市況サマリー
| 指数 |
終値 |
前日比 |
騰落率 |
取得時点 |
| 日経平均株価(日経225) |
66,970.22円 |
+1,363.51円 |
+2.08% |
2026年8月10日(月)大引け |
| 東証グロース市場250指数 |
737.17 |
+13.08 |
+1.81% |
2026年8月10日(月)大引け |
| TOPIX(東証株価指数) |
4,100.61 |
+25.68 |
+0.63% |
2026年8月10日(月)大引け |
(注)8月11日(火)は「山の日」で東京市場は休場のため、直近の取引実績は8月10日(月)大引け時点のもの。8月12日(水)は東京市場が開く当日であり、寄り付き前時点での前営業日実績として記載している。
指数別動向(日経225 / グロース市場)
日経225
直近の取引日となった8月10日、日経平均は3営業日ぶりに大幅反発した。65,905円で寄り付いた後、前週末の米国市場でハイテク・半導体株が買われた流れを引き継ぎ、前場のうちに一時67,006.84円まで上昇して約4週間ぶりに67,000円台を回復。後場にかけてやや上げ幅を縮めたものの、66,970.22円(前日比+1,363.51円、+2.08%)で取引を終えた。背景には、7日発表の7月米雇用統計が市場予想を下回りFRBの早期利上げ観測が後退したことがあり、東京市場もこの流れを引き継いだ。半導体関連のアドバンテスト・東京エレクトロン・レーザーテックが上昇し、フジクラ・ディスコ・イビデンも高い値動きとなったほか、リクルートホールディングスはストップ高を付けた。一方、太陽誘電・三井金属は売り優勢となり、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクは値を下げ、サイバーエージェントは値下がり率トップとなった。値上がり銘柄数は916とプライム上場銘柄の6割弱を占めた一方、日経平均VI(恐怖指数)は株価上昇にもかかわらず上昇し、「安心して買える相場ではない」との慎重な声も聞かれた。(出典: 松井証券マーケット情報、株探マーケット日報)
翌8月11日(火)は「山の日」の祝日で東京証券取引所は終日休場。この日はドル円などの為替市場は取引が続いたが、株式市場としての値動きはない。8月11日夜(米国時間)のNY市場では、原油価格の上昇と長期金利の上昇を嫌気してNYダウが前日比60.95ドル安の53,975.98ドルで終了し、地政学リスク(トランプ米大統領によるイランへの戦争賠償要求で停戦協議が難航との観測)も相場の重荷となった。半導体・同製造装置株は下落する一方、エネルギー株や医薬品・バイオテク株は上昇するというまちまちの展開だった。さらに日本時間8月12日未明時点(取引終了前)では、続くNY市場でダウ平均が53,941.61ドル(前日比-34.37ドル、-0.06%)、ナスダック総合指数が26,511.36(前日比-94.00ポイント、-0.35%)とそろって小安く推移しており、東京市場にとってはやや重い地合いが引き継がれる可能性がある。8月11日夜の大阪取引所ナイトセッションでは、日経225先物が67,010円(前営業日比-150円)とほぼ横ばいで推移しており、本日8月12日の東京市場は方向感に乏しいスタートが見込まれる。(出典: 財経新聞「NY株式」、株探「NY各市場」、miken氏ブログ)
東証グロース市場250指数
グロース250指数は8月10日に大幅続伸し、737.17(前日比+13.08、+1.81%)で取引を終えた。日経平均・TOPIXの大幅高と歩調を合わせ、新興・中小型株にも押し目買いが広がった形となっている。ただし、グロース250指数そのものの移動平均線・RSIなど具体的なテクニカル数値については、今回の調査でも確認できなかった。参考として、個別銘柄ベースでは5日線・25日線が「ゴールデンクロス」した低PER銘柄を選出する特集が組まれるなど、テクニカル面での押し目買い機運を示す動きも見られる。(出典: 世界一やさしい投資の学校、株探「銘柄探検」)
強気派 vs 弱気派
強気派(ブル)
- **こう氏(フリーランスのシステムエンジニア・個人投資家、note「10億り人への寺子屋」)**は、8月10日の日経平均について「67,000円を明確に突破し、先物も67,000円台を維持できれば、AI・半導体だけでなくTOPIXにも買いが広がり上昇の質はさらに改善する」との見立てを示した。根拠として、前週末の米国市場でSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)が2.5%超上昇するなど半導体株への資金回帰が確認できたこと、東京市場でもアドバンテストが5%近く上昇したことを挙げている。(出典: note「10億り人への寺子屋」)
