前日からの変化
変わったこと(変化・新規)
- 金が4,600.60ドル→4,454.40ドルへ前回比-3.18%(-146.20ドル)と急落。前回は様子見でほぼ横ばいだったが、ウォーシュ議長のタカ派発言を受けて一転して大幅安となった(Kitco、CNBC)。
- 銀が69.14ドル→66.25ドルへ前回比-4.18%(-2.89ドル)と急落。前回の上昇(+1.47%)から一転し、70ドル節目トライは頓挫した(Kitco)。
- 原油がWTI 83.52ドル→83.40ドル(-0.14%)、ブレント89.59ドル→88.31ドル(-1.43%)と反落。前回の急反発(ロシア・ウクライナ紛争激化観測)から一転し、ペルシャ湾からの原油輸出が戦前の約3分の2(日量15〜16百万バレル)まで回復したことや、イラン情勢を「物理的な供給遮断」ではなく「経済制裁的対立」とみる見方が広がったことが下押し材料となった(NBC News)。
- 砂糖が18.21セント→17.56セントへ前回比-3.57%(-0.65セント)と急落。前回の急伸(エルニーニョ・インド輸入観測)から一転し、インド政府がミル在庫の実地検査を実施した結果、当初懸念されていた実需給不足ではなく買い占め・投機が価格急騰の主因と判明。1百万トンの関税免除輸入を認め、9月からは月次割当を隔週割当に切り替える措置も発表した(BusinessToday India、Newstodaynet)。
- 大豆が1,252.50セント→1,277.75セントへ前回比+2.02%(+25.25セント)と上昇。前回のほぼ横ばいから加速し、中国が米国産大豆182,000トンを新規購入したこととトランプ政権の対中関税を巡る決定が新たな支援材料となった(Pro Farmer Grains Report)。
- トウモロコシが508.00セント→511.00セントへ前回比+0.59%(+3.00セント)と小反発。前回の反落から一転し、Pro Farmerツアーの強気推定に対する利益確定売りが一巡した(Pro Farmer Grains Report)。
- ドル指数(DXY)が99.13→99.68へ前回比+0.55%(+0.55)と上昇に転じた。ウォーシュ議長のタカ派発言を受けたドル買いが背景(Trading Economics)。
昨日と同じこと(継続)
- 小麦は740.00セント→766.00セント/ブッシェルへ前回比+3.51%(+26.00セント)と続伸し、2023年6月以来の高値をさらに更新した。前回同様、ロシア・ウクライナ戦争の激化(ロシアによるウクライナ・キーウ州の倉庫群・スピリッツ工場への大規模ドローン・ミサイル攻撃)が輸出不安を強め続けている(Kyiv Independent、Trading Economics)。
- カカオは6,231.00ドル→6,636.00ドル/トンへ前回比+6.50%(+405.00ドル)と2日連続の急騰。前回のコートジボワール・ガーナの減産観測に加え、StoneXが2026/27年産の世界的な供給過剰見通しを149,000トンから25,000トンへ大幅に引き下げたことが続伸材料として重なった(Barchart)。
- 天然ガスはHenry Hub 2.90ドル→2.88ドル/MMBtuへ前回比-0.69%(-0.02ドル)とほぼ横ばい。2.6〜3ドル近辺のレンジ相場という基本構図は前回から継続している(Trading Economics)。
- 銅は6.59ドル→6.5435ドル/ポンド(-0.71%)とほぼ横ばいで推移し、記録的高値圏に近い水準を維持する構図が継続(Trading Economics)。
- CFTCの投機筋(マネーマネージャー)ポジションは前回同様8月18日時点(金の建玉ネットロング141,648枚、銀11,695枚)のデータが最新であり、8月25日時点分(8月28日発表予定)の詳細な内訳は本稿執筆時点(日本時間8月29日早朝)で確認できなかった。
要因の連続性
- 継続要因: 黒海情勢の緊迫(ロシアのウクライナ攻撃激化)という小麦の供給不安は継続かつ本日さらに悪化(ウクライナのキーウ州・ザポリージャ州への大規模攻撃)/ コートジボワール・ガーナの2026/27年産カカオ減産観測は継続かつ本日さらに強まった(StoneXの供給過剰見通し下方修正)/ 天然ガスのレンジ相場という基本構図は継続。
