前回からの変化

前回(2026-10-11)との比較である。10日(土)と11日(日)は為替市場が休場で、12日朝の時点でも新たな確定値は確認できていない。水準は9日のNY終値が最新である。

変わったこと(変化・新規)

  • 前回は「来週の予定」として整理した日程が、今週の本番に入った。12日は日本がスポーツの日、米国がコロンブスデーで、ドル円は流動性が薄い中で週が始まる(みんかぶFX: 来週の主な予定)
  • 水準の新しい更新はない。ドル円の9日の四本値は始値157円88銭、高値158円43銭、安値157円76銭、終値158円31銭で、前回から変わらない(みんかぶFX: 9日の四本値)

昨日と同じこと(継続)

  • ドル円は158円台半ばの200日移動平均線の手前で上値が重く、介入警戒もあって158円台に定着しきれない構図が続く(みんかぶFX: 為替相場まとめ)
  • 投機筋の円売り越しが膨らむ流れは、CFTCの10月6日時点のデータのまま変わらない(みんかぶFX: CFTC建玉報告)
  • 新たな介入の事実は確認されていない

要因の連続性

  • 継続要因: 日米金利差を背景にした円売り圧力、158円台での介入警戒、200日移動平均線付近の上値の重さ。米長期金利の高止まりも円安を支える
  • 新規要因: なし。12日の2つの休場が重なり、新たな材料より流動性の薄さが値動きを左右しやすい週明けになる
  • 解消した要因: 前回触れた3連休前のポジション調整は一巡した

為替サマリー

通貨ペア 9日NY終値 9日の高値〜安値 週間レンジ(5〜9日)
ドル円 158円31銭 158円43銭〜157円76銭 157円44銭〜158円51銭
ユーロドル 1.1200ドル 1.1243〜1.1188ドル 1.1160〜1.1260ドル
ユーロ円 177円34銭 177円87銭〜176円91銭 176円22銭〜178円30銭

水準は10日朝に公表された四本値と週間まとめによる。12日朝の取得時点では、休場や早朝で信頼できる新しい数値を確認できていない。ドル指数、人民元、韓国ウォンは数値を確認できなかったため記載しない(みんかぶFX: 9日の四本値、みんかぶFX: 為替相場まとめ)。

ドル円の動き

9日は朝の157円88銭で始まり、ロンドン序盤に158円43銭まで上げた後、介入警戒で押される場面があった。NYでは158円台で底堅く推移して158円31銭で引けた。その後は週末の休場に入り、12日朝の時点で値動きは確認できていない。東京時間は祝日で休場のため、東京の実需の売買が出ない分、薄商いで振れやすいとの見方がある(市場の見方)。

その他の主要通貨

  • ユーロ: フランスの財政悪化懸念とデモ、独仏の金利差拡大がユーロ売りの材料になっている。1.12ドルが守りの水準として意識され、9日の終値は1.1200ドルだった(みんかぶFX: 為替相場まとめ)
  • ポンド円: 週間で208円20銭〜210円21銭のレンジだった(みんかぶFX: 為替相場まとめ)
  • 豪ドル・アジア通貨: 信頼できる数値を確認できなかった

当局の姿勢と介入

週末から12日朝にかけて、新たな介入の事実や、財務相・財務官・日銀総裁の新しい為替発言は確認できなかった。直近では高市首相が「為替・物価の動向を注視する」と述べている(前回レポート参照)。158円台半ばが介入警戒ラインとして意識されている(市場の見方)(みんかぶFX: 為替相場まとめ)。介入とは、政府・日銀が為替相場の急変動を抑えるために通貨を売買することである。

ポジションと相場観

CFTCの発表(10月6日時点)では、レバレッジドファンド(ヘッジファンドなどの短期売買の投機筋)が円を30,379枚売り越し、前週から13,570枚増やした(みんかぶFX: CFTC建玉報告)。次回は10月13日時点のデータが17日(土)早朝に公表される見込みである。

14日の米CPI(9月分)の市場予想は総合が前年比3.6%(8月は3.4%)、コアが2.5%(8月は2.4%)とされる。予想を上回れば10月FOMCでの利上げ観測が再燃し、ドル高・円安が進む可能性があるとの見方が出ている(みんかぶFX: 来週の注目材料)。円安は輸入物価を通じて家計の負担を増やす一方、輸出企業の業績や海外資産の円換算額には追い風となる。円高派の新しい主張は確認できなかった。

テクニカル分析(ドル円)

9日のNYの報道によると、ピボット(前日の高値・安値・終値から計算する、その日の相場の分かれ目の目安)は158円13銭付近だった。上値の目安は158円51銭、158円78銭、159円16銭、下値の目安は157円86銭、157円48銭、157円21銭である。9日の終値158円31銭はピボットを上回り、短期的には強めの位置にある(みんかぶFX: ピボット)。200日移動平均線(過去200日の終値の平均で、長期の方向を見る指標)は158円台半ばにあり、戻りを止める壁になっている。RSIなどの最新値は確認できなかった。

今夜の注目イベント

12日(月)は日本がスポーツの日で東京市場は休み、米国はコロンブスデーで債券市場が休場となる。主要な指標発表は予定されていない。IMF・世界銀行の年次総会がバンコクで開幕する(みんかぶFX: 来週の主な予定)。

日付 項目 備考
13日(火) 日本の企業物価指数
14日(水) 米CPI(9月分) 総合3.6%、コア2.5%の予想
15日(木) 米小売売上高、米PPI、植田日銀総裁の講演
16日(金) ウォーシュFRB議長がIMF専務理事と対談 17日からFRBのブラックアウト期間