- **伊藤智洋氏(株探・テクニカルアナリスト)**は、7月29日以降の日経平均の戻りについて「下降トレンド内の調整からの反発か、あるいはレンジ上限を試す動きの確認」との短期シナリオを示し、上値シナリオとして7月22日高値(67,592円)や7月10日高値(69,374円)を試す可能性に言及している。(出典: 株探ニュース「伊藤智洋が読む『日経平均株価・短期シナリオ』」)
弱気派(ベア)
- **東野幸利氏(株式会社DZHフィナンシャルリサーチ チーフストラテジスト)**は、2026年8月の日本株について「前半高・後半安」となる可能性を指摘。過去に2022年・2025年ともに8月前半に上昇したあと後半に下落した経験則や、7月の大幅下落の反動によるAI・半導体株のリバウンドが8月前半の主因であること、お盆休みや主要企業決算の一巡で商いが細りやすいことを根拠に、「TOPIXは過去20年平均・30年平均でみても8月は年間で最もパフォーマンスが悪い月」であり、「8月前半の上昇が6月の史上最高値に対する戻り高値にとどまる可能性もあり、高値掴みには注意が必要」と警戒を促している。(出典: マネックス証券「マネクリ」)
- 補足として、8月10日は日経平均が大幅高となった一方で日経平均VI(恐怖指数)は逆に上昇しており、株価上昇と裏腹にボラティリティー拡大への警戒が根強く残っていることも弱気材料として意識されている。(出典: note「10億り人への寺子屋」)
経済ニュース
日銀の利上げ観測(9月会合を巡る報道)
時事通信は8月11日、日銀が早ければ9月17・18日の金融政策決定会合で追加利上げを検討する可能性があると報じた。従来は半年に1度程度のペースが想定されていたが、複数の政策委員から「利上げのペースが市場の想定より速まることも考えられる」との主張が出ているという。背景には、原油高の継続、AI関連需要の急拡大、歴史的な円安進行に伴う輸入インフレなど物価の上振れリスクへの警戒がある。7月会合後の記者会見で植田総裁は利上げの是非について「次回以降の決定会合においてしっかりと議論する」と述べ、9月利上げの可能性を排除しなかった。(出典: 時事ドットコム)
注目された個別銘柄・決算(8月10日発表分)
- 楽天グループ: 8月10日大引け後に2026年12月期中間決算を発表。上期(1〜6月)の売上収益は前年同期比12.9%増の1兆3,091億円、IFRS営業損益は504億円の黒字(前年同期は66億円の赤字)に転換し、7年ぶりの営業黒字化を達成した。親会社帰属の中間純損益はなお109億円の赤字だが、赤字幅は縮小。直近3カ月(4〜6月期)の最終損益は77億円の黒字に浮上し、売上高営業利益率も1.5%から3.0%に改善した。モバイル事業の損失縮小が引き続き課題として残る。(出典: 株探ニュース、日本経済新聞)
- アドバンテスト・東京エレクトロン・レーザーテック: 米ハイテク株高を受けAI・半導体関連への資金回帰で上昇(出典: 松井証券マーケット情報)
- フジクラ・ディスコ・イビデン: 高い値動きとなった(出典: 松井証券マーケット情報)
- リクルートホールディングス: ストップ高(出典: 松井証券マーケット情報)
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、サイバーエージェント: メガバンクは値下がり、サイバーエージェントは値下がり率トップ(出典: 松井証券マーケット情報)
今週の決算発表
今週(8月10日〜14日)は住友鉱山・東京海上をはじめ主要企業の決算発表がピークを迎えている。本日8月12日も200社超の決算発表が予定されており、内容次第で個別株の値動きが大きくなりやすい一日となる。(出典: 株探ニュース、株式ちゃんねる)
日銀・金利・為替
日銀
上記の通り、時事通信の報道により9月会合での追加利上げ観測が改めて意識されている。物価上振れリスク(原油高・AI関連投資の拡大・円安による輸入インフレ)への警戒が背景にあり、植田総裁は9月利上げの可能性を排除していない。市場の織り込みと実際の政策判断がどこまで一致するかが引き続き焦点となる。(出典: 時事ドットコム)
金利