- 新規要因: ウォーシュFRB議長のジャクソンホール基調講演でのタカ派発言(インフレ懸念の強調)が実質金利上昇・ドル高観測を急速に強め、金・銀急落の直接的な新規要因として加わった/ インド政府の砂糖買い占め取り締まりと関税免除輸入解禁が砂糖急落の新規要因として加わった/ ペルシャ湾からの原油輸出回復(戦前比約3分の2)とイラン情勢を「経済制裁的対立」とみる見方の広がりが原油の新たな下押し要因として加わった/ 中国の米国産大豆買い付けとトランプ関税決定が大豆上昇の新規要因として加わった。
- 解消した要因: 前回「ロシア・ウクライナ紛争激化観測とホルムズ海峡正常化の綱引き」としていた原油の構図は、ペルシャ湾からの供給回復ペースが上回ったことで地政学リスクプレミアムがやや後退し、上昇一辺倒だった流れは解消。前回「様子見・方向感なし」としていた金・銀は、ウォーシュ講演という材料の出現によりこの「様子見」状態自体が解消した。
1. 価格サマリー(2026年8月28日 NY市場終値時点、前回2026-08-28レポート比)
| 商品 | 価格 | 前回(8/28レポート)比 |
|---|---|---|
| 金(COMEX、オンス建て) | 4,454.40 USD/oz | -3.18%(-146.20ドル) |
| 銀(COMEX、オンス建て) | 66.25 USD/oz | -4.18%(-2.89ドル) |
| WTI原油(期近) | 83.40 USD/バレル | -0.14%(-0.12ドル) |
| ブレント原油(期近) | 88.31 USD/バレル | -1.43%(-1.28ドル) |
| 天然ガス(Henry Hub、期近) | 2.88 USD/MMBtu | -0.69%(-0.02ドル) |
| 小麦(シカゴ期近) | 766.00 セント/ブッシェル | +3.51%(+26.00セント) |
| トウモロコシ(シカゴ期近) | 511.00 セント/ブッシェル | +0.59%(+3.00セント) |
| 大豆(シカゴ期近) | 1,277.75 セント/ブッシェル | +2.02%(+25.25セント) |
| カカオ(ICE期近) | 6,636.00 USD/トン | +6.50%(+405.00ドル) |
| 砂糖(ICE期近) | 17.56 セント/ポンド | -3.57%(-0.65セント) |
参考: 銅(COMEX/LME参考建値)は6.5435 USD/ポンドで前回比-0.71%(Trading Economics)。参考: ドル指数(DXY)は99.68(前回99.13比+0.55%)(Trading Economics)。
出典: 金・銀(いずれも2026年8月28日17:0x NY時間時点、銀)、WTI、ブレント、天然ガス、小麦、トウモロコシ、大豆、カカオ、砂糖、銅(いずれも2026年8月28日時点データ、取得日本時間2026年8月29日早朝)。
2. 商品別動向
金・銀
金は2026年8月28日17時0x分(ニューヨーク時間)時点で4,454.40ドル/オンス、前回比-3.18%と急落した(Kitco)。ウォーシュFRB議長が就任後初のジャクソンホール基調講演(8月28日午前10時、米東部時間)で「今夏のPCE・CPI統計は市場予想より良好だったが、根底にあるインフレ傾向が有意に改善したとは言えない」と述べ、インフレへの警戒姿勢を鮮明にした(CNBC)。この発言を受けてドルと米金利が上昇し、金は日中一時4,531ドル付近まで下落した。StoneXのシニアアナリスト、マット・シンプソン氏は「ウォーシュ氏がタカ派に傾く公算はそうでない公算より大きく、それが金をサイクル高値から一段と後退させる可能性がある」とコメントしている(Business Standard)。銀は同時点で66.25ドル/オンス、同-4.18%と金以上の下げ幅となり、70ドル節目への挑戦は頓挫した(Kitco)。CFTCの投機筋ポジションは8月18日時点のデータ(金ネットロング141,648枚、銀11,695枚)が最新で、8月25日時点分(8月28日発表予定)の詳細は本稿執筆時点で確認できなかった。
原油
