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暗号資産

暗号資産 2026-08-19

3行まとめ

  • BTC は約6.4万ドル台(+1.1%)、ETH は約1,900ドル前後で伸び悩み、市場は8月19日予定のトランプ大統領と暗号資産業界幹部の会合を注視している。
  • 米国では SEC が投資契約規制の新枠組み「Regulation Crypto」の議決を進める一方、日本は7月15日に改正金商法が成立し暗号資産が金融商品として位置づけられた。
  • Coldcard ハードウェアウォレットの脆弱性を突いた大規模ハッキングで被害総額が約1億3,000万ドルに達し、業界の警戒が高まっている。

1. 価格サマリー

取得時点:2026年8月18日(現地報道ベース、日本時間換算は参考値。為替レートは USD/JPY ≈ 159.47 円で概算)

銘柄 価格(USD) 参考円換算 24h騰落率
ビットコイン(BTC) $64,231 約1,024万円 +1.10%
イーサリアム(ETH) $1,898 約30.3万円 -0.08%
XRP 約$1.00($0.988〜$1.007のレンジ) 約160円 +0.10%
AAVE $89 約1.4万円 +4.00%

出典: Crypto Market Update August 18: Bitcoin Rebounds Ahead of Trump's Crypto Meeting as AAVE Leads Altcoins(CoinGape)XRP Price Today, August 18, 2026(Sunday Guardian Live)、円換算参考: USD/JPY Historical Data(Investing.com)

※ 円換算値は本レポート作成時点の概算為替レートによる参考値であり、実勢の交換レートとは異なる場合がある。

2. 銘柄別動向

ビットコイン(BTC)

BTC は8月18日時点で $64,231 前後、24時間で+1.10%の上昇。総時価総額に占めるビットコイン・ドミナンスは58.8%。上昇の背景として、ビットコインETFへの資金流入継続(8月17日に1.37億ドルの純流入)と、8月19日に予定されるトランプ大統領と暗号資産企業幹部との会合への期待感が挙げられている。週間ベースでは直近5日間でビットコインETFへの流入額が8億5,350万ドルに達し、4月中旬以来最大の週間流入となった(BlackRock の IBIT が流入の大半を占める)。 出典: CoinGape記事Bitcoin ETFs draw $853.5M in five-day inflow streak(crypto.news)

一方で、10x Research の Markus Thielen 氏は「5月中旬以降のETF流出額は累計70億ドルに達した」とし、目先さらなる下落の可能性を指摘している(強気派・弱気派の主張は次章参照)。 出典: Bitcoin (BTC) Bear Market Incoming?(CoinDesk)

イーサリアム(ETH)

ETH は $1,898 前後で推移し、24時間ではほぼ横ばい(-0.08%)。$1,900〜$1,922 が節目として意識されており、この水準を明確に上抜けられるかが焦点となっている。イーサリアムETFにも資金が流入しており、8月17日時点で495万ドルの純流入(別集計では2.4494億ドルとする報道もあり、集計期間の違いによる差とみられる)。BlackRock の ETHA が最大の流入先。 出典: Crypto Price Prediction August 19, 2026(Sunday Guardian Live)Bitcoin ETF Inflows Resume in August 2026(EdgeX)

その他アルトコイン

  • XRP: $1.00 前後(24hレンジ $0.988〜$1.007)で1ドル水準を死守する展開。ETFへの資金流入が弱く、上値の重さにつながっているとの指摘がある。 出典: XRP Price Today(Sunday Guardian Live)
  • Solana(SOL): $76.92 を上値抵抗として意識する展開で、モメンタムは中立ながら弱気バイアスとされる。 出典: Top Altcoins Price Forecast(FXStreet)
  • AAVE: $89(+4.00%)と主要アルトコインの中で上昇率トップ。DeFiプラットフォーム上のアクティブローン残高が過去最高の1億5,000万ドルに達したことが材料視されている。 出典: CoinGape記事

3. 強気派 vs 弱気派

強気派

  • Katalin Tischhauser 氏(Sygnum Bank): 引き締め的な金融政策環境は「悪化ではなく想定通り」との見方を示し、強気スタンスを維持。利下げよりもETF資金フローやオンチェーンでの蓄積動向を主要なシグナルとして重視すべきと主張。 出典: Bitcoin Price Prediction August 2026: Four Analysts(Cryptonews.net)
  • Ryan Lee 氏(Bitget): 目先の下押し圧力はナスダック(ハイテク株)に向かっており、ビットコインには向かっていないと指摘。機関投資家が押し目を継続的に買っており、需要規律の崩壊は見られないとの見方。 出典: 同上(Cryptonews.net)
  • 別の分析では、週足RSIのダイバージェンス確認や6万〜6.2万ドルのサポート維持、ETF資金流入の再開が続けば、200週EMA(約68,468ドル)や20週EMA(約69,445ドル)を目指す展開もあり得るとの見方が示されている。 出典: Bitcoin Price Prediction August 2026: Macro & ETF Outlook