日本の長期金利(新発10年国債利回り)は8月10日17時56分時点で2.815%(前日比+0.020ポイント)となっている。8月11日は東証休場のため新規の取引データはない。(出典: 日本経済新聞マーケットデータ)
米国では長期金利の上昇が8月11日のNY株式市場の重荷となったと報じられており、原油高とインフレ観測の高まりが金利上昇の一因とみられる。(出典: 財経新聞「NY株式」)
為替
ドル円は8月11日の東京市場で158円90銭台から159円台のレンジで底堅く推移し、正午時点では158円20銭付近で取引された(取引レンジ: 158円93銭〜159円31銭)。中東情勢の緊迫化を受けた原油相場の上昇は一服したものの、米10年債利回りが高値圏で推移していることがドル買いを支え、ドル売りはやや後退したとみられている。円安局面は輸出関連株への追い風となる一方、原油高と重なることで内需・エネルギーコストの重い企業にはマイナス材料となる構図が意識される。(出典: 財経新聞「東京為替」)
テクニカル分析
日経225
8月10日時点の分析では、日経平均(66,970.22円)は25日移動平均線(65,857円)を上回って推移し、10日移動平均線(64,230円、上向きに転換)も支持材料となった。RSI(9日)は前日の53.2%から75.3%へ大きく上昇し、一般に70%以上は「買われすぎ」の目安とされる水準に達しており、短期的な過熱感には注意が必要な状態にある(ただし断定的な売買推奨ではなく、あくまで「そうした水準にある」という参考情報)。上値の目処としては50日移動平均線(67,177円)、7月22日高値(67,592円)、心理的節目の68,000円・69,000円・70,000円、7月1日高値(71,962円)が意識されている。下値の目処としては66,000円、25日線(65,857円)、65,000円、10日線(64,230円)、63,000円、100日移動平均線(62,744円)、61,000円が挙げられている(いずれも「〜が目処とされる」水準)。(出典: 外為どっとコム マネ育チャンネル)
補足指標として、8月10日時点の騰落レシオ(25日)は113.36となり、過熱の目安とされる120にはまだ距離があるものの、中立圏の上限に近づきつつある。日経平均VI(恐怖指数)は同日の株価上昇にもかかわらず上昇しており、値動きの荒さへの警戒がくすぶっている状態が続いている(具体的な数値は今回確認できず、方向感のみの情報)。(出典: 株探「相場の体温計」)
東証グロース市場250指数
グロース250指数(737.17)は8月10日に大幅続伸し、直近安値圏からの戻りを強めている。ただし、指数そのものの移動平均線・RSIなど具体的なテクニカル数値については、今回の調査でも確認できなかった。参考情報として、個別銘柄ベースでは5日移動平均線が25日移動平均線を上抜ける「ゴールデンクロス」を付けた低PER銘柄を選出する特集が組まれるなど、押し目買いの機運が個別銘柄レベルではうかがえる。(出典: 株探「銘柄探検」)
本日の注目点
- 日本時間8月12日夜、米労働省が7月の消費者物価指数(CPI)を発表する。市場予想は総合で前年同月比+3.4%程度、コア指数で+2.5%程度とされ、6月実績(総合+3.5%、コア+2.6%)からのインフレ鈍化が確認されるかが焦点。予想を下回ればFRBの利下げ期待が強まる一方、上振れれば利上げ・金利高止まり観測が強まり、日本株にも波及しうる。(出典: 日本経済新聞)
- 本日は住友鉱山・東京海上をはじめ200社超の決算発表が予定されており、内容次第で個別株の値動きが大きくなりやすい。(出典: 株探ニュース、株式ちゃんねる)
- トランプ米大統領が8月10日、イランに対しこれまでの戦闘被害への「戦争賠償」を要求すると表明し、ホルムズ海峡の再開に向けた交渉が一段と難航するとの観測が広がっている。原油価格(WTI)は8月11日時点で1バレル=82ドル台と前日から4%超上昇しており、原油高が再燃した場合はインフレ・金利を通じて相場の重荷となる可能性がある。(出典: Yahoo!ニュース、Vietnam.vn燃料価格情報)
- 9月17・18日の日銀金融政策決定会合に向けた追加利上げ観測の強弱の変化も、引き続き相場の注目点となる。(出典: 時事ドットコム)
- 大阪取引所ナイトセッションでの日経225先物は67,010円(前営業日比-150円)とほぼ横ばいで、東京市場の寄り付きは方向感に乏しいスタートが見込まれる。(出典: miken氏ブログ)
参考リンク