WTIは83.40ドル/バレル(前回比-0.14%)、ブレントは88.31ドル/バレル(同-1.43%)といずれも反落した(Trading Economics)。前回急反発の材料となったロシア・ウクライナ紛争激化観測は消えていないものの、ペルシャ湾からの原油輸出が戦前水準の約3分の2(日量15〜16百万バレル、3月の底5〜6百万バレルからは大幅回復)まで戻ってきたことに加え、市場がイラン情勢を「物理的な供給遮断」ではなく「経済的・制裁的な対立」とみる見方に傾いたことで、地政学リスクプレミアムがやや後退した(NBC News)。もっともロシア国内では引き続きウクライナによる製油所攻撃が相次いでおり(8月21日のペルミ製油所攻撃で操業停止、8月27日のリャザン製油所攻撃)、ロシアの供給不安自体は解消していない(Kyiv Independent)。
天然ガス
Henry Hub天然ガスは2.88USD/MMBtuと、前回からほぼ横ばい(-0.69%)で推移した(Trading Economics)。記録的な国内生産水準と季節平均を上回る在庫水準を背景に、2.6〜3ドル台のレンジ相場という基本構図は変わっていない。
農産物
小麦は766.00セント/ブッシェルへ前回比+3.51%と続伸し、2023年6月以来の高値をさらに更新した。ロシアがウクライナのキーウ州・ザポリージャ州に対し258機の攻撃ドローンと弾道ミサイルによる大規模攻撃を行い、倉庫群やウクライナ最大級のスピリッツ工場「ホルティツァ蒸留所」が破壊されるなど、供給インフラへの攻撃が続いていることが背景(Kyiv Independent)。冬小麦の収穫はほぼ完了し春小麦の収穫が進行中である一方、需給不安は解消していない(Pro Farmer Grains Report)。トウモロコシは511.00セント(同+0.59%)と小反発、大豆は1,277.75セント(同+2.02%)と上昇した。大豆は中国が米国産大豆182,000トンを新規購入したことと、トランプ政権の対中関税を巡る決定が支援材料となった(Pro Farmer Grains Report)。
3. 急変動の特集
本日は金(-3.18%)、銀(-4.18%)、カカオ(+6.50%)、小麦(+3.51%)、砂糖(-3.57%)の5品目が「1日で±3%超」の基準に該当したため特集する。特に金・銀の急落は単一のイベント(FRB議長講演)が同時に複数商品を動かした点で特徴的である。
- 金・銀: ウォーシュFRB議長が就任後初のジャクソンホール基調講演でタカ派的な発言を行い、金は4,600.60ドル→4,454.40ドル(-3.18%)、銀は69.14ドル→66.25ドル(-4.18%)へ急落した。日中一時、金は4,531ドル付近まで下落する場面もあった(CNBC)。生活への波及としては、実質金利・ドル高観測の強まりは輸入物価や住宅ローン金利など幅広い金融環境に影響しうる。もっとも中央銀行の外貨準備シフトや財政赤字懸念といった中長期の強気材料自体は消えておらず、押し目買い観測も一部で出ている(FXEmpire)。
- カカオ(前回特集のフォローアップ): 6,231.00ドル→6,636.00ドル/トンへ1日で+6.50%(+405.00ドル)と、前回に続き2日連続の急騰となった(Trading Economics)。前回のコートジボワール・ガーナの2026/27年産減産観測に加え、商社StoneXが同年産の世界的な供給過剰見通しを従来の149,000トンから25,000トンへ大幅に下方修正したことが新たな上昇材料として重なった。もっとも別の業者(Expana)は7月23日時点で「直近の調査ではポッド数が当初調査より大幅に改善している」との見方も示しており、供給悪化の程度については見方が割れている(Barchart)。生活への波及としては、チョコレート製品の値上げ圧力が一段と強まる可能性がある。
- 小麦(前回・前々回特集のフォローアップ): 740.00セント→766.00セント/ブッシェルへ+3.51%(+26.00セント)と続伸し、2023年6月以来の高値をさらに更新した(Trading Economics)。ロシアによるウクライナ・キーウ州およびザポリージャ州への大規模攻撃(258機の攻撃ドローン、弾道ミサイル使用)で倉庫群やスピリッツ工場が破壊されるなど、供給インフラへの攻撃が激化していることが背景(Kyiv Independent)。パン・麺類など小麦を原料とする食品への価格転嫁圧力は、収穫・加工のタイムラグを踏まえると2027年前半にピークを迎える可能性がある(前回レポート参照)。
