前回からの変化

変わったこと(変化・新規)

  • 今週の下値の節目について、より具体的な分析が新たに得られた。世界一やさしい投資の学校によれば、9月11日の取引時間中安値がSQ(特別清算指数)値である6万3039円49銭を下回り、終値では回復したため「幻の安値」となったという。終値でこの水準を明確に割り込めば買い持ちを減らし、維持できれば18日の日銀総裁会見まで持ち高を保つという投資戦略が示された(新規、世界一やさしい投資の学校)。前回レポートで伊藤智洋氏が示した「9月3日安値6万3772円」よりも一段低い、より精緻な節目が今回新たに判明した。
  • 今週の材料が18日(金)に集中する構図が新たに具体化した。同日は朝8時30分に8月全国消費者物価指数(CPI)、昼ごろに日銀会合の結果発表、午後15時30分に植田総裁の記者会見、さらに夜には米国市場でオプション・先物が同時に満期を迎える「クアドラプルウィッチング」が重なるという。FOMC結果は前日17日の日本時間3時に判明するため、17日から18日にかけて材料が連続する日程であることが分かった(新規、世界一やさしい投資の学校)。
  • 19日から23日にかけて、11年ぶりとなる5連休の「シルバーウィーク」が到来することが新たに確認できた。9月21日が敬老の日、22日が国民の休日、23日が秋分の日にあたる。この連休を控え、持ち高を軽くしたい投資家の動きが今週前半から強まりやすいとの指摘がある(新規、HotelBank、世界一やさしい投資の学校)。
  • 今週の日経平均の想定レンジについて、世界一やさしい投資の学校は「6万2500円〜6万6000円」という、前回レポートで紹介した財経新聞のレンジ(6万2500円〜6万6500円)とほぼ重なる水準を新たに示した。前回同様、ダイヤモンドZAiの「6万〜6万5000円」というレンジ(既報)も併存しており、下限には各社おおむね一致がみられる(世界一やさしい投資の学校)。
  • 9月のIPOについて、ipokiso.comの分析により新たな背景が判明した。2026年は年間を通じたIPO件数自体は少なく9月末時点で31社にとどまる見通しだが、シルバーウィーク前に上場を前倒しする動きが集中し、結果として9月だけIPOが急増する「ラッシュ」に見えているという(新規、ipokiso.com)。前回レポートで伝えた「9社が新規上場」という事実の背景として、連休前の駆け込み上場という構造が新たに分かった。

昨日と同じこと(継続)

  • 日経平均・TOPIX・グロース市場250指数はいずれも9/11(金)終値のまま、9/12(土)・13(日)の休場を経て変わっていない。
  • 日銀の9月17・18日会合での1.00%→1.25%への利上げ観測は前回に続き有力視されている。
  • 日経VIは9/11終値29.80のまま、原油高・金利上昇への警戒感自体は解消していない。
  • 東証グロース市場250指数が7月安値666.12から8月末にかけて20%高となった中小型株ローテーションの構図は継続している。

要因の連続性

  • 継続要因: 日銀9月利上げ観測、原油高、米長期金利上昇、円キャリートレード巻き戻しリスクが引き続き来週にかけての警戒材料として働いている。
  • 新規要因: (1) SQ値6万3039円49銭という具体的な下値の節目、(2) 18日に材料が集中する日程構成、(3) シルバーウィーク5連休を控えた持ち高調整圧力、(4) 9月IPOラッシュが連休前の駆け込み上場という構造だったことの判明。
  • 解消した要因: 特になし。金曜の急落要因(原油高・米長期金利上昇)はいずれも今週にかけての警戒材料として持続している。

1. 市況サマリー

指数 終値(9/11、休場中変わらず) 前日比 騰落率
日経平均株価 64,011.34円 -1,259.61円 -1.93%
TOPIX 4,028.30pt -26.28pt -0.65%
東証グロース市場250指数 767.93pt(現物) 既報のとおり 既報のとおり

