価格サマリー
(取得時点: 2026年8月14日、ドル建て)
| 商品 |
価格 |
前日比騰落率 |
| 金(ゴールド) |
約4,373ドル/oz |
約-0.6% |
| 銀(シルバー) |
約64.76ドル/oz |
+0.48% |
| WTI原油 |
約81.27ドル/バレル |
+0.02% |
| ブレント原油 |
約87.47ドル/バレル |
+0.62% |
| 天然ガス(Henry Hub) |
約2.74ドル/MMBtu |
— |
| トウモロコシ |
約454.70セント/ブッシェル |
+1.50% |
| 大豆 |
約1,169.63セント/ブッシェル |
+0.31% |
出典: CNBC: The price of gold today, August 14, 2026, Yahoo Finance: Silver prices today, Friday, August 14, 2026, Trading Economics: Crude Oil, Trading Economics: Corn, Trading Economics: Soybeans
商品別動向
金・銀
金は8月14日午前9時(米東部時間)時点で1オンス4,373.09ドルと、前日(4,401.13ドル)から反落した。もっとも背景にはインフレ鈍化・利上げ観測後退による実質金利低下という支援材料があり、中央銀行の買いも継続している。中国人民銀行は7月に約20トンを買い増し、21カ月連続の保有量増加となったほか、世界の中央銀行は第2四半期に推定289トンを購入した。銀は64.76ドル(前日比+0.48%)で、2025年の120%急騰に続き5年連続の構造的な供給不足と工業需要の拡大を背景に65ドル台への到達も報じられている。
出典: CNBC: Gold rises above two-month high, CNBC: Where gold price is headed next, Yahoo Finance: Silver prices today
原油
WTIは81.27ドル(前日比+0.02%)、ブレントは87.47ドル(+0.62%)とほぼ横ばい。8月5日以降ホルムズ海峡は実質的に閉鎖状態が続いており(通常1日あたり約88隻の通航が直近では十数隻程度まで落ち込む)、7月初旬の米・イラン間の合意破綻と商船への攻撃が背景にある。供給不安が相場を下支えする一方、OPEC+は9月分として日量18.8万バレルの追加増産を承認し年内の計画的な生産回復を完了させたほか、OPECは2026年の世界石油需要成長見通しを日量58万バレルへ4カ月連続で下方修正しており、需給双方向の材料が綱引きしている。
出典: Trading Economics: Crude Oil, Bloomberg: Latest Oil Market News and Analysis for Aug. 14
天然ガス
Henry Hub天然ガスは直近(8月13日時点)で1MMBtuあたり2.74ドル。当日分の明確な変動率は確認できなかったが、夏場の冷房需要とLNG輸出動向が引き続き相場の材料となっている。
出典: Buckhead Energy: Oil & Gas Prices Today
農産物
トウモロコシは454.70セント(前日比+1.50%)、大豆は1,169.63セント(+0.31%)といずれも上昇。8月13日公表のUSDA(米農務省)月報(WASDE)が単収見通しを引き下げたことが材料となった。小麦は、ロシア・ウクライナ情勢による黒海(ブラックシー)の穀物輸出への懸念から、USDA発表前から夜間取引で急伸し、発表後も大幅高を維持した。
出典: Farm Progress: USDA cuts corn and soybean yield forecasts in August reports, Trading Economics: Corn, Trading Economics: Soybeans
急変動の特集
銅: COMEX銅先物は8月12日に1ポンド6.7140ドル(1トン約1万4,802ドルに相当)まで上昇し、8月5日につけた直近最高値を1週間で更新した。背景には(1)米インフレ指標の軟化によるFRB利上げ観測の後退、(2)LME(ロンドン金属取引所)倉庫在庫が5月初旬のピークから約46%減少、(3)電化・AIインフラ投資向けの構造的な需要拡大、という3つの要因が重なった。中旬時点でLME現物価格は3カ月先物に対し207.50ドルのプレミアム(2026年で最大)がついており、需給の逼迫感が強い。
カカオ: ガーナの規制当局が2026/27年度の生産見通しを、従来の75万トン(2025/26年度予想)から45万〜55万トンへ大幅に下方修正すると発表したことを受け、カカオ価格は2週間ぶり高値まで急伸した。スウォレンシュート病(カカオの伝染病)、農園の老朽化、エルニーニョによる悪天候リスクが減産要因として挙げられている。
コーヒー: 今年前半には天候不順への懸念から「ミームストック的」と形容されるほどの急騰が報じられており、8月時点でも高値圏でのボラティリティが意識されている。
出典: Discovery Alert: Copper Prices Surge Past $14,800 Amid 2026 Supply Crunch, Barchart: Cocoa Prices Surge on Ghana Crop Worries, Forbes: Coffee Price Surge Enters 'Meme-Stock Territory' Amid Weather Fears
強気派 vs 弱気派
強気派の主張
弱気派の主張
商品ごとに見方が分かれており(金・銅は強気材料が優勢、原油は弱気な年間平均予想)、いずれも「事実」ではなく市場関係者個人の相場観・予測である点に留意。
地政学・物価関連ニュース
- ホルムズ海峡情勢: 7月初旬の米国・イラン間の合意破綻と商船への攻撃を受け、8月5日以降ホルムズ海峡は実質的に閉鎖状態にある。世界の原油輸送の要衝であり、供給リスクはエネルギー価格を通じて電気代・輸送コストなど物価全般に波及しうる。
- 黒海(ウクライナ・ロシア情勢): 穀物輸出への懸念が小麦相場の急伸につながっており、食品価格への波及が懸念される。
- ガーナのカカオ減産見通し: チョコレート等の原材料コスト上昇を通じて食品価格に波及する可能性がある。
出典: Bloomberg: Latest Oil Market News and Analysis for Aug. 14, Barchart: Cocoa Prices Surge on Ghana Crop Worries
テクニカル分析
(数値・水準は概況であり、断定的な売買推奨ではありません。あくまで現状把握のための参考情報です)
金
2026年初の高値以降、20日・50日移動平均線がいずれも右肩下がりで推移しており、中期的には弱気トレンドが続いているとされる。一方でRSIはおよそ37まで低下しており、これは過去のサイクル安値(2022年・2023年)に近い水準であるため、下落モメンタムが一巡しつつある可能性も指摘されている。
出典: Discovery Alert: August 2026 Precious Metals Projections
銀
テクニカル指標にはばらつきがあり、短期のRSIが売られすぎ・買われすぎのシグナルを行き来する不安定な展開。5年連続の供給不足という構造的な需給要因が中長期の底値を支えているとの見方がある一方、短期的には利益確定の動きも出やすい局面とされる。
出典: Investing.com: Silver Futures Technical Analysis
WTI原油
200日移動平均線(およそ79.50ドル)を試す動きとなっており、これを明確に上抜けば上値余地が広がる可能性がある一方、抵抗帯(86.48ドル付近)での反落リスクも意識される。RSI・ストキャスティクスは買われすぎに近づいており、短期的な一服が入りやすい水準。サポートは77.44〜79.37ドル(フィボナッチ水準)に集中している。
出典: Investing.com: Oil Technical Analysis: Key Levels Set to Determine WTI Next Direction
天然ガス・農産物
天然ガスは季節要因(冷房需要)によるレンジ相場が続いているとみられる。農産物(小麦・トウモロコシ・大豆)は8月13日のUSDA月報を受けた上昇トレンド入りが意識されており、地政学リスク(黒海情勢)が上値を試す材料になりやすい地合いが続く。
出典: Farm Progress: USDA cuts corn and soybean yield forecasts in August reports
参考リンク