- 砂糖(前回特集のフォローアップ): 18.21セント→17.56セント/ポンドへ1日で-3.57%(-0.65セント)と一転して急落した(Trading Economics)。前回はエルニーニョ懸念とインドの輸入観測が上昇材料だったが、インド政府がミル在庫の実地検査を実施した結果、価格急騰の主因は実需給の逼迫ではなく買い占め・投機であったことが判明。1百万トンの関税免除輸入を認可し、9月からは月次割当を隔週割当へ切り替える供給管理強化策も発表した(BusinessToday India)。生活への波及としては、加工食品価格への波及圧力は前回より後退する方向にある。
4. 強気派 vs 弱気派
金
- 強気: FXEmpireは、ウォーシュ講演後の押し目を強気派が5,000ドル台への挑戦前の買い場として利用する可能性があるとし、金・銀とも短期的な調整はあっても中長期では強気との見方を示している(FXEmpire)。中央銀行の外貨準備シフトや財政赤字懸念を根拠とするJPモルガン(6,300ドル)、UBS(6,200ドル)、バンク・オブ・アメリカ(6,000ドル)の年末目標は据え置かれている(前回レポート参照)。
- 弱気: StoneXのシニアアナリスト、マット・シンプソン氏は「ウォーシュ氏がタカ派に傾く公算の方が大きく、それが金をサイクル高値から一段と後退させる可能性がある」とし、タカ派的な内容ならば4,500〜4,520ドルのサポート帯まで調整が進むリスクがあると指摘している(Business Standard、TradingKey)。
銀
- 強気: 米国債務拡大やドル安への懸念が銀の下支え要因として引き続き意識されているとの指摘がある(FXStreet)。UBSは71.64ドル・75.93ドル・80.22ドルの上値目標を据え置いている(前回レポート参照)。
- 弱気: StoneXは、ウォーシュ氏のタカ派傾斜が実質金利とドルを押し上げ、非金利資産である銀・金への圧力になりうるとの見方を示している(Business Standard)。TDセキュリティーズの2026年通期平均44ドル予想も据え置き(前回レポート参照)。
原油
- 強気: LiteFinanceのエリオット波動分析は、フィボナッチ61.8%水準の84.55ドルを上抜けられれば強気継続、ロシア・ウクライナ紛争激化観測が供給不安として引き続き意識されるとの見方を示している(LiteFinance)。EBCフィナンシャルグループのシナリオ分析では、ホルムズ海峡再開が1か月遅延する「強気/遅延シナリオ」(確率目安25%)ではブレント120〜144ドル・WTI100〜122ドルまで上昇しうるとされる(EBC)。
- 弱気: IEA(国際エネルギー機関)は2026年の世界石油需給について、記録的な296万バレル/日の供給過剰になるとの見通しを示している。ペルシャ湾からの輸出回復ペースも供給過剰観測を後押ししている(NBC News、Yahoo Finance)。EBCの「弱気/早期解決シナリオ」(確率目安20%)では、ホルムズ海峡の緊張が急速に解消した場合、ブレント65〜80ドル・WTI58〜68ドルまで下落しうるとされる(EBC)。
カカオ(参考)
- 強気: コートジボワール・ガーナの2026/27年産減産観測に加え、StoneXが世界的な供給過剰見通しを149,000トンから25,000トンへ大幅下方修正したこと(本レポート「急変動の特集」参照)(Barchart)。
- 弱気: 業者Expanaは7月23日時点で、直近の調査ではポッド数(結実数)が当初調査より大幅に改善していると指摘しており、需要破壊(チョコレートメーカーの使用量減)を伴う構造的な供給過剰局面自体は続いているとの見方も残る(Barchart)。
砂糖(参考)
- 強気: エルニーニョ発生確率の高さを背景とする中期的な需給ひっ迫観測は完全には消えていない(前回レポート参照)。
- 弱気: インド政府によるミル在庫の実地検査で「実需給逼迫ではなく買い占め・投機が価格急騰の主因」と判明し、関税免除輸入の解禁と供給管理の強化策(隔週割当制への移行)が発表された(BusinessToday India、BusinessNewsThisWeek)。
5. 地政学・物価関連ニュース
- ウォーシュFRB議長が就任後初のジャクソンホール基調講演(8月28日午前10時米東部時間)で「今夏のPCE・CPI統計は市場予想より良好だったが、根底にあるインフレ傾向が有意に改善したとは言えない」とタカ派的な発言を行い、ドル高・金利上昇を招いた。金融政策の引き締め方向が意識されており、住宅ローン金利や輸入物価など幅広い経路でのインフレ・disインフレ双方への波及が注目される(CNBC)。