9月12日(土)・13日(日)は東京市場休場のため、上記は9/11(金)の確定値のまま変わっていない。次回の取引は9月14日(月)(日本経済新聞)。

2. 指数別動向

日経225

9/11の終値6万4011円34銭(-1.93%)から水準は変わっていないが、今週の下値の節目について新たな分析が示された。世界一やさしい投資の学校は、9月11日の取引時間中安値がSQ値6万3039円49銭を下回ったものの終値では回復した「幻の安値」を重視し、終値でこの水準を明確に割り込むかどうかが今週の分岐点になるとみる。想定レンジは「6万2500円〜6万6000円」とし、18日に材料が集中する日程構成を踏まえ、新規の買い増しは18日の材料消化後まで待つのが望ましいとの戦略を示した(世界一やさしい投資の学校)。

グロース市場250指数

現物指数は9/11時点で767.93と、7月安値666.12から8月末の824.80までいったん上昇したのち調整している(既報)。シルバーウィーク前の持ち高調整の動きは中小型株にも及ぶ可能性があり、IPOラッシュの受け皿としての需給動向が引き続き注目される。

3. 強気派 vs 弱気派

強気派

  • 前回既報のとおり、FOMC・日銀会合という大型イベント通過後の「アク抜け感」からのリバウンド期待、9月の新規上場ラッシュによる中小型株への資金流入期待は継続している。
  • 世界一やさしい投資の学校は、SQ値6万3039円49銭を維持できれば、18日の総裁会見まで買い持ちを維持する戦略が有効との見方を示した(世界一やさしい投資の学校)。

弱気派

  • 世界一やさしい投資の学校は、9月11日の取引時間中に一度SQ値を下回ったことを踏まえ、終値でこの水準を明確に割り込んだ場合は買い持ちを減らすべきだとの慎重な見方を示した(世界一やさしい投資の学校)。
  • 前回既報のとおり、原油高・米長期金利上昇・円キャリートレード巻き戻しリスクを根拠にした弱気派の見方(伊藤智洋氏、日本インタビュ新聞)は変わっていない。

4. 経済ニュース

経済指標・政策

今週18日(金)朝8時30分に8月全国消費者物価指数(CPI)の発表が予定されている。日銀会合の結果発表・総裁会見と同じ日に重なるため、CPIの結果が会合結果の受け止め方に直接影響しうる(世界一やさしい投資の学校)。

注目された個別銘柄・IPO

  • アキッパ(627A): 駐車場シェアリング事業を運営し、9月18日に東証スタンダード市場への新規上場を予定(既報)。ipokiso.comによれば、シルバーウィーク前の駆け込み上場ラッシュの中でも特に注目される銘柄の一つとされる(ipokiso.com)。

5. 日銀・金利・為替

日銀

9月17・18日の金融政策決定会合での1.00%→1.25%への利上げ観測は前回に続き有力視されている(詳細はratesカテゴリ参照)。結果発表は18日昼ごろ、植田総裁の記者会見は同日15時30分に予定されている(世界一やさしい投資の学校)。

金利・為替

日本の10年国債利回りは9月11日時点でおよそ2.98%まで反発している(詳細はratesカテゴリ参照)。ドル円は市場休場明け前で確定した実勢値がなく、日米の金融政策イベントの結果次第で振れが大きくなりやすい地合いが続いている。

6. テクニカル分析

日経225

9/11終値時点の各種移動平均線の位置関係(既報)から大きな変化はない。日経VIは9/11終値29.80のまま、原油高・金利上昇への警戒感自体は解消していない(investing.com(Fisco))。今週新たに意識される節目として、SQ値6万3039円49銭が下値の防衛ラインとして加わった。

グロース市場250指数

前回時点の分析(25日線を下回る一方、75日線・200日線は上回り中期調整の中でも長期上昇トレンドは維持)から大きな変化はない。

7. 本日の注目点

  • 今週の日経平均の下値の節目は、9月11日の取引時間中安値が下回ったSQ値6万3039円49銭。終値でこれを割り込むかどうかが目先の焦点になる(世界一やさしい投資の学校)。
  • 材料は18日(金)に集中する。朝の全国CPI、昼の日銀会合結果、午後の植田総裁会見、夜の米クアドラプルウィッチングが同日に重なり、17日の日本時間3時に判明するFOMC結果と合わせ、週後半にかけて材料が連続する。
  • 19日から23日は11年ぶりのシルバーウィーク5連休。連休をまたぎたくない持ち高調整の動きが、今週前半から強まりやすいとみられる。
  • 9月のIPOはシルバーウィーク前の駆け込み上場が集中しており、18日上場予定のアキッパをはじめ中小型株全般への関心が高まりやすい。