性
- 継続要因: 日銀9月利上げ観測、FOMC・中東情勢を背景とした様子見ムード、シルバーウィーク前の持ち高調整、中間配当権利取りの買い。
- 新規要因: (1) 韓国KOSPI上昇を受けた空売り筋の買い戻し、(2) メルカリのポケカ出品禁止発表による急落、(3) 半導体・AI株物色によるグロース市場からプライム市場への資金シフト、(4) 日銀利上げ観測を背景とした円買い優勢。
- 解消した要因: 前日まで意識されていた「AI開発減速への警戒」は、後場のAI・半導体株買い戻しによりいったん和らいだ。
1. 市況サマリー
| 指数 | 終値(9/16) | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| 日経平均株価 | 63,923.00円 | +438.90円 | +0.69% |
| TOPIX | 4,061.72pt | +24.56pt | +0.61% |
| 東証グロース市場250指数 | 771.30pt | -17.90pt | -2.27% |
9月16日の東京市場は、日経平均・TOPIXが4日ぶりに反発した一方、グロース市場250指数は資金がプライム市場に向かう形で3営業日ぶりに反落するというねじれが生じた(日本経済新聞、財経新聞)。
2. 指数別動向
日経225
朝方は米原油高・米長期金利上昇を受けた15日の米国株安が重荷となり、AI・半導体株の一角に持ち高調整の売りが優勢でリスク回避ムードが強かった。しかし後場に入り、韓国KOSPIが上昇に転じたことで空売り筋の買い戻しを誘い、9月末に向けた中間配当権利取りの買いも海運・通信株などに広がって切り返した。指数寄与度では、アドバンテスト・東京エレクトロン・ファーストリテイリング・リクルートホールディングス・信越化学工業が押し上げ役となった一方、ソフトバンクグループ・キオクシアホールディングス・コナミグループ・大塚ホールディングス・イビデンが押し下げ役となった(日本経済新聞)。
グロース市場250指数
東証グロース市場250指数は17.90ポイント(2.27%)安の771.30で3営業日ぶりに反落した。朝方は上昇姿勢を見せたものの、半導体・AI関連株を物色する資金がプライム市場に向かったことでグロース市場は劣勢となり、日足パラボリックの陽転水準付近での戻り売り圧力も重なった(財経新聞)。
3. 強気派 vs 弱気派
強気派
- ダイヤモンドZAiが実施した専門家106人へのアンケートでは、64%が2026年の日本株について「強気・やや強気」と回答し、AI・半導体関連株について「引き続き高成長が期待」「AIサービス普及を背景としたデータセンター投資の拡大」を根拠に挙げる声が多いことが分かった(ダイヤモンドZAi)。
- シティは半導体セクターの見通しを引き上げており、HBM需要の拡大や生成AIインフラ投資の継続を根拠に、AI・半導体関連株を中長期の本命セクターとする見方を維持している(既報の分析を踏襲)。
弱気派
- 株探の伊藤智洋氏は、前日安値6万2726円を割り込むと下値模索が続くリスクがあるとし、上値も前々日高値6万4101円が強いレジスタンスになるとの慎重な見方を示した。上抜けた場合は9月3〜8日の反発時と同規模(3019円レンジ)の戻りを想定し、上値目標を6万5745円とする一方、下抜けた場合は9月14日安値6万2726円を下回る可能性があるとした(株探)。
- メルカリのように証券会社が投資判断を引き下げた個別銘柄も出ており、個社レベルでは急落した銘柄への警戒感が広がっている(ITmedia)。
4. 経済ニュース
政策・市場イベント
FOMCは米東部時間9月16日、政策金利を0.25%引き上げ3.75〜4.00%とすることを決定した(詳細はratesカテゴリ参照)。日銀は17・18日に金融政策決定会合を開き、政策金利を1.00%から1.25%へ引き上げるとの観測が大勢を占めている。結果発表・植田総裁会見は18日午後の予定。
注目された個別銘柄
- メルカリ(4385): 前日比247円安(6.39%安)の3621円まで急落し、東証プライムの値下がり率1位となった。ポケモンカード30周年記念関連商品の出品禁止発表を嫌気した売りで、8月10日の年初来高値5111円から約1カ月で約29%下落した(日本経済新聞)。
- ギフトホールディングス: 5.00%安で値下がり率2位となった(Yahoo!ニュース)。
- サイゼリヤ: 4.63%安で値下がり率3位となった(同上)。
- アドバンテスト・東京エレクトロン: 後場の半導体・AI株買い戻しの中で日経平均の押し上げ役となった(日本経済新聞)。
5. 日銀・金利・為替
日銀
9月17・18日の金融政策決定会合での1.00%から1.25%への利上げ観測は前回に続き有力視されている。実施されれば1995年4月以来およそ31年半ぶりの高水準となる。結果発表は18日昼ごろ、植田総裁の記者会見は同日午後の見通し(詳細はratesカテゴリ参照)。
金利・為替
日本国債(10年物)の利回りは9月16日時点で2.995%となり、前日(9/15、3.035%)から4.0bp低下し節目の3%を割り込んだ(詳細はratesカテゴリ参照)。ドル円は東京市場で155円49銭から154円96銭まで下値を切り下げ、155円を割り込む場面があった。日銀の利上げ加速期待を背景とした円買いがやや優勢になったとみられ、FOMC・日銀会合という重要イベントを控えて方向感の乏しい展開が続いている(財経新聞)。
6. テクニカル分析
日経225
株探の伊藤智洋氏によれば、前々日(9/14)につけた高値6万4101円を上回れば、9月3〜8日の反発時と同規模(3019円レンジ)の戻りが期待でき、上値目標は6万5745円になるという。一方、上昇が続かず前日(9/15)安値6万2726円を割り込むようだと、下値模索が強まるリスクがあるとの見方を示した(株探)。値上がり銘柄が152・値下がり70と優勢だったことは、短期的な地合いの改善を示唆している(Yahoo!ニュース)。
グロース市場250指数
日足パラボリックの陽転水準付近での戻り売り圧力が意識され、3営業日ぶりに反落した。プライム市場の半導体・AI株に資金が向かう間は、グロース市場は劣勢が続きやすい地合いとみられる(財経新聞)。
7. 本日の注目点
- 日銀は9月17・18日の日程で金融政策決定会合を開催中で、政策金利1.00%→1.25%への引き上げの有無が最大の注目点となる。結果・植田総裁会見は18日午後の予定。
- FOMCの結果(9/17未明判明、0.25%利上げ・年内追加利上げ示唆)を受けた米国市場の反応(NYダウ急落・ナスダック100高)を東京市場がどう消化するかが焦点になる(詳細は
us_stockカテゴリ参照)。 - メルカリの急落が同業他社や消費者向けプラットフォーム関連銘柄に波及するかが注目される。
- 19日から23日のシルバーウィーク5連休を控え、連休をまたぎたくない持ち高調整の動きが強まりやすい。