- ロシアがウクライナのキーウ州・ザポリージャ州に対し、258機の攻撃ドローン(オニックス対艦ミサイル、イスカンデルM/KN-23弾道ミサイル、S8000バンデロール攻撃ドローン等を含む)による大規模攻撃を実施。倉庫群やウクライナ最大級のスピリッツ工場「ホルティツァ蒸留所」が破壊され、キーウと西部を結ぶ幹線道路が一時閉鎖された。この供給インフラへの攻撃激化が小麦の続伸材料となっている(Kyiv Independent)。
- 一方でウクライナも8月21日にロシア・ペルミの製油所を長距離無人機で攻撃し操業停止に追い込んでおり、両国の応酬が続いている。ロシアの製油能力低下懸念自体は解消していない(Kyiv Independent)。
- ペルシャ湾からの原油輸出は戦前水準の約3分の2(日量15〜16百万バレル)まで回復し、イラン情勢を「物理的な供給遮断」ではなく「経済的・制裁的な対立」とみる見方が市場で広がっている。これが原油の地政学リスクプレミアム後退・反落の背景となった(NBC News)。
- インド政府はミル在庫の実地検査を実施し、砂糖価格急騰の主因が実需給逼迫ではなく買い占め・投機であったと結論付けた。1百万トンの関税免除輸入を認可し、9月からは供給管理を月次割当から隔週割当制へ切り替えることで、加工食品向けの砂糖価格への波及圧力は後退する方向にある(BusinessToday India)。
- コートジボワール・ガーナの2026/27年産カカオ減産観測が続く中、商社StoneXが世界的な供給過剰見通しを149,000トンから25,000トンへ大幅に引き下げ、チョコレート製品への値上げ圧力再燃が懸念される(Barchart)。
- 中国が米国産大豆182,000トンを新規購入し、トランプ政権の対中関税を巡る決定と合わせて大豆相場を下支えしている(Pro Farmer Grains Report)。
6. テクニカル分析
- 金: ウォーシュ講演前は9日EMA(4,557.72ドル)を主要サポート、直近高値4,697.07ドルを主要レジスタンスとし、RSI(14日)は67前後で強い上昇モメンタムを示していたが、講演後の急落でこれらの水準を下抜けた。目先は4,500〜4,520ドル近辺が新たなサポート帯として意識されており、これを割り込むと4,300ドル方向への調整リスクが指摘される一方、4,500ドルを維持できれば4,800〜5,000ドルへの道筋が残るとされる(TradingKey、Babypips)。
- 銀: 前回時点でレジスタンスは70.00ドル(心理的節目)・71.55ドル・72.40ドル(200日移動平均線)、サポートは67.00ドル・63.25ドル・60.90ドルとされていたが、本日の急落で67.00ドルの一次サポートを下抜けており、63ドル台のサポート試しが視野に入る展開となっている(FXStreet)。
- WTI原油: 87.57ドル付近でトップアウトし長期上昇トレンドラインを下抜けた形となっており、フィボナッチ・リトレースメントで38.2%(82.69ドル)、50%(83.62ドル、移動平均線と収束)、61.8%(84.55ドル)が節目とされる。100日移動平均線は200日線をなお上回るが、その差は縮小しつつあり「デッドクロスが近づいている可能性」も指摘されている。RSIは過買い方向への上昇余地、ストキャスティクスは過売り圏からの反発で「買い方が短期的な主導権を取り戻そうとしている」とされる(fxdailyreport.com)。
- 天然ガス: 日足・週足・月足のテクニカルシグナルは総じて「強い売り」とされ、下値の節目は3ドル近辺、冬場に向けたレンジの中心は4ドル前後と見込まれている(FXEmpire)。
- 農産物(小麦・トウモロコシ・大豆): 小麦(9月限)はレジスタンス760・772・784セント、サポート660・646・626セントとされ、直近の766.00セントはレジスタンス帯に接近した水準。トウモロコシ(9月限)はサポート492・486・478セント、レジスタンス516・524・530セントのレンジ内で推移し、本日の511.00セントはレンジ中央からやや下寄り。大豆(9月限)はサポート1,239・1,216・1,198セント、レジスタンス1,268・1,280・1,292セントとされ、本日の1,277.75セントはレジスタンス帯に接近している(Pro Farmer Grains Report)。
