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米国株

米国株 2026-08-17

3行まとめ

  • 直近取引日である8月14日(金)のニューヨーク市場は3指数そろって小幅安。S&P500は7,785.76ポイント(-0.17%)、ナスダック100は30,046.14ポイント(-0.13%)、NYダウは53,732.41ドル(-0.20%)で引けたが、週間ではいずれも3週連続の上昇。
  • ミシガン大学消費者信頼感指数の急低下と7月小売売上高の予想外の減少が重しとなった一方、テクニカル指標は強気優勢で、市場心理も「グリード(強気)」寄り。
  • 今週(8/17週)はFOMC議事要旨の公開やホーム・デポなど小売企業の決算が集中し、17日当日はニューヨーク連銀製造業景気指数とNAHB住宅市場指数の発表が予定される。

市況サマリー

指数 終値 前日比
S&P500 7,785.76 -13.23(-0.17%)
ナスダック100 30,046.14 -38.36(-0.13%)
NYダウ 53,732.41 -107.58(-0.20%)

取得時点: 2026年8月14日(金)米国市場引け(日本時間8月15日朝)。8月16日(日)は米国市場休場のため、直近取引日のデータを継続して掲載している。出典: Yahoo FinanceYahoo!ファイナンスYahoo Finance NDX Historical Data

指数別動向

S&P500

前日13日に終値ベースの史上最高値(7,798.99)をつけた反動で、14日は利益確定売りが優勢となり0.17%安の7,785.76で引けた。それでも週間では3週連続のプラスを確保。週を通じてはエネルギーとテクノロジーセクターが上昇をけん引した一方、14日はAI関連銘柄の一角に手仕舞い売りが出た。出典: Yahoo Finance

ナスダック100

14日は30,046.14ポイントで前日比0.13%安。前日13日には7月の生産者物価指数(PPI)が市場予想を下回ったことで利上げ観測が後退し、1.15%高と大幅に上昇していた反動もあり、14日は伸び悩んだ。半導体・大型テック株への物色が続く一方、8月26日に決算発表を控えるエヌビディアなど個別材料待ちの様相も見られる。出典: OANDAInvesting.com

NYダウ

53,732.41ドルで前日比0.20%安。個別では半導体製造装置大手のアプライド・マテリアルズが、市場予想を上回る増収増益決算と強めのガイダンス(7〜9月期売上高見通し105億ドル、市場予想超え)を発表したにもかかわらず、株価は5%超下落する「セル・ザ・ニュース」的な反応となった。背景には直前までの大幅高で株価収益率が50倍超まで買われ期待値が高まっていたこと、設備投資・人員拡大による粗利益率圧迫懸念、対中売上比率の低下(35%から28%、対中輸出規制の影響)がある。出典: Yahoo Finance

強気派 vs 弱気派

強気派

  • エコノミストでヤルデニ・リサーチ社長のエド・ヤルデニ氏は、自身の年末S&P500目標である8,250ポイントが「保守的すぎる水準になりつつある」との見方を示している。根拠はAI主導の生産性向上と設備投資の拡大。出典: Yahoo Finance
  • シティグループのストラテジスト、スコット・クロナート氏は2026年のS&P500構成銘柄1株当たり利益(EPS)見通しを年初の320ドルから350ドルへ引き上げ、年末目標を上方修正した。根拠は企業業績の裾野拡大(S&P500の全11セクターが年初来プラス)とAI投資の継続。出典: Goldman Sachs系まとめ記事/Yahoo Finance
  • USバンク・アセット・マネジメント・グループのシニア投資ストラテジスト、ロブ・ハワース氏は、年末のS&P500予想を8,040ポイントへ引き上げた。根拠はFRBの緩和方向へのシフト期待と底堅い企業業績。出典: Yahoo Finance

弱気派

  • バンク・オブ・アメリカは年末のS&P500目標を7,100ポイントに据え置いており、現水準からの上値余地は限定的(むしろ下振れ方向)と慎重姿勢を崩していない。「赤信号が多すぎる」との評価。出典: Yahoo Finance
  • 著名エコノミストのゲイリー・シリング氏は、弱さが連鎖すれば年末までに景気後退と20から30%規模の株価下落もあり得ると警鐘を鳴らしている。根拠として市場の質(値上がり銘柄の偏り)や消費者心理の悪化を挙げる。出典: The Globe and Mail(Motley Fool配信)
  • 複数の市場分析記事は、シラーPER(CAPE)が41と長期平均(17.8)の2倍以上に達し、1999年11月(44)に次ぐ高水準にあることを警戒シグナルとして指摘。値上がり銘柄が一部の大型テックに偏っていること(市場の広がりの乏しさ)も懸念材料として挙げられている。出典: Intellectia.ai