弱気派

  • Andrei Grachev 氏(DWF Labs): 「最悪のシナリオがあり得る」とし、流動性がタイトな環境でレバレッジをかけた暗号資産ポジションの保有コストが上昇していることから、機関投資家のポジショニングは守りの姿勢にシフトすべきだと主張。 出典: Cryptonews.net
  • Benjamin Cowen 氏(アナリスト): 2018年のチャートパターンとの類似性を根拠に、8〜9月にかけての下落を予想。当時は7月の上昇が7月末で終わり8月に全戻しとなったとし、市場サイクルの底はQ4に形成されると見る。 出典: Cryptonews.net
  • Markus Thielen 氏(10x Research): 5月中旬以降ビットコインETFから累計70億ドルの資金流出が生じたことを根拠に、ビットコインはさらに下落してから回復に向かうとの見方を示し、イーサリアムにも弱気姿勢を継続。 出典: CoinDesk
  • 季節性の観点では、過去15年間でビットコインの8月パフォーマンスは平均-0.64%・中央値-7.87%と、年間で唯一中央値がマイナスの月であり、15年中9回が下落で終えているとの分析もある。 出典: Bitcoin Price Prediction August 2026: Macro & ETF Outlook

4. 法改正・規制ニュース

米国

  • SEC は「Regulation Crypto」と呼ばれる新規則案(暗号資産のオファリングに関する証券法上の新たな適用除外制度を創設し、これまでのスタッフガイダンスや政策方針に代えて恒久的な規則とするもの)について、8月14日にパブリックコメント手続き開始の可否を採決する予定だった。ただし、これに先立つ会合が「予期せぬスケジュール上の都合」により延期されたとの報道もあり、正式な議決時期は流動的。Paul Atkins 委員長就任後、初の正式な暗号資産関連ルール制定手続きとなる見込み。 出典: SEC Moves Toward Landmark 'Regulation Crypto' Framework(Bitcoin Foundation)SEC Delays Crypto Regulation Meeting(Bloomberg)

日本

5. テクニカル分析

ビットコイン(BTC)

  • 移動平均線: 50日移動平均線は約63,123ドルで、現在価格(約64,231ドル)はこれをわずかに上回る水準にある。200日移動平均線は約63,776ドル、200週移動平均線は約63,770ドルとされ、現在価格はこれらの節目付近で推移しており、「長期的な支持帯の近辺で攻防が続いている」状況と解説されている。複数の移動平均線(5日〜200日)を総合した信号は「売りシグナルが優勢」との分析もあり、短期的にはなお方向感に乏しい。
  • RSI: 14日RSIは約54で中立圏。7日RSIも50前後と中立。1時間足の短期RSIは73まで上昇し、短期的にはやや買われすぎ気味との見方もある。RSIが中立圏にとどまっていることは、目先強い方向感が出ていないことを示唆する。
  • サポート・レジスタンス: 6万〜6.2万ドル台が下値の節目、6.5万〜7万ドル台が上値の抵抗帯とされる水準。この抵抗帯を明確に上抜けられるかが、中期的な下落トレンド転換の鍵とされる。
  • センチメント(Fear & Greed Index): 集計元により数値にばらつきがあり、8月18日時点でCFGIは53(中立)、CoinStatsは40(恐怖)、別集計では28(恐怖)とする報道もある。総じて「中立〜やや恐怖寄り」の心理状態とみられる。 出典: Bitcoin (BTC) Technical Analysis(Investing.com)Bitcoin news today(CoinDesk)Fear and Greed Index(CFGI)Crypto Fear and Greed Index Today(Fear Greed Meter)

イーサリアム(ETH)

  • 移動平均線: 50日移動平均線は約1,887ドルで、現在価格(約1,898ドル)はこれをわずかに上回る水準。50日線基準では「売りシグナル」寄りとの分析があり、上値の重さを示唆する。
  • RSI: 14日RSIは約50〜50.4で中立圏。売られすぎ・買われすぎのいずれの水準でもなく、明確なトレンドが出ていない状態。
  • サポート・レジスタンス: $1,900〜$1,922 が当面の上値抵抗帯として意識されている。この水準を明確に上抜けられるかが焦点。
  • センチメント: 8月3日時点のFear & Greed指数は22.43(極度の恐怖)との報道があり、BTCと比べてイーサリアムに対する市場心理はより弱気寄りとの見方もできる(ただし直近の数値は確認できていない)。 出典: Ethereum テクニカル分析(Investing.com)Crypto Price Prediction August 19, 2026(Sunday Guardian Live)

6. 業界トピック

Coldcard ハードウェアウォレットの大規模ハッキング

7月30日頃から、ハードウェアウォレットメーカー Coinkite 社製「Coldcard」の5年越しのファームウェア不具合を悪用した攻撃が発覚した。原因は2021年3月のファームウェアリリースに含まれていたビルド設定の誤りで、シードフレーズ生成時にハードウェア由来の乱数源ではなく、予測可能なソフトウェア乱数生成器にフォールバックしてしまう欠陥だった。ブロックチェーン分析企業 Galaxy Research・Elliptic の集計によると、被害総額は約1億3,000万ドル(オンチェーンで移動が確認されたのは約1,816BTC、約1億1,600万ドル相当)に達し、少なくとも12組以上の攻撃者が関与しているとみられる。盗まれた資金はミキシング等の分散処理をほとんど経ずに、少数のアドレスに集約されている状況。Coinkite 社は木曜日に注意喚起を発表し、土曜日に内容を更新、ユーザーにファームウェアの更新と新しいシードフレーズへの移行を呼びかけている。オフライン(コールド)ウォレットであってもソフトウェア起因の脆弱性で資産を失い得ることを示す事例として業界の警戒が高まっている。2026年通年では暗号資産関連のハッキング被害額が累計12億ドル超・276件に達しているとの集計もある。 出典: Hackers steal over $130M by exploiting bug in offline hardware wallets(TechCrunch)The Largest Hardware Wallet Exploit of 2026(TRM Labs)Coldcard Bitcoin Wallets Compromised(Bloomberg)

参考リンク