7. 参考リンク
- Kitco Gold Price — 金の現在値・更新時刻の確認に使用。
- Kitco Silver Price — 銀の現在値・更新時刻の確認に使用。
- CNBC: Gold slips as Fed chief Warsh's Jackson Hole speech looms — ウォーシュ議長発言と金の反応。
- Business Standard: Gold outlook hinges on Warsh speech — StoneXアナリストのコメント。
- FXEmpire: Gold and Silver Price Forecast — 金・銀の強気シナリオ。
- FXStreet: Silver Price Forecast — 銀のテクニカル水準。
- TradingKey: Gold Price Forecast $4,500 or $4,700 — 金のテクニカルシナリオ。
- Babypips: Gold (XAU/USD) Analysis — 講演前の金テクニカル水準。
- Trading Economics - Crude Oil / Brent — WTI・ブレントの価格と変動率。
- NBC News: Oil prices dip as cautious optimism over Iran trumps new fears of Russian escalation — 原油反落の背景。
- LiteFinance: WTI Crude Oil Elliott Wave Analysis 28.08.26–04.09.26 — 原油の強気シナリオ。
- fxdailyreport.com: WTI Crude Oil Price Analysis for August 28, 2026 — WTIテクニカル水準。
- EBC: Crude Oil Forecast 2026 — 原油の強気/弱気シナリオ分析。
- Yahoo Finance: Oil Prices Fall as OPEC and IEA Slash 2026 Demand Outlooks — IEA/OPECの需給見通し。
- Trading Economics - Natural Gas — 天然ガス価格。
- FXEmpire: Natural Gas Price Forecast — 天然ガスのテクニカルシグナル。
- Trading Economics - Wheat / Corn / Soybeans — 穀物価格。
- Pro Farmer Grains Report 08/28/2026 — 小麦・トウモロコシ・大豆のテクニカル水準と材料。
- Kyiv Independent: Russia wipes out one of Ukraine's largest vodka plants — キーウ州・ザポリージャ州への大規模攻撃。
- Kyiv Independent: Drone attack reported on oil refinery in Russia's Perm — ペルミ製油所へのドローン攻撃。
- Trading Economics - Cocoa / Sugar / Copper — カカオ・砂糖・銅価格。
- Barchart: Cocoa Prices Surge on West African Crop Risks — カカオ急騰材料とStoneXの供給過剰見通し修正。
- BusinessToday India: Ex mill sugar prices fall 20% as government cracks down on hoarding — 砂糖急落の背景(インドの取り締まり)。
- Newstodaynet: Retail sugar prices fall after import decision — インドの輸入解禁決定。
- BusinessNewsThisWeek: Sugar Prices Slide 20 pc as Supply Measures Ease Market Pressure — 砂糖の供給管理強化策。
- Trading Economics: Dollar Index — ドル指数の動向。