経済ニュース

  • 7月小売売上高: 前月比0.6%減少と市場予想(+0.1%程度)に反してマイナスとなり、約1年ぶりの大きな落ち込み。消費者支出の鈍化懸念が広がった。出典: Yahoo Finance
  • ミシガン大学消費者信頼感指数(8月速報値): 予想55に対し51へ低下し、3カ月ぶりに前月比マイナスに転じた。今後1年のインフレ予想は4.3%に上昇し、インフレ懸念の根強さを示した。出典: Yahoo Finance
  • 7月消費者物価指数(CPI): 前月比0.1%上昇(6月は0.4%低下)、前年同月比では3.4%上昇。住居費が全体上昇分の3分の2程度を占めた。出典: BLS
  • 7月生産者物価指数(PPI): 最終需要総合は前月比横ばい。前年同月比では4.7%上昇。財(モノ)は0.7%低下する一方、サービスは0.2%上昇。前年比で市場予想を下回ったとの報道もあり、インフレ圧力の一服を示唆した。出典: OANDA
  • 注目銘柄・決算:
    • アプライド・マテリアルズ: 増収増益・強いガイダンスにもかかわらず株価5%超下落(詳細は上記「NYダウ」参照)。
    • レディット: S&P500への新規採用が決定し、株価が10%超上昇。
    • エヌビディア: 8月の月間で時価総額を約6,000億ドル積み増し。8月26日に決算発表を予定。
    • メタ: 年初来で株価が10%程度下落しているが、バンク・オブ・アメリカはインフラ資産の収益化余地を評価するレポートを出している。
    • 出典: Yahoo Finance

FOMC・FRB・金利・為替

  • FOMC: 次回会合は2026年9月15〜16日。7月の弱い雇用統計(非農業部門雇用者数が2万3千人減少、失業率4.1%)がある一方、CPIが前年比3.4%とインフレも根強く、市場では「据え置き」を軸にした見方が優勢。パウエル議長(任期終盤)は9月の判断について明言を避けており、2026年中の追加利下げには慎重な観測が多く、本格的な利下げ再開は2027年になるとの見方も出ている。出典: Kraken BlogMorningstar
  • 米長期金利: 10年債利回りは8月14日時点で4.67%(前日比+5bp)。30年債利回りは5.27%、2年債利回りは4.167%(前日比+2bp)。AI関連企業による社債発行の増加(年初来2,690億ドル)が長期金利の上昇圧力(いわゆる「ベアスティープ化」)につながっているとの指摘がある。出典: thestreet(Yahoo Finance経由)
  • 為替: ドル円は8月14日のニューヨーク市場で158.60円から159.40円のレンジで推移し、159円台で取引を終えた。弱い小売売上高とミシガン大学消費者信頼感指数の悪化で早期利上げ観測が後退しドル売りが先行したが、ホルムズ海峡周辺の供給懸念による原油高・長期金利上昇が意識され、終盤にかけてドルが買い戻された。出典: 財経新聞
  • ドル指数(DXY): 7月末の101台から8月上旬にかけて99台後半まで下落。軟調なインフレ・雇用指標が続いたことが背景。50日移動平均(100.6程度)が上値を抑える一方、200日移動平均(99.2程度)が下値を支える形になっている。出典: oneuptrader

テクニカル分析

初心者向けの目安として、移動平均線は「直近の平均的な価格」を示す線で、現在値がこれを上回っていれば短期的な勢いが強いことを示唆する。RSIは相場の「買われすぎ・売られすぎ」を測る指標で、一般的に70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎの目安とされる。

  • S&P500: 現在値は50日移動平均(7,630.10)・200日移動平均(7,522.59)をいずれも上回っており、短期・中期・長期のトレンドがそろって上向きの「強気」の形。RSI(14日)は65前後で、買われすぎの目安である70にはまだ届かないが、やや強めの水準にある。出典: Investing.com
  • ナスダック100・NYダウ: 個別の移動平均・RSIの詳細数値は今回の調査では確認できなかったが、値動きの傾向はS&P500と概ね連動しており、大型テック・半導体株の強さがナスダック100を支えている。
  • VIX(恐怖指数): 8月15日時点で14.3前後と「低い恐怖」の水準にあり、市場が比較的落ち着いていることを示す。出典: tradewithmaya
  • Fear & Greed Index: 8月14日時点で65(グリード=強気寄り)。過熱でも極端な悲観でもない、やや強気寄りの心理状態を示している。出典: finhacker
  • なお、シラーPER(CAPE)が過去の記録的高水準(41)にあるとの指摘もあり(前述「弱気派」参照)、短期的なテクニカルの強気シグナルと、長期的なバリュエーション面での警戒感が併存している状態と言える。売買を推奨する趣旨ではなく、あくまで市場の位置づけを把握するための情報として捉えたい。

今夜の注目イベント

  • 8月ニューヨーク連銀製造業景気指数(8月17日発表予定、市場予想10.2程度、前回15.6)。出典: X(Markets Today)
  • 8月NAHB住宅市場指数(8月17日発表予定、市場予想35.0程度、前回34.0)。金利水準が住宅市場心理に与える影響を測る指標として注目される。出典: X(Markets Today)
  • 今週(8/17〜21)は決算発表が集中する週で、8月18日(火)寄り付き前にホーム・デポが決算発表を予定。住宅関連消費の強さを占う材料として注目される。出典: 247wallst.com
  • 週内にはFOMC議事要旨(7月分)の公開も予定されており、9月会合に向けたFRB内の議論の温度感が確認される見通し。出典: Capital Street FX
  • レディットのS&P500組み入れ(採用決定は既報。実際の指数入れ替え実施時期は今回の調査で確定できず)も週内の話題として注目されている。出典: Capital Street FX

参